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 サッカー選手の年俸は活躍によって大きく変わり、ビッグクラブの選手ともなれば1億円を超えるような大きな金額を受け取る選手も多い。今回はリバプールに在籍する選手の年俸ランキングを紹介する(年俸はスポーツ選手の契約条件を取り扱う『Capology』、リーグ戦成績は『transfermarkt』を参照。金額が並んだ場合の順位はサイトを準拠)。

10位:ディオゴ・ジョッタ(背番号20/ポルトガル代表)

生年月日:1996年12月4日
年俸:728万ポンド(約11.6億円)
22/23リーグ戦成績:20試合5得点4アシスト

 悔しいシーズンを過ごしているのが、ポルトガル代表のディオゴ・ジョッタだ。今季のプレミアリーグではここまで20試合に出て5ゴール4アシストとなっている。

 ジョッタは2020年夏にリバプールに加入。ピッチに立つとコンスタントに結果を残すFWでチームに重宝された。ポジションも攻撃的な位置であればどこでもこなせる万能さがあり、チームで重要なオプションとなっている。

 だが、今季はケガで長期離脱。10月中旬から2月上旬まで離脱し、今季リーグ戦初ゴールが決まったのは4月のことだった。そこからすでに5ゴール。本来の力を示しているところだ。

 今季は前線に変更があったリバプール。新戦力適応までの間にジョッタを起