1: 2020/12/16(水) 00:00:53.10 _USER9
サッカーJリーグ1部・ヴィッセル神戸の本拠地「ノエビアスタジアム神戸」(神戸市兵庫区)で、高さ約10メートルの屋上から1匹の猫が降りられない状態が続いている。
住民らの努力もむなしく、孤立は1週間に及ぶ。15日には消防隊員らが出動し、住民らが祈るような表情で捜索を見守った。

「猫が1週間ぐらいノエビアスタジアムの上から降りられていない」。15日午前、神戸新聞社にスタジアム近くの住民から連絡があった。
ツイッターで「ノエビアスタジアム」と検索すると、屋根からひょっこり顔を出す黒い猫の動画が上がっていた。実家で猫を飼う「ネコ派」記者も「これはかわいそう」と昼食を取るのも忘れ、現場に向かった。

スタジアム北側に、祈るように手を合わせて屋根を見上げる住民らがいた。近くには消防車が2台。消防隊員8人のほか、警察官の姿もあった。
隊員に聞くと、コンクリートの斜面から続く屋根の上に猫がいるため、スタジアムの内側から隊員が屋根に降りて救出する作戦だという。

住民によると、猫は不妊・去勢手術を終えて地域に住み着いた「地域猫」。黒や灰色の毛が特徴で、「ミィちゃん」の愛称で親しまれていた。
今月8日ごろに仲間の「マメ」とともに斜面を伝って屋上に上がったが、怖がりだったのか、1匹だけ降りられず取り残されたとみられる。

周辺は人通りが多く、高いところから聞こえる「ニャーニャー」という鳴き声に、心配して立ち止まる人もいるという。
住民が斜面を登って助けようとしたり、釣りざおを使ってエサで誘い出そうとしたりしたが、1週間たっても地上に降りてくることはなかった。
背骨が見えるほどに衰弱した様子に、住民らが14日夜、消防や警察にSOSを出して助けを求めた。

救出活動が決行された15日、午前中には姿を見せたというが、その後は確認できない。
雨水槽に続く直径20センチほどの穴に入り込んだとみられ、隊員らの姿にびっくりして逃げ出したときのために網も用意して付近を確認した。

屋根の上の隊員から「鳴き声も聞こえません」「姿も見えません」との報告が続き、捕獲用のケージを仕掛ける作戦に変更。
動物の保護活動に取り組む女性が持参したもので、ツナ缶のような柔らかいエサがケージ内に置かれ、猫が食べようとすると扉が閉まる仕掛けだ。
猫が隠れたとみられる穴の横にゲージを置き、隊員や住民らは午後2時ごろ現場を離れた。

今後、スタジアムの警備員らが防犯カメラなどでゲージを点検し、猫の姿が確認されれば、再び消防隊が出動する予定。
見守っていた女性(65)は「みんなに好かれていた幸せな猫。なんとか無事でいてほしい」と話した。(小谷千穂)

12/15(火) 19:40配信 神戸新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/b978b6e5f267b855d7a31a7084c27005263bd1ce

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https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202012/0013940568.shtml