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「何回も見ましたけど、僕はレッドカードかなと」
横浜戦で一発退場となったFC東京の松木。(C)SOCCER DIGEST

 Jリーグは6月3日、J1第16節のFC東京対横浜(2-3)を開催。この試合での一発退場が、DAZNの『Jリーグジャッジリプレイ』で取り上げられ、ゲスト出演した南葛SC所属の今野泰幸と関口訓充、元国際審判員の家本政明氏が意見を交わした。


 67分、横浜の自陣でのビルドアップのシーンでマルコス・ジュニオールが、FC東京の松木玖生に倒され、ボールを奪われた。この時点で笛は鳴らず、そのままプレー続行となったが、ボールがゴールラインを割ったところでVARが介入。オンフィールドレビューが行なわれた。

 このシーンをリプレイで見ると、松木が身体を入れてボールを奪った際、右肘がM・ジュニオールの顔面に直撃。主審は映像を確認したうえで、ノーファウルからレッドカードにジャッジ変更し、松木を一発退場とした。
 
 元日本代表MFの今野は、「(このシーンを)何回も見ましたけど、僕はレッドカードかなと思います」ときっぱり。次のように見解を示した。

「松木選手は、左手で相手を触って位置を確認しているので、相手がどこまでどう来ているかが分かっていたはず。だから、別に腕を振り上げる必要はない。相手が押してくればファウルをもらえるし。ちょっと強さを見せようという感じで腕を振り上げたと思うけど、これはいらなかったし、(顔に)クリーンヒットしているので」

 関口は、「自分が松木選手だったら、このような感じで、(相手が)後ろからガツガツ来ているから、一回、背中と腕でガーンとぶつけて勢いを止めたいと思う部分もある」とし、「イエローかな。レッドは厳しいと思っています」と語った。

 ゲスト2人で意見が分かれたなか、家本元審判員は「映像のアングルによって受ける印象が違うというのが正直なところ」とし、レフェリーにとって判断の難しい事象だと述べた。

「レフェリーが映っていた全体のアングルでは、『レフェリーちゃんと見えてるじゃん』と思うかもしれないですけど、僕の経験した感じで言うと、あまり分からない。副審も身体が被っているので、(松木の)右腕を見ることができない。現場でこれを懲戒罰に値すると認識するのは、結構、難易度が高いです」

 そのうえで、「(松木は)相手が来るのを腕で押さえているように見えて、レッドカードに値するとは感じない。ところが、実際のレフェリーが見たVARの映像を見ると、強く腕を振っていて、肘の硬いところが顔に当たっている事実が見えてくるので、過剰な力が用いられたと感じやすい。VARが主審に見せた映像を見る限りは、主審の判断は受け入れられるものだと思う」との考えを語った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部



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