Samurai Goal

杉山茂樹


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杉山茂樹「日本サッカー最大の弱点はGK!韓国のGKのほうが日本より1レベル高いことは明らか!」 

739: 名無しさん 2016/08/17(水) 10:27:43.05 ID:90wIDLsq
杉山先生の最新作が読めるのはlivedoorだけ!
http://news.livedoor.com/article/detail/11897647/

川島でも見劣りする。西川、東川ではさらに落ちる。せっかくいい試合をしていても、
GKに救われるというケースは、世界の舞台では望めそうもない。
だが、繰り返すが、GKにまつわる話がクローズアップされることはない。放置されたままだ。

 いつかのこのコラムでも述べたが、今季、川崎フロンターレが好調な原因は、
韓国代表のGKチョン・ソンリョンが加入したことと大きな関係がある。
日本のGKより、1レベル高いことは明らかな事実。
だが、その辺りを指摘する人は多くいない。言い出しにくい話になっている。

no title

杉山茂樹「ユーロの現場で、僕は改めてそう強く思う「日本代表はW杯本大会で美しく散れ!」」 

1: 名無しさん 2016/07/08(金) 06:48:27.56 ID:CAP_USER9
終盤に来て、美しき敗者を続々と誕生させているユーロ2016。

ウェールズの散り方もまた鮮やかだった。

そのチームの真の姿が見て取れるのは終わった瞬間。どんな終わり方をするか。0-2。ウェールズは完敗だった。
ラムジー不在というわけで、ポルトガルになすすべもなくやられた。しかし試合が終了するや、リヨンのスタジアムを埋めた観衆は、敗者をスタンディングオベーションで讃えた。

逆サイドのゴール裏席に陣取るポルトガルサポーターも例外ではない。
ノーサイドとは、基本的にラグビー用語だが、この準決勝の現場も、まさにそうした美しい光景に包まれた。

日本のサッカー界では、まずお目にかかれないシーンだ。つくづくそう思う。日本のスポーツ界すべてに通底する傾向かもしれない。
美しい敗者に遭遇しにくい国。そもそも敗者を讃える習慣がない。例外は甲子園の高校野球ぐらいではないだろうか。

勝利至上主義、結果至上主義に包まれた、敗戦に価値を見いだせない国。したがって、敗者に優しい目を傾ける余裕がない。
ポルトガルサポーターのような振る舞いをする日本のサポーターの姿を想像することはできない。

「日本代表はW杯本大会で美しく散れ!」という原稿を、僕はこれまでのW杯本大会の前に必ず書いている。すると必ず、お叱りを頂く。
戦う前から敗戦について語ることはナンセンスだ、と。しかし、僕は全くそう思わないので、その4年後にも必ず書く。現実的に考えて、
日本が近いW杯で優勝する可能性はほとんどない。いつかどこかで必ず敗れる。日本は、敗れ方について考えることに必然性の高い国なのだ。

ポルトガル対ウェールズ戦の舞台となったリヨンは、W杯に初出場した日本が18年前、グループリーグの最終戦で、ジャマイカに敗れた場所だ。
スタジアムは「ジェルラン」だったが、今大会は、新しく建設された「スタッド・リヨン」が使用されている。会場は異なるものの、この地には18年前の思い出が息づいている。
第一次岡田ジャパンが終れ去った瞬間のことが、昨日のことのように思い出される。

当時の日本はウェールズであり、アイスランドだった。しかし、彼らが抱かせたような好印象を、発信できぬまま、舞台から去って行った。

よい終わり方か、悪い終わり方か。美しい終わり方か、そうではない終わり方かーーについて、誰も語ろうとしなかった。

僕がW杯本大会の取材に初めて出かけたのが82年スペイン大会で、日本が初出場を果たした98年大会までの4回大会は、もっぱら、外国チーム同士の対戦ばかりを観戦していた。
第三者的な目線でW杯を眺めてきたが、その現場に日本代表が5回目にして現れた。当事者的な目線に100%シフトできないのは当然だった。
当事者70、第三者30。第三者的な視点が気がつけば、どこからともなく頭をもたげてくるーーという感じだった。

