1: Egg ★ 2019/05/22(水) 17:27:02.14 ID:A24dZ6OE9
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明治安田生命J1リーグ第12節(17日)浦和-湘南(埼玉スタジアム)で起きた誤審問題が波紋を広げている。

 日本サッカー協会は20日、都内で臨時審判委員会を開き、試合を担当した山本雄大主審(36)らの公式戦への割り当てを18日から2週間停止すると発表した。

 山本主審は日本協会と契約するプロ審判(プロフェッショナルレフェリー=PR)だ。1年契約ながら年俸1000万円以上、副業OKなど高待遇を保証されている。

 Jリーグの試合は現在、13人のプロ審判とその他多くのアマ審判とで裁かれている。J1の場合、プロアマ問わず1試合につき、主審に12万円、副審に6万円の報酬が出るが、その立場は大きく異なる。しかも毎年発生する誤審問題は、アマ審判よりプロ審判が目立つくらいだから、日本協会は頭が痛い。

 この日、臨時審判委員会を招集した小川佳実委員長(60)は、山本主審らへの措置を発表し、「私の知っている範囲で、このようなことを発表する国はありません」と強調した。サッカー界で審判員の措置は内々に処理されるのが普通で、公表は異例。それほど今回の問題を協会が重く受け止めているというポーズではある。

 前半31分、湘南DF杉岡のシュートが右ポストをたたき、反対側のサイドネットを揺らしたが、ノーゴールの判定。

 山本主審は審判委員会の事情聴取に「選手が重なってみえなかったので、(川崎秋仁=アマ)副審の意見を聞いてノーゴールと判定した」と答えたという。

 サッカーのルールでは、いったん試合を再開したら、判定を変更することはできない。小川委員長は「(審判団が不明瞭なゴールシーンについて即座に)顔をつきあわせて協議をしなかったこともミス」と指摘したが後の祭り。審判団はハーフタイムに映像でゴールだったことを確認したものの、そのまま後半のジャッジを行うしかなかったという。

 プロ審判の導入は2002年から、審判のレベル向上と待遇改善にむけてスタートしたが、「好待遇に甘え、へたになっているプロ審判が多い」と怒る日本協会関係者もいる。さらに選手サイドから「僕らはミスをしたら、それをきっかけに職を失うことがある。それに比べると、プロの審判のミスに対するペナルティーは軽過ぎる」との声が挙がっている。

 VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)導入を促す声もあるが、選手サイドには「プレーが止まる」と不評。やはり、審判の技術向上は欠かせないところだ。

 47歳の西村雄一主審や、2017年に退場者を間違えるミスを犯し、さらにJリーガーとフェイスブックを通し交流し批判を浴びた家本政明主審(45)らは、多くの選手から「誤審が多い」と指摘されているが、今季もプロとして契約を継続している。

 「山本主審を減俸処分などにするべきではないか」とするJリーグ関係者の声もあるが、小川委員長は、「(審判委員会で減俸処分を求める意見は)出ていない。今回の件だけではなく、総合的に評価して判断する」とあくまで2週間割り当て停止措置が妥当と力説した。

 山本主審は日本協会のカリキュラムをこなせば、6月1日以降のJ1の試合で復帰可能。ただ、全国27万4544人のサッカー審判の頂点に立つプロ審判が、映像を見れば子供でも間違えないような誤審を犯したというのに、2週間の“謹慎”だけでは、日本のサッカー界は身内に甘いと批判されてもしかたがないだろう。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

5/22(水) 16:56配信 夕刊フジ
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