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1: 幻の右 ★ 2019/07/05(金) 06:07:18.93 ID:c9eCdzkK9
「ハンブルクのファンとしてふさわしくない行動だ」

 ブンデスリーガ2部のハンブルクに所属している酒井高徳は、ドイツで始動したチームのトレーニングに参加中だ。だが、その酒井に対するサポーターからの“バッシング”が過熱している。

 18-19シーズンのハンブルクは、終盤まで自動昇格圏内の2位以内を維持していたにもかかわらず、終盤に大失速。昇格・降格プレーオフに参戦する3位にも入れず、4位に終わった。その戦犯として槍玉にあげられたのが、酒井だった。

 最終節のホームでのデュイエスブルク戦では。こんなこともあった。83分に酒井がピッチに入ると、サポーターから怒号のようなブーイングが起きたのだ。ボールに触れるたびに指笛が鳴り、試合後は本人もひどく落ち込んだ様子だったという。

 新たなシーズンを迎えるにあたり、ハンブルクは昨季ボルシアMGを率いていたディーター・ヘキングを新監督に招聘。つい先日、1部昇格を目指す新体制がスタートを切った。

 ところが、クラブの公式インスタグラムに酒井がぼんやりと写り込んだ練習風景の写真がアップされると、一部のサポーターがヒートアップ。「彼はもういなくなっていいだろう」、「契約を解除しろ」、「なぜ50万ユーロ(約6250万円)の給料を払っているんだ」といった批判的な書き込みが殺到した。

 もちろん、「個人を叩くことは醜い」「サカイひとりのせいにするのは大きな間違いだ」といった酒井を庇う声も多く寄せられている。ファンのひとりが「酒井はミスをするかもしれないけれど、それが許されるだけのプレーをしている」と投稿すると、酒井の同僚GKユリアン・ポラースペックが反応。コメント対し、好意的なキスを送る顔文字を送った。

 しかし、あまりにも目に余ったのか、クラブは次のようなメッセージを発信している。

「サカイは我々と契約している真のプロであり、クラブのためにすべてを捧げてきた。彼の態度と忠誠心はすべてのフットボーラーにとって模範的である。サポーターには、ほかの選手と同様に彼をサポートすることを望んでいる」

 また、現地メディア『90min』も「こんな行動は、ファンとしてふさわしくない」と批判色を濃く報じた。そして、地元紙『HAMBURGER MORGENPOST』は、次のように苦言を呈している。

「新指揮官のヘキングは、酒井の能力を高く評価している。そして、不適切な批判をおかしいと考えているようだ。酒井もそれを承知している。再びすぐにサポーターからの支持を得るのは難しい状況であることも確かだ。ただ、すべてがうまくいかなくなったとしても、それは彼だけの責任ではない」

 酒井は、ハンブルクとの契約を2020年6月末まで残しているが、昨季の終盤には日本に復帰する可能性も示していた。だが、新シーズンの向けたトレーニングに参加しているということは、残留の可能性も残っているということだろう。

 はたしてハンブルクで5年目を迎えるのか。それとも、新天地を求めるのか――。酒井の決断に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
7/5(金) 5:40
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190705-00010001-sdigestw-socc