リヨンの「ジェルラン」で行われた98年W杯の最終戦でも、敗戦を悔しがる気持ちはせいぜい70%だった。外国同士の試合を見ているような気分が3割を占めていた。

ユーロ2016の現場では、当たり前の話だが第三者目線100%だ。ウェールズ、アイスランドに限らず、今大会は技術的には高くないが、真面目に頑張る国の健闘が光る。
16から24へ参加国が増えたことと、それは大きな関係にあるが、日本がW杯の本大会に出られるようになったのも、24から32にその枠が増えたことと関係深い。

この秋口からW杯6大会連続を懸けたアジア予選が始まるが、晴れて予選を突破しても、本大会でのポジショニングそのものに変化はない。アウトサイダー。ウェールズでありアイスランドなのだ。

本大会で常連風を吹かせれば、イチコロだろう。第三者から見られているという自覚や意識に欠けるなら、強国に一泡吹かすことはできない。
日本の姿はまさにそれ。「日本代表はW杯本大会で美しく散れ!」。ユーロの現場で、僕は改めてそう強く思うのだ。

2016年7月8日 2時26分配信
http://bylines.news.yahoo.co.jp/sugiyamashigeki/20160708-00059741/
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杉山茂樹「韓国は醜態をさらけ出したが、計算通りの大敗であることに、心憎さを感じる。日本より上手」 

1: 名無しさん 2016/06/05(日) 20:29:13.19 ID:CAP_USER9
ライバルの韓国は中立地オーストリアで行なわれた親善試合で、5点差のスコアで敗れている。
相手はまもなく開幕するユーロ2016で前人未踏の3連覇を狙うスペイン。強豪中の強豪にボコボコにされたわけだ。

スペインはほぼ勝てる見込みのない相手だ。試合前から大敗を覚悟しなければならない強豪と欧州で戦い、予想通り1-6で敗れた。
韓国代表は醜態をさらけ出したわけだが、計算通りの大敗であることに、心憎さを感じる。日本より上手。残念ながら、賢いと言わざるを得ない。

2002年日韓共催W杯で韓国代表監督を務めたフース・ヒディンクは、その強化方法についてこう述べた。

「1年半の任期の前半は、敗戦をテーマに戦った。韓国サッカー協会の幹部は、勝ちやすい相手と試合することを望んだが、
私はそれに抵抗し、勝ち目の薄い強豪との対戦を積極的に組んだ。まずダメ出しをして、自分たちが強くないことを自覚させたのです」

話を聞いたのは、強豪との対戦の最中だ。結果がまったく出ていない時だった。
韓国メディアからは「ヒディンク辞めろ!」の声が湧き起こっていた。だが、彼は泰然自若としていた。

「チームはここから上昇に転じるから、見ていてください」との言葉通り、
ラスト半年あたりから急上昇。本番では就任当初と見違えるチームに変身していた。

そんな成功体験がある国とない国の差を、1-6と7-2の関係に見るような気がする。
日本に求められているのは、簡単には勝ちにくい設定の中での試合だ。楽勝は進歩どころか退化を招く。

その楽勝劇も、ラッキーが大きく関与していた。真横からの映像を見ていないのでなんとも言えないが、
岡崎慎司の先制ヘッドは、オフサイドを取られていても不思議のない、まさにホームタウンディシジョンだった。

あれがノーゴールだったら、そして前半22分、
ブルガリアFWディミタル・ランゲロフのヘディングシュートが川島永嗣の好セーブに阻まれなかったら、試合はもっと接近したスコアになっていただろう。

2016.06.04
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/jfootball/2016/06/04/post_1136/index.php
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ハリルホジッチは語らない。日本がカンボジアに苦戦した本当の理由 

1: 砂漠のマスカレード ★@\(^o^)/ 2015/11/18(水) 12:46:42.40 ID:???*.net
試合後、ハリルホジッチはカンボジアの健闘を讃えつつ、
その一方で「しかし、今日のような試合を毎回しているとチーム力は向上していかない」と、相手の監督に苦言を呈すことも忘れなかった。

「カウンターばかりでなく、勇気を持って前へ出て攻撃を仕掛けていかないと……。
これはアジア全体が世界的に低いレベルにとどまっている理由でもある」と、アジア全体についても喝破した。

日本とカンボジアに差があるように、日本と欧州の間にも差が存在する。
上から目線でカンボジアについて語った我が代表監督。
欧州の人がカンボジアとの一戦を観戦したなら、日本代表についてどんな意見や感想を述べるだろうか、という想像はしなかったのだろうか。

