1: 2020/09/04(金) 16:24:32.28 _USER9
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日刊スポーツ

田嶋会長「見えない敵を除」感染拡大防止へ声明文
田嶋幸三会長(19年12月撮影)
日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が4日、「誹謗(ひぼう)中傷、差別や偏見をなくそう~感染拡大防止のために~」との声明文をJFA公式サイトで発表した。

田嶋会長は3月に新型コロナウイルスに感染し、医療従事者の懸命な姿を目の当たりにしている。「医療従事者の方々、人々の社会生活を支える仕事に従事されている方々をはじめ、数多くの方々に対してあらためて感謝を申し上げます」と、まずは世界中で新型コロナウイルスと奮闘する人々へ感謝。「現在の状況では、どれだけ感染予防をしていても感染するリスクは誰にでもあります。新型コロナウイルスワクチンの完成や治療法が確立されるまでの間、1人1人が新しい生活様式を実践し、感染しない、感染させない、ということを続けていくことが、このウイルスの爆発的感染や医療崩壊を防ぐための、私たちができることではないかと思います」と、予防を徹底することの重要さに触れた。

そのうえで、感染者となった経験から差別や偏見に言及した。「自分自身が感染した経験からいえば、感染を疑った時点から、自分自身のことよりも、周囲の人たちに移していないか、自分から感染を広げていないか、ということを切実に考えました。感染者は病気への不安だけでなく、周囲への影響にも心を痛めています。残念ながら一部では、感染者やその家族などに対する差別や偏見、心無い行為が見受けられます。集団感染が発生した学校や大学、職場への誹謗(ひぼう)中傷も後を絶たず、一部では人権侵害の行政通報が法務局になされたと聞いています。医療従事者やその周囲の方たちへの偏見や差別があったという報道もいまだに目にします。こうした行為は、体調が悪くなった場合、批判を恐れて適切な検査や治療を受けないことになったり、あるいは、職場などで感染者が出た場合、組織的な隠蔽(いんぺい)につながったりする可能性があり、この病気への対応で一番大切な初期対応を誤り、結果的に感染を拡大させてしまうといったことにもつながりかねません。今は、それぞれが最大限の感染対策に取り組むとともに、当事者の気持ちになって物事を考え、周囲への配慮や思いやりを持って行動することが感染症のリスクを軽減し、偏見や差別をなくすことにもつながると考えています。JFAは、リスペクトを『大切に思うこと』として、サッカーというフィールドから、関わる人々やそれぞれの考えや価値観、あるいは身の回りのモノなどを大切にし、尊重する精神を広く浸透させ、差別や暴力のない世界をつくるべく取り組んできました。サッカーは世界中で最も愛されているスポーツです。社会的にも大きな影響力があります。サッカーファミリーの皆さん、ぜひ、皆さん1人1人がメッセンジャーとなって『リスペクト』を広げてください。サッカーというフィールドから誹謗(ひぼう)中傷、差別や偏見といった“見えない敵”を排除し、新型コロナウイルスが収束に向かっていくよう、スポーツ界が率先して共に力を合わせていきましょう」と訴えた。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/185163b9e3ae59a4a278d5922e175f9580bc03ba