1: 2020/10/06(火) 22:26:09.14 _USER9
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サッカー解説者・宮澤ミシェル氏の連載コラム『フットボールグルマン』第169回。

現役時代、Jリーグ創設期にジェフ市原(現在のジェフ千葉)でプレー、日本代表に招集されるなど日本サッカーの発展をつぶさに見てきた生き証人がこれまで経験したこと、
現地で取材してきたインパクト大のエピソードを踏まえ、独自視点でサッカーシーンを語る――。

今回のテーマは、欧州でプレーする日本人選手たちについて。今年も多くの日本人選手たちが欧州リーグの舞台に挑戦しているが、彼らたちそれぞれの現在地はいったいどこなのか。宮澤ミシェルが解説する。

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ビジャレアルの久保建英ばかりが注目されているけどれ、欧州各国で開幕したリーグ戦では、久保以外の日本人選手たちもやってくれそうな予感がしているよ。
ラ・リーガでいえば、岡崎慎司も楽しみなんだけど、今季から乾貴士のいるエイバルへ移籍した武藤嘉紀が気になるね。

プレミアリーグのニューカッスルでの2シーズンはさっぱりの成績だったけど、エイバルは昨季限りで36歳のブラジル人FWシャルレスを放出して軸になるFWがいないから、武藤にもチャンスはあると思うよ。
サイドに流れてパスを受けたり、DFラインのギャップに入り込んだり、裏のスペースを狙ったりする武藤らしさを発揮できれば、マインツ時代くらいのゴール数は決めるんじゃないかな。

日本人選手の欧州移籍の登竜門的な色合いが強いベルギーリーグには、森岡亮太(シャルルロワ)や三好康児(アントワープ)、植田直通(サークル・ブルッヘ)、
鈴木武蔵(Kベールスホット)がいて、シント=トロイデンには鈴木優磨やシュミット・ダニエル、中村敬斗などが所属しているけど、そのなかでも目が離せないのが伊東純也(ヘンク)。
8月上旬にベルギーリーグが開幕してからフル出場を重ね、第7節までに2得点。チャンスは数え切れないほどつくり出している。日本にいた頃は縦へのスピードだけの選手だったけど、いまはあらゆる部分で格段に進化しているよ。

いつプレミアリーグやブンデスリーガのクラブに移籍しても不思議じゃないレベルだし、個人的にはラ・リーガでやって欲しい選手の一番手だよ。
今冬の移籍期間や2020-2021シーズン終了後には、いいステップアップを果たすんじゃないかな。それくらい違いを生み出しているんだよ。だからこそ、伊東のプレーぶりはしっかりチェックしてもらいたいね。

ブンデスリーガの1部は、フランクフルトの長谷部誠と鎌田大地、ブレーメンの大迫勇也に加えて、この夏に遠藤渓太が横浜F.Mからウニオン・ベルリンへ、
堂安律がPSVからビーレフェルトに移籍したけど、楽しみなのがシュツットガルトの遠藤航だね。

昨季は2部を戦ったチームで中心的な存在になった遠藤航が、今季は1部でチームをどこまで牽引できるのかとても興味深いよ。ポジションやプレースタイルだけでなく、
キャプテンシーの部分でも、長谷部誠のようになれる資質を遠藤航は持っているからね。外国人選手のなかに入っても、しっかりリーダーシップを発揮してほしいね。

つづく

10/6(火) 11:00配信 週プレニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/7fb8c4757c8fb19db1fa340c1f60d17e97a20f7d