カンボジア代表について、欧州の代表者のような立場で意見したハリルホジッチ。
日本代表に対する分析やコメントは、どの立場で語っているのか、とは素直な疑問だ。
欧州の代表者として上から目線で語るなら、もっと苦言を呈さなければならないが、当事者なのでそれはできない。
本人が日本代表監督なので、それは半分、自分で自分を批評する行為になる。
それを避け、カンボジアにだけ意見する姿は、かなり情けない。

日本と欧州の差。日本サッカー界が詰めていかなければならない点は、具体的にどのような問題で、そしてその差は詰まっているのか、広がっているのか。
ファンはそこのところを常に知りたがっている。少なくとも僕はそう分析しているが、
この2次予選を通して、別のことが気になってしまうファンも増えているのではないだろうか。

カンボジアと日本の差。W杯2次予選を戦うチームとの差だ。

かつてより接近している。しかも急速に。原因は日本のレベルダウンにある。カンボジアのレベルアップもあるが、それに勝る理由だ。
カンボジアの攻撃は、全体が前に出て行かないカウンターだと片付けたハリルホジッチだが、
日本は、そのカンボジアにゲームを支配され、押し込まれる時間帯さえ何度かあった。

カンボジアのレベルは、日本のU‐17ぐらいだと言われる。冬の高校選手権に出場してくるチームのような相手に0-2。
しかも先取点はオウンゴールで、2点目は相手が疲れた後半のロスタイムだった。

大苦戦の原因について「招集メンバーを多く使ったため」と、サブ選手の能力的な問題として処理しようとしたハリルホジッチ。
ベストメンバーを編成すれば、そんなことはない。私の勇気がアダになっただけと、逆に自分の果敢な行動に胸を張ったようにさえ見えた。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151118-00010000-sportiva-socc&p=1
webスポルティーバ 11月18日(水)12時19分配信
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【サッカー】杉山茂樹「ハリルジャパンが今のままなら、先行きは相当に暗い。本田はいま、ブラジルW杯時の香川になろうとしている」 

1: Egg ★@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 15:17:19.94 ID:???*.net
「危機管理は協会として常にできている」。
1年ほど前、原博実サッカー協会専務理事に話を聞いた時、彼はそう言って胸を張った。
代表監督の采配が怪しくなった時。代表チームの強化が思わしく進まない時。「危機」がそうした意味だとすれば、「管理」は監督交代を意味することになる。

そこで問われるのが、危機かどうかを判断する目だ。それを誤ればこの言葉は何の意味も持たない。実質を伴わない、お題目そのものになる。

現代表チームに答えが出るのは2018年6月。ロシアW杯で決勝トーナメント進出が目標なら、危機か否かの判断は、その可能性をどれほど感じるかになる。
危ない。可能性は低い。シリアに3-0で勝利を収めても、その思いに変化はない。むしろ、確信に近づいている。僕が原さんなら、今ごろ新監督探しに躍起になっているだろう。

シリア戦。試合のレベルは恐ろしく低かった。W杯アジア2次予選に相応しい試合。
日本はそこに埋没するような戦いをした。そう言いたくなる理由、ハリルジャパンの病状について述べてみたい。

1 両サイドバックの基本ポジションの低さ

現代サッカーでは、サイドバックが活躍した方が試合を優位に進めることができると言われる。
そのためには、彼らがどれほど高い位置を維持することができるかがポイントになるが、
長友佑都(左)、酒井高徳(右)の基本ポジションはかなり低かった。攻撃参加の回数も何度かに一度。
しかも、それぞれの前で構える原口元気(左)、本田圭佑(右)と絡む機会がほとんどない単調な単独攻撃ばかり。古さを感じずにはいられなかった。

駒野友一(左)、加地亮(右)時代に逆戻りしたかのような印象だ。非進歩的なサッカーの象徴と言っていい。
相手がウイングに好選手を配した強豪ならやむを得ない気もするが、シリア相手にあの低さでは、先が思いやられる。

2 両センターバックの間隔の狭さ

サイドバックのポジションとともに大きな違和感を抱く点は、マイボール時における両センターバックの狭い間隔だ。
槙野智章と吉田麻也の間隔は、たとえば欧州のそれなりのレベルに達したクラブのセンターバックのそれと比較して、半分程度に過ぎない。
ではなぜセンターバックは時代とともに間隔を広げるようになったのか。

