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横浜FMはFC東京に3-2で逆転勝利
長友佑都と宮市亮がマッチアップ【写真:徳原隆元 & Getty Images】

 横浜F・マリノスに所属する日本代表FW宮市亮は6月3日に行われたJ1リーグ第16節FC東京戦(3-2)で、前節のアビスパ福岡戦(2-0)に続いて途中出場を果たすと、FWマルコス・ジュニオールの決勝ゴールを演出した。


 宮市は2-2で迎えた後半36分にMF水沼宏太とともにピッチに送り出された。U-20日本代表MF松木玖生が一発退場となり、1人少ない相手に対して、最終盤にこの2人を送り込める選手層の厚さは、昨季の王者の強さの一因だろう。

 そして後半43分、宮市は左サイドからゴール前にクロスを入れる。DF森重真人が逆サイドに弾き返したボールを水沼が回収。再び中央に入れると、マルコス・ジュニオールがゴール前で落ち着いてゴールネットに流し込んだ。このゴールが決勝点となり、横浜FMが3連勝を飾った。

 宮市は、「とにかく点を取りたかったし、(相手が)10人になって、こっちが優位でしたし、なんとか試合を決めたいなという思いで、(水沼)宏太くんとも『勢いづかせよう』と話をしてピッチに入りました。ゴールが決まって良かったです。(2人が絡んだのは)たまたまかもしれませんが、あそこはいつも狙っているところですし、マルコスがちゃんと決めてくれて良かったです」と、笑顔を見せた。

 決勝ゴールに絡んだ宮市だが、長期離脱から戻ったことを喜んでいたのは、横浜FMの選手だけではない。ピッチに入った時、FC東京の日本代表DF長友佑都からも声をかけられたという。

「佑都くんもピッチに入った時に『よく戻って来てくれたな。でも、絶対抜かせねーぞ』って、一言、声をかけてくれました。偉大な先輩からそういう声をかけてもらえたのが嬉しかったですし、対峙してやりづらかったですね。僕のほうが途中から入って体力的には余裕があったので、スピードで行こうと思って自信はあったんですけど、あの時間帯でも付いてこられたので、さすがだなと思いました」と、4度のワールドカップ(W杯)を経験している日本屈指のハードマーカーとのマッチアップを振り返った。

 ピッチで長友とも渡り合えるまでに回復している宮市だが、「まだまだ時間も限定されていますし、ちょっとずつちょっとずつ積み上げないといけない。今日も積み上げができたので、次に向けて頑張りたい。ここまで試合ができるようになったのは、ありがたいこと。またケアして1日1日頑張りたい。何よりも離脱しないことが大事なので。あまり先のことを考えず、毎日毎日やっていきたい」と慎重に語る。

 シーズンの折り返し地点での宮市の復帰は、連覇を目指すチームにとっても大きな追い風となるはずだ。上半身が大きくなったことを指摘されると「歩けなかったんで、やるしかないでしょみたいな感じでした。上半身のトレーニングを含め、いろいろやりましたけど、まだ始まったばかり」と、充実の表情でミックスゾーンをあとにした。

河合 拓 / Taku Kawai



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