スクリーンショット 2020-11-14 11.29.42




1: 2020/11/14(土) 10:01:20.77 _USER9
両ウイングバックがあのクロスの精度では厳しい

 前半は全くと言っていいほど機能していなかった。立ち上がりこそ、左の長友、右の室屋の両ウイングバックが高い位置を取り、積極的に前へ出て支配したいという姿勢が表われていた。

 だけど、開始10分を過ぎたあたりから、次第に両ウイングバックが下がりはじめ、守備時は最終ラインに吸収されて3バックがほぼ5バックになり、バランスが悪くなった。

 最終ラインがずるずると下がったことで、前線とのスペースが間延びし、中盤でプレッシャーがかからなくなった。結果、まったく主導権を握れていなかった。ボランチの柴崎はらしくないミスを連発し、コンビを組んだ橋本との連係もぎこちなかったね。

 3バックのうち、中盤もできる板倉が前に出て、ボランチを押し上げるような動きができていれば、柴崎がもっと前へ出られて、前線の南野、久保、三好に絡めたと思う。3バック自体を否定するつもりはないし、チャレンジはしてほしい。ただ、両ウイングバックが下がり過ぎ、あるいは上がり過ぎた時などに生じるバランスの悪さをピッチにいる選手たちが修正できるかが重要になる。

 そもそも、せっかく両サイドが高い位置を取って攻め上がっても、あのクロスの精度では厳しいよね。長友にしても室屋にしても……。とにかく、前半が上手くいってなかったのは、戻って来る選手たちの顔を見ていても明らかだった。

 後半、そのバランスの悪さを個人の能力で劇的に変えたのが6番の遠藤だ。

 ブンデスリーガで評価されているボールを奪う仕事だけじゃなく、そこから攻撃の起点にもなっていた。縦パスを入られるから、前線が活性化する。実際、南野がPKを獲得したシーンは遠藤の縦パスが起点となった。

 遠藤の的確な縦パスのおかげで前線の3人が前を向いてプレーできるようになったことで、相手が中央を固めざるをえなくなり、ようやく両サイドが効果的に使えるようなった。システムうんぬんではなく、一人で試合の流れを変えてしまった。

 とにかく目配りできるし、自身がインターセプトを狙え、かつ敵のくさびのボールをカットできる絶妙の位置にポジションを取り、完全にゲームを仕切っていた。やって出てきてくれたかという気持ちだし、当然、メキシコ戦ではスタメンで見たいよね。

 攻撃バリエーションという点ではパナマを数段上回るメキシコを相手に、どこまでやれるか楽しみだね。

「久保はポジティブな面もあったけど…」

 楽しみという点では、久保よりも断然ワクワクさせてくれたのが鎌田だ。スキルが高いし、センスがあってよく周囲が見えている。「分かってる選手」だね。

 ボールを持てて、抜群のタイミングでパスを出せるし、精度も高い。後半に浅野が何度か決定機を迎えたけど、ほとんど鎌田がチャンスメークをしていた。後半、攻撃では独壇場だったと言っても過言ではなかったんじゃないかな。

 トップ、セカンドトップ、サイドといろいろなポジションができるから、このタイミングで出してほしいという受け手の気持ちも分かるんだろうね。

 代表に入りたての頃はそこまで感じなかったけど、最近では身体を張ったり、守備への早い切り替えだったり、ボールのないところでの貢献度も高い。そうしないと試合に出られないということをドイツで経験してるからだろう。

 久保も一瞬の閃きなど、ポジティブな面もあったけど、簡単にボールを取られないようにしたり、相手に身体をぶつけてボールを奪いに行ったりするためのフィジカルにはまだまだ課題がある。

 遠藤と同じく、この試合で際立っていた鎌田もメキシコ戦で長くプレーさせてほしい。見ていて楽しいからね。

https://news.yahoo.co.jp/articles/afbb962aa0d8a4f8f45faf5b9a68a3373dedff59
11/14(土) 5:01配信