20200301-00000006-sasahi-000-3-view




1: 2020/03/04(水) 19:35:01.08
Jリーグに“パンク危機”が迫る。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、15日までの公式戦94試合を延期したJリーグは18日からの再開を目指しているが、
終息のメドは立っておらず村井満チェアマン(60)は再延期の可能性を示唆した。試合再開が延びればリーグ運営に大打撃を与えかねないが、特にJ2は日程が“破綻”する可能性も浮上。
最悪の場合、J1昇格チームの決定が年越しするケースもありそうだ。

日本野球機構(NPB)とJリーグが共同で設立した「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第1回会議(3日)が実施された。NPBの斉藤惇コミッショナー(80)や村井チェアマンらと3人の感染症専門家チームが出席。
予防策をはじめ選手やチーム関係者に感染者が出た場合の対応策などが議論された。今後は9日に第2回会議が行われ、Jリーグとしては18日の試合開催が可能かを話し合う。

村井チェアマンは「次はどうすればファン、サポーターの皆様をコロナウイルスから守って試合を開催できるのかなどの意見交換をする。
12日の実行委員会をメドに(専門家チームの)提言をいただけるとありがたいと申し上げた」と語った。

ただ村井チェアマンは早期再開に慎重だ。「18日の再開が決まっているわけではない。それ以降の延期もあり得る。入場料収入はクラブにとって大きく経営面のケアもしないといけないが、
財務的な問題を優先して再開に踏み切るのは無責任。一番重要なのは国民の皆様の安心な生活を取り戻すこと。そこを優先して多角的に判断したい」

この日の会議では専門家チームから、スタジアムは危険性の高い閉鎖空間に当たらないが、観客同士が肩を組んだり、2メートル以内で大声を出しての応援は感染リスクが高いと指摘された。
依然、感染拡大が終息する見通しは立っていない状況で、現時点では無観客開催を選択肢に入れていないだけに、最短での試合開催は困難というわけだ。

再延期となればスケジュールのひずみが大きくなるのは明らか。J1~J3全カテゴリーが過密日程となるが、中でもJ2への影響は計り知れない。
J2クラブ幹部は「現状を見れば15日までの延期が、さらに長引くのは間違いないだろう。それに延期期間が延びると、今度はJ2の日程が完了しないかもしれない」と危惧する。

J2戦は第42節までの長期戦な上、3位から6位チームはJ1参入プレーオフ(PO)を戦うハードスケジュール。さらに夏場以降は天皇杯の試合も加わるため、日程は超タイトになる。
特にJ2勢が問題としたのは今季からJ2を戦う松本がルヴァンカップに参戦していることだ。

本来、J1勢で争うルヴァン杯も、FC東京がアジアチャンピオンズリーグ本戦出場を決めた“穴埋め”でJ2の松本が参戦する。そのルヴァン杯も延期となっており、日程面でJ2との同日開催は困難。
仮に松本が決勝トーナメント進出を果たせば、さらに日程は過密となり、J2は“パンク”しかねないのだ。

Jリーグ側は日程について「調整中」としているが“越年決着”の可能性もささやかれる。J1・16位とPOを勝ち上がってきたJ2クラブとの最終決戦が、
天皇杯決勝(2021年元日)後になるという“最悪のシナリオ”は現実のものとなってしまうのか。

3/4(水) 16:40配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200304-00000036-tospoweb-socc