1: 砂漠のマスカレード ★ 2019/12/04(水) 08:12:30.63 ID:4wQ1aVE/9
「僕のせいで負けたと思っています」

気丈に振る舞っていたが、溢れる涙をこらえきれなかった。

18歳の背中を見て、どれだけのプレッシャーがのしかかっていたのか、どれだけこの高校サッカーに懸けてきていたのかが手に取るようにわかった。

第98回全国高校サッカー選手権大会神奈川県予選決勝。

今年U-17W杯とU-20W杯の2つのW杯を経験した桐光学園高校FW西川潤(セレッソ大阪内定)は、1年生から背負い続けるエースナンバー10のユニホームを纏って、ニッパツ三ツ沢球技場のピッチに立った。

相手は県内のライバル・日大藤沢高校。今年のインターハイ予選準決勝でも激突し、延長戦の末に振り切った難敵だった。

ミックスゾーンで溢れ出てきた涙。

前半は決定機を多く作った。しかし、西川の放つシュートはことごとく相手GKの手の中に収まっていく。この日の2年生GK濱中英太郎(日大藤沢)はまさに当たっていた。

チャンスを決めきれない桐光学園に対し、日大藤沢が先手を取る。後半立ち上がりの9分、鋭いサイド突破からMF浅野葵が均衡を破るシュートを突き刺した。

1点のビハインドに浮き足立つ桐光学園。西川も前線に残って、仲間がボールを運んできてくれるのを待った。しかし、日大藤沢の集中力を保った守備をこじ開けることができず、0-1のままタイムアップを迎えた。

敗戦を告げるホイッスルが鳴り響いた瞬間、西川はその場に立ち尽くし、大きく息を吐いた。試合後の挨拶、そして表彰式と彼の目には涙はなかった。むしろ涙を見せないように必死で堪えていた。
試合後のミックスゾーンでも、複数のメディアに取り囲まれる中、言葉少なではあったが、両手を後ろで組みながら気丈に答えていた。

1つの質問が終わり、少しの沈黙。また1つの質問が終わり、少しの沈黙。この繰り返しを横で見守ったあと、こう質問をぶつけてみた。

「タイムアップの瞬間、いろんな感情が渦巻く中で、真っ先に頭に浮かんだこと、思ったことは何ですか。西川選手の中で背負うものは大きかったという思いはありますか」

しばらくの沈黙のあと、少しうつむいた。すると、噛み締めていた唇が震え出し、ずっと我慢していた涙が溢れてきた。片手で何度も涙を覆い、1分間近くの沈黙を破ってこう声を絞り出した。

「自分が決めなきゃいけないシーンで、決めきれずに……。いろんな思いがあった中で……今日チームを勝たせられなかった。自分の責務を果たせなかったことが悔しいです」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191204-00841682-number-socc
12/4(水) 8:01配信

https://www.youtube.com/watch?v=_5rXldb97UE


2019年度第98回高校サッカー選手権 神奈川 決勝 桐光学園×日大藤沢 ハイライト(2019 tokogakuen × nichidaifujisawa)

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