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1: 2020/04/23(木) 19:10:19.23
「コロナウイルスが流行り始めたころ、ある青果店の窓に運転手募集という張り紙があったんだ。だからボランティアを志願したんだよ」。世界中のサッカー界が中断を余儀なくされる中で、ウエスト・ハムのデイビッド・モイーズ監督は、密かな楽しみを見つけていたようだ。『ミラー』が伝えた。

 新型コロナウイルスの影響で大打撃を受ける世の中だが、必要性が増す仕事も増えている。配達業もそのひとつだろう。多くの人が自宅待機をする中で、生活必需品を運んでくれる人たちの重要度は日に日に増している。

 モイーズ監督は張り紙を見た瞬間に「こりゃいいぞ」と思ったという。「私がやったのは、ドアの前に荷物を届けて、扉をノックして去ることだけ。でもとても楽しかったよ」。ボランティアは4日間続けたという。

 情に満ちたエピソードも明かす。ほとんどの人はオンラインで決済するが、高齢者など、時折現金でしか払わないといった人がいた。その場合はどうしても対面する必要があったという。

「ある高齢の女性なんだが、1つの果物や野菜が入ったボックスに16.8ポンドだったと思う。彼女は私に20ポンドを渡してきた。そして『釣りはとっときな』と言ってきたんだ。チップというわけさ!」

「似たようなことが別の日にもあった。別の高齢の女性だった。彼女の頼んだ商品の値段は17.6ポンドかそのぐらいだった。彼女がやってきて、私に15ポンド渡してきた。『これでいいだろう、十分じゃないか』ってね。だから私は『別のお客さんからもらったチップをそこに付け加えよるよ』って言ってあげたんだ」

 かつてはマンチェスター・ユナイテッドを率い、現在もトップクラブを指揮するモイーズ監督。そんな彼が野菜を届けるために玄関に現れれば、驚かない人がいないはずはない。

「私のことを知っている人もいたよ。あるカップルなんだが、いつものように玄関の近くに荷物を置いて、ちゃんと持っていくか近くで確認しようとしたんだ。すると『デイビッド・モイーズ!?』という声が聞こえたよ。でも立ち止まることはしなかったし、会話もしなかった。もちろんサインもなしだ。そういうことをするためにやっていたわけじゃないからね」

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