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1: 2021/01/03(日) 22:27:45.05 _USER9
日本サッカー界では近年、20歳前後の若手の海外移籍が活発化している。今冬にベルギー2部リーグのロンメルに完全移籍するJ1横浜FCの19歳、FW斉藤光毅もその一人だ。
今回の移籍はJクラブから海外に渡る10代の選手としては高額の約2億7千万円とされる移籍金が生じた。日本サッカー協会公認の仲介人で、斉藤の交渉を担当した柳田佑介さんに背景や意義を聞いた。(聞き手、共同通信=大島優迪)

―斉藤は横浜FCの下部組織出身でドリブル突破や俊敏性が武器のアタッカー。当初から海外志向が強かったか。

当初は必ずしもそういう感じではなかった。(バルセロナの下部組織で育ち、日本代表でプレーする)同い年の久保建英(ビリャレアル)の存在が大きい。久保の同世代の選手は皆、彼が基準になっている。
光毅も(2018年に16歳で)Jリーグでデビューし、海外からの評価を聞くにつれて自分も早く海外に行きたいとなっていった。

―17歳の時に飛び級で参加した19年のU―20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)で欧州のクラブの関心が高まった。

その前の18年のU―19アジア選手権から注目されていた。(有望な若手は)アジアでの大会からチェックされる時代になっており、インドネシアにも欧州のクラブのスカウトが10人は来ていた。
その後、U―20W杯の前後で有名クラブも含め様々な欧州クラブから『興味があるのでオファーを検討したい』と言われた。

―19年に海外移籍するチャンスもあった。

実際にオファーはあったが、慌てて行く必要はなく、まずJ1を経験してからという共通認識があった。食事、休息等のコンディショニングも含め、プロ選手として、一人の社会人として生活する力が身につかないうちに海外に行っても成功は難しい。
サッカー以外の壁を低くした上で移籍をした方が将来成功する確率が高くなるということを若い選手には伝えている。

▽目標から逆算

斉藤は欧州チャンピオンズリーグ(CL)の決勝で点を取るという大きな目標を掲げる。柳田さんはこの目標から逆算し、移籍プランを策定。強豪クラブに移籍する選択肢もあったが、
出番を確保できる欧州の下位リーグで実績を積んでステップアップする青写真を描いた。

―有名クラブから関心を持たれる中、移籍プランを立てた。

 ビッグクラブには全世界の才能が集まってくるため競争が激しく、セカンドチームを主戦場とするか下位カテゴリー(のクラブ)にレンタル移籍されることになる可能性が高い。
欧州の各リーグの特長や日本人との相性などを説明し、下位リーグで着実に実績をつくってから階段を上る方がいいと話した。

また21年1月に欧州に移籍する(欧州はシーズン途中のため最初は5月末まで約半年間のプレーになる)という方向性が比較的早い段階で固まったこともプラン策定に影響した。
その期間には延期されたU―19アジア選手権も入ってくるため、最初の半年は環境に慣れながらできるだけ試合に使ってもらえるところに移籍する、ということを中心に計画を練っていった。

―プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティーを傘下に置く英国シティー・フットボール・グループ(CFG)が20年5月に買収したロンメルに移籍先を決めた。

ロンメルは選手の価値を上げることを重要視しているため、シーズン途中からの加入であっても起用してもらえる可能性が高い。
また、ベルギーの環境に慣れロンメルで活躍できれば、そこでのプレーを見て(斉藤に)関心を持ったクラブにレンタル移籍をすることを支援してくれることになっている。

ロンメルを含むCFGグループは、光毅の成長度合いに応じて最もふさわしいクラブを探すパートナーのような存在として捉えている。彼らの持つネットワークや資源を最大限活用し、
一緒に光毅の価値を上げて成長を後押ししようというのが今回のプラン。これが絵に描いた餅に終わってしまわないかどうかは光毅次第だ。

▽成功事例になるか

 これまで日本では若手が安価な移籍金で海外に渡る場合も多かったが、横浜FCは今回、斉藤を育てた対価として約2億7千万円とされる移籍金を受け取る。クラブにとって有望な若手の流出は痛手だが、
優れた育成システムを持つという実績や後進育成につながる。

1/3(日) 10:02配信 47news
https://news.yahoo.co.jp/articles/85f4607dc01b761ca4a3ddb1d31b9e618cfb59fd

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