一つは両サイドバックを押し上げるためだ。両センターバックの間隔が離れれば離れるほど、必然的に両サイドバックの位置は高くなる。
これも、サイドバックが活躍した方が試合を優位に進めることができる、との考えに基づいている。

アギーレジャパン時代は、それができていた。両センターバックが間隔を広く保ち、守備的MF(アジアカップで言えば長谷部誠)が、
その間まで下がることで、両者間を3バックのようなスタイルで埋めていた。その結果、両サイドバックは高い位置を維持することができた。

守備的MFの1人が下がり、両サイドバックが高い位置を維持する4バック。これこそが、世界の一般的な姿になるが、ハリルジャパンの姿はそれとは程遠い。
選手が監督の指示に耳を傾けず、勝手に動いているからというわけではない。シリア戦に限った話ではない。これまでの試合すべてそうだ。監督から指示が出ていないのだ。

長谷部が下がれば、最終ラインでのパス交換は楽になる。さらにその3人と、もう1人の守備的MF(山口蛍)と両サイドバックとの間に、複
数の三角形(パスコース)が描けるので、ボールの回りはいっそう円滑になる。

PKで先制した後半10分まで、日本は最終ラインからビルドアップが全くできていなかった。両センターバックが、相手の2トップにプレッシャーを浴びやすい状況になっていた。
それが苦戦の大きな要因になっていたが、パスが得意なはずの日本が、格下相手にパスをつなげず苦戦するという姿は、ハリルジャパンのもはや定番になっている。

>>2以降につづく

2015年10月12日 15時0分配信
http://bylines.news.yahoo.co.jp/sugiyamashigeki/20151012-00050394/
no title

香川トップ下に構造的欠陥 。香川真司頼みでいいのか 

20: 名無しさん@お腹いっぱい。 2015/09/09(水) 13:32:08.16 ID:PJdGZ95G0.net
香川トップ下に構造的欠陥

 本田圭佑を1トップ下に使ったザッケローニ采配の方が、パスは高い位置で円滑に回りやすかった。岡崎の1トップ下は本田の方が適任だと思うが、香川はサイドでのプレーが苦手だ。4-2-3-1上では1トップ下以外、こなせない。もし香川を1トップ下に置くなら、岡崎ではない誰か(例えば大迫勇也とか)を1トップに起用した方が、攻撃は円滑になる。

 カンボジアに苦戦した理由はまさにそれ。保持率の割に決定機が少なかったことは「シンジーシンジ」の関係に一因があった。このアフガニスタン戦の立ち上がりも、そうした傾向は見え隠れした。香川のミドルシュートがネットに吸い込まれたのは、苦戦の二文字が頭をかすめたその直後だった。

 前半は2-0。それでも日本はまだ苦戦の渦中にいた。その呪縛から解放されたのは、香川が左足で決めた3点目あたりからになる。アフガニスタンのモチベーションは、このゴールを機に急速に低下した。

 構造的な問題を、問題の一因となっている当事者本人が解決した。これをどう表現すべきか。「香川さまさま」なのだけれど、彼の調子に頼るサッカーでは、日本の行く末は危ない。

 もちろん苦戦の原因は、構造的な問題以外にも潜んでいる。

 今季の香川は好調だというが、数年前のレベルに戻ったかどうかというレベルにすぎない。その香川が好調に見える日本。ここにも問題があると思う。

 本田、長友佑都、長谷部誠。岡崎は微妙だが、長年日本を支えてきた主力のベテランたちは、決して調子よく見えない。かつてに比べ20~30%減。はたしてW杯2018年本大会まで、一定のレベルを維持できるのか。年齢的な問題も抱えている。香川がよく見えるのは、周囲があまりよくないことの裏返しではないのか。

杉山茂樹●文

全文はリンク先へ
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/jfootball/2015/09/09/post_968/index.php

no title

W杯予選ドロー発進。ハリル監督が見逃している日本の2つの問題点 

356: U-名無しさん@実況・\(^o^)/です 2015/06/17(水) 16:22:52.13 ID:Eqi/VRVn0.net
プロの分析


引いた相手に対してどう攻めるかの答えでもあるのだが、相手が引けば引くほど、つまりゴール前を固めれば固めるほど、
サイドは空く。相手が引いたら外から崩せ。これはセオリー。鉄則なのだが、日本はそれをしなかった。
力ずくで真ん中に攻め入った。それを何度も繰り返した。

