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1: Egg ★ 2019/04/02(火) 20:13:00.46 ID:DB0iunRj9
3月29日から31日まで激戦が繰り広げられた第24回船橋招待U-18サッカー大会。190センチという圧倒的な高さとフィジカルの強さを駆使し、前線で起点となったのが千葉U-18の櫻川ソロモン(3年)だ。

 今年で最高学年を迎える櫻川はナイジェリア人の父と日本人の母を持つストライカー。同学年の選手たちを相手に得意のポストプレーで違いを作る一方で、目に付いたのがオフ・ザ・ボールの動きだ。抜け出しに変化を加えながら、一発で裏を取ってゴールに迫る。このプレーこそ、彼が新たに手に入れようとしている大きな武器であった。
 
「これまでポストプレーが中心になりすぎていて、ゴールに関わるというか、直結するプレーがちょっと少なかった。もちろん前線で起点を作ることは良いプレーかもしれませんが、FWとして結果という部分を求めていかないといけないので、ゴールを求める意欲が出てきたと思います」

 課題に対する認識は昨年からあった。ポストプレーを得意とし過ぎるあまり、動きの工夫次第で裏を取れるボールであっても、強引に収めに行く場面が散見。逆に不利な体勢になるシーンが多く見られた。

「なんとなく(裏に抜けるプレーやゴール前に入る動きを)『やらないといけないな』と思ってはいたのですが…」と改善点を理解はしていたものの、なかなか実践できるまでには至らなかった。
 
 しかし、今春にトップチームのキャンプに帯同をすると、フアン・エスナイデル前監督から下半身の筋肉を褒められる一方で、「こんな立派な筋肉を持っていて、なんで生かさないんだ」と指摘を受けた。
 
 さらにエスナイデル前監督は彼にゴール前へのアプローチの幅と、得点へのこだわりを徹底して要求。その助言を機に櫻川の意識は大きく変わった。
 
「エスナイデルさんから多く要求されたことで、『これは本気で取り組まないといけない』と思うようになりました。ポストプレーも大事だけど、ゴール前で生きる選手になりたいと強く感じました」
 
 この心境の変化はいきなり形になって現われる。
 
 2019シーズンの幕開けとなるゼロックススーパーカップの、前座試合として行なわたネクストジェネレーションマッチ。U-18Jリーグ選抜の一員としてスタメン出場すると、ポストプレーだけでなく、しなやかな身のこなしとスプリントを駆使して何度も日本高校選抜ゴールへ迫った。
 
 11分にCKから豪快ヘッドでゴール。強烈なインパクトを残すと、今年5月にワールドカップを控えるU-20代表スタッフの目に止まる。3月中旬に行なわれたポーランド・スペイン遠征のメンバーに飛び級で選出されたのだ。

◼?櫻川は一世代上のU-20代表で生き残れるか

 U-17、18代表に名を連ねた経験があるなかで、U-20代表は1月の沖縄合宿に続いて2度目の招集。しかも、本番を直前に控えた状況で、実際の開催地で行なう遠征への参加は“お試し”などではなく、実力を認められての選考と言えた。

「周りがすごく上手くて、来るパスも良くて、ゴール前のクロスも良いので、すごくやりやすい環境でした。でも結果を出さないといけない立場で点を取れなかったのは悔しかったです。でも徐々に慣れて、ドリブルで相手を交わしていくところだったり、落としの質、ゴール前の勝負強さなど、勝負するレパートリーも結構増えてきたと思います」
 
 結果的にノーゴールに終わった。だが、遠征での手応えは十分。自分の取り組んでいることは間違っていないという確信も得ることができた。
 
「大きなチャンスを頂いているので、それを生かしたいです。謙虚に貪欲に結果を出したい。ポストプレーで自分が起点を作りながら、裏に抜けたり、ドリブルで仕掛けてゴールにも迫る。(U-20代表に)自分のいる意味は大きいと持っています。新たな発見が多くて、今はプレーをしていてすごく楽しいんです」
 
 まだまだ進化の途中にある規格外の大型ストライカーは、U-20ワールドカップ、トップデビューを明確な近い目標と定めて、自らの力で覚醒しようとしている。

4/2(火) 17:01 サッカーダイジェスト
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190402-00056610-sdigestw-socc&p=1