7816d1ea-867e-7368-08a1-51ded017c5b1
1   2018/05/18(金) 11:48:16.38 _USER9
2018年05月18日 金曜日

 「裁判所を脅しているのか」。仙台高裁で17日あった刑事事件の控訴審公判で、裁判長が被告に怒りをあらわにする場面があった。

 被告はサッカーJ3盛岡の運営会社の資金を着服したとして、業務上横領罪に問われた元運営会社副社長平川智也被告(45)=盛岡市=。一審盛岡地裁で懲役2年6月の実刑判決を受けた。

 被告側は被害弁償の意思を示すため、知人からの借金1000万円で会社側に返済する計画を表明。この際の「控訴審での執行猶予付き判決が借り入れ条件」との説明が怒りを招いた。

 嶋原文雄裁判長は「執行猶予付き判決でないと弁済できないということか」と語気を強め、「平然と裁判所に提示するのは非常識の極みだ」と被告を非難した。被害救済にかこつけて有利な判決を迫られたと受け止めたようだ。

 弁護人は閉廷後の取材に「実刑判決では働けないので、金を借りられないのが現実だ」と釈明した。

 起訴状などによると、被告は2016年3~4月、クラブの口座から約4500万円を引き出し、うち約3600万円を自分の会社の事業資金に充てた。控訴審は結審し、判決は24日。

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201805/20180518_13029.html