 両サイドの本田圭佑と宇佐美貴史は、気がつけば、真ん中へポジションを取っていた。
4-2-3-1の前4人が、ペナルティエリアの幅の中に揃ってポジションを取る時間がほとんどだった。

非効率なゴリ押しサッカー。サイドが空いているにもかかわらず、あえて密集地帯にボールを運ぶそのサッカーは、
過信、驕りに見えた。馬鹿げている。頭脳的ではない。
僕にはハリルジャパンが、頭が悪いというか、IQ値の低い賢くない集団に映った。

最初から真ん中を狙う攻撃は、相手には守りやすい。壁を作って待ち伏せしておけばいいからだ。
日本はそれでも3~4度、その攻撃からチャンスをつかんだ。しかし完璧なシュート態勢に持って行くことはできなかった。
言い換えれば、そのほとんどは失敗した。

http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/jfootball/2015/06/17/post_910/index2.php
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アジアカップの杉山茂樹の日本代表寸評「高まる本田依存度、このままでは2018年は危うい!」 

1: 名無しのSamurai
アジアカップの日本代表寸評。高まる本田依存度、このままでは2018年は危うい
http://news.livedoor.com/article/detail/9734364/
 アジアカップでベスト8に終わったアギーレジャパン。今回は、出場した各選手について、寸評を述べてみたい。

川島 4試合、日本が全て断然、押した試合展開だったので、活躍の機会はあまりなかった。一番の見せ場は、UAEとのPK戦になるが、PK戦は抽選の代用品と捉えているので、それについての寸評は避けたい。
 
長友 最終ラインから組み立てようとした時、長谷部が下がり、両センターバックが開く状態になるので、両サイドバックの位置は自ずと高くなる。長友は通常より攻撃参加しやすい状態にあった。そして実際、その能力は存分に発揮された。チームを勇気づけるプレイを再三見せた。ミスも少なく安心してみていられたが、もう一息、周囲と多彩な絡み方をして欲しかった。中盤のパスワークにもう少し絡まなければ、パスワークは多彩にならない。
 
森重 ブラジルW杯では、第2戦以降、今野にポジションを譲ったので、こうしたトーナメントに、センターバックのレギュラーとしてフル稼働したのはこれが初。力をアピールする機会だったが、次のW杯まで森重で大丈夫というプレイを見せたわけではなかった。敏捷性とスピード、そして強さと重みに欠けた。UAEにカウンターを許した時、ひ弱さが目立った。
 
吉田 日本人の中ではフィード力は高い方に入るCBだが、この大会はそこに貧しさが目立った。パス出しの起点になれなかった。プレミアでプレイしている格を見せることができなかった。正面のボールには強いが、サイドや背後を突かれると弱い。彼とコンビを組む選手は、俊足でないと厳しい。

酒井 内田欠場のため、初めて大きなトーナメントにフル出場をした。全体的な印象としてはよくやったと言える。常に前向きにプレイしていたが、自軍をピンチに陥れるミスもあった。1試合に一度の割合で、危ないシーンを作った。元気溢れる攻撃参加も、長友以上に単調だった。長谷部が下がり、3-4-3気味になれば、サイドバックも中盤の一員になる。真ん中の選手とトライアングルを形成し、パスで絡む必要がある。遅攻になればなおさら、サイドを単独で駆け上がるだけではない参加の仕方が求められるが、その攻撃参加はとかく一本調子で柔軟性に欠けた。

長谷部 ビルドアップの際、最終ライン付近に下がり、その起点になったが、パス出しに滑らかさが欠けていた。視野も狭く、逆サイドへの意識も低いので、ボールを的確な場所にテンポよく散らすことができなかった。パスは繋がるが、展開力に欠ける。有効ではない無駄なパスが多い。これが日本のパスサッカーの悪い特徴だが、それと長谷部のパスの捌きとは密接な関係がある。キャプテンらしい、真面目で勤勉なプレイは見せたが、パスサッカーを支える舵取り役としては不満が残った。

香川 プレイの最中、顔が下がっていることが多いので、広い視野が保てていない。味方選手も彼が何をするのか予測できないので、周囲と連動しにくくなる。パスも有機的に回らない。一方で、ボールを奪い返す力もない。それ以前にボールホルダーとの間合いを詰めることができない。敏捷性を活かすことができていない。際だったアタック能力があれば、それを帳消しにすることができるが、シュート力に欠けるので、中盤選手としても、アタッカーとしても物足りない選手に見える。プレイは見る度に悪くなっている。10番という背番号が似合わない、特別ではない選手に成り下がってしまっている。

遠藤 4試合すべて、途中交代でベンチに下がっている。パレスチナ戦、イラク戦、ヨルダン戦はリードしている状況での交代。交代時間が最も早かったイラク戦(後半18分)でも、アギーレは「休ませるため」と述べている。悪かったから代えたわけではないことを強調した。だが、UAE戦(準々決勝)の交代は1点ビハインドの状況で、交代時間も後半9分と、4戦の中で最も早いタイミングだった。同点、逆転を狙おうとするためには、遠藤より(交代で入った)柴崎の方がいい。アギーレがそう判断したからだ。交代の目的は「休ませるため」ではなかった。よくなかったから代えた。一言でいえばそうなる。遠藤にしてみれば、屈辱的な交代劇になる。
no title

杉山茂樹「優勝する勢いが感じられない」「日本は守備意識が高いのではなく的確なポジションを取っていたに過ぎない」w 

1: Egg ★@\(^o^)/ 2015/01/21(水) 16:46:50.33 ID:???0.net
優勝する勢いが感じられない――ヨルダンに2-0で勝利した直後に実感したことだ。3試合を終えて、これだという、残り3試合を勝ち抜くための武器が見えてこないのだ。

失点ゼロ。3試合連続完封勝ちした原因について、アギーレは最終ラインの堅さだけではなく、チーム全体としての守備意識の高さを挙げた。
しかし、僕の目にはそう見えなかった。それなりに的確なポジションを取っていたために、穴を作らなかったに過ぎない。

それ以上に触れるべきは、対戦した3チームのレベルの低さだ。日本の「守備」が良かったというより、相手の攻撃能力が低かった。
攻撃のアイデア、攻撃に必要な個人技術、戦術に著しく欠けていた。相手が勝手にミスしてくれた。日本の組織立った厳しいプレスが決まり、嫌々ボールを奪われたという感じでは全くない。

かつてより致命的なボールの失い方をしなくなったことは確かだ。嫌なボールの失い方をすれば、それはそのままピンチになる。
それが連続すればパニックに陥る。アタフタしたり、ドタバタしたり、平常心を失ったプレイこそが、失点を招く一番の原因だが、そうしたミスはずいぶん減った。
マイボール時におけるミスからピンチは生まれにくくなっている。

だが相手のプレス、ボールの奪い方が、洒落(しゃれ)ていればそうはいかない。ミスはもっと出るだろう。
しかし、これまで対戦した3チームの守備は、後ろに下がって守る傾向が強い、いわば田舎チームだった。

日本がボールを失う位置は、おのずと相手陣内深くになる。つまり、相手の攻撃が始まる位置は低い。彼らの技量では、そこから遠く離れた日本ゴールまで、簡単に辿り着けないのだ。

相手のボールを奪う力が少しでも上がれば、危ない。無失点ではいられないと思う。
準々決勝で対戦するUAEはともかく、韓国、豪州は、奪う力もそれなりに高い。豪州と準々決勝を争う中国も、今回は、そこが大きく改善されている。

日本はどうだろうか。奪う力はどれほど増しているか。ブラジルW杯と比べて、ザックジャパンと比べればどうだろうか。
僕の目には、全く進歩がないように見える。ヨルダン戦でも、中盤の高い位置で、いい形でボールを奪うシーンはほとんどなかった。

遠藤保仁、香川真司。ボール奪取能力の低いこの両選手を、俗に言うインサイドハーフで起用していることとそれは大きな関係がある。
とはいえ、アギーレは、ボールを奪う戦術を得意にしている監督だ。スペインリーグ時代の彼は、それを武器にオサスナ等、ビッグではない中小のクラブを上位に押し上げた実績がある。

マイボールを起点にものを考えるサッカーからの脱却。すなわち、ザックジャパンに欠けていた要素を補う人物として、アギーレは、うってつけのはずだった。
実際、細貝萌をインサイドハーフで起用するなど、就任当初は高い位置で奪おうとする姿勢を垣間見せた。が、このアジアカップには、それとは全く違う方法論で臨んでいる。

奪う力が不足している選手に、それを教え込もうとしているのなら大いに評価できる。ザックジャパンと同じ選手を使って、サッカーを一変させたなら恰好のいい話になるが、
実際はその逆。従来の選手の従来の力に頼っている。

アジアを制することが日本代表の最大のミッションなら、その方法論でも大きな顔をしていられるのかもしれない。
世界を小さいものと捉えるなら、ザックジャパンを継承するサッカーでも、なんとかなるかもしれない。

だが我々の目標はW杯だ。半年前、日本はそこで惨敗した。これではマズイというわけで、アギーレを招き、新チームを結成した。
そこのところの経緯が、今、すっかり忘れ去られた状態にある。

>>2以降につづく
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150121-00010002-sportiva-socc&p=1
no title

杉山 茂樹「Jリーグは 6×3の「カンファレンス制」の方が絶対に面白い!」 

1: Egg ★@\(^o^)/ 2014/12/23(火) 17:36:10.28 ID:???0.net
来季から2ステージ制で行われるJリーグ。少なくとも僕は、不満、不安が勝っている状態だ。
「現行制度を維持すべし!」と、変わることに対して拒否反応を示しているわけでは全くない。変えるという判断には基本的に賛成だ。

ドイツ、オランダ、フランス、イングランド……。日本が、これらの国に囲まれたベルギーの位置にある国なら断固反対だ。
UEFAの方針に逆らい、独自の道を歩もうというのなら「No」と言うに違いない。だが、日本が位置しているのは欧州ではない。そこから遠く離れた極東アジアだ。

AFC(アジアサッカー連盟)が、UEFAのように強烈な指導力を発揮し、各国リーグのあるべき姿はこれだ! 
と、他国と方式を一致させることのメリットを示せているわけでもない。Jリーグは、問題を自らの力で解決しなければならない宿命を抱えている。

リーグの歴史は浅い。ひとつのスタイルを何十年守り続けてきたわけではない。現在のJリーグにひどく魅力を感じている人も決して多くない。
各試合会場に足を運べば、盛り上がっているように映る。だが、盛り上がっているのは当事者。

Jリーグサイドが「変わりたい願望」を抱くのは当然だと思う。問われているのは変わり方。どう変えるか、どう変わるか、だ。

見る側に魅力的だと思わせる必要がある。世の中に改革をアピールする必要がある。
前向きな変化でなければならないが、2ステージ制は、そうした視点に著しく反している。何より新鮮さに欠ける。そして理不尽だ。

なぜ2ステージ制は2004年を最後に廃止になったか。理由は様々だが、最も大きかった理由は、前期の優勝チームが、
後期に手を抜いてもチャンピオンシップへの出場が確約されていたことにある。つまり、年間トータルの成績が悪くても、年間チャンピオンになれてしまう矛盾を抱えていた。

それとは真反対に、前期、後期の覇者が同じチームで、結局、チャンピオンシップが行われなかったり、また、チャンピオンシップの決着がPK戦だったり、
締まりの悪い結末がしばしば発生したこともあるが、当時の日本のサッカー界には、2ステージ制はもはや限界とのムードが漂っていた。
多くの人がそれに拒否反応を示していた。1ステージ制への移行は自然な流れだった。

翻っていま、1ステージ制に対して、そこまで拒否反応を示す人はいるだろうか。少なくともJリーグに熱中できている人の多くは、現行制度の存続を望んでいる。
それでも、変えようとしているわけだ。これは、いわば英断。

だが、そこで2ステージ制を持ち出されると、英断ではなく、失敗を恐れた後ろ向きの政策、その場しのぎの政策に見えてしまう。
何年か経てば、10年前と同じ類の問題に直面することは分かりきっている。

変えるなら前向きに。現行制度より日本の実情とサッカーの本質の両方に、できるだけ沿ったものにしたい。

>>2以降につづく

http://bylines.news.yahoo.co.jp/sugiyamashigeki/20141220-00041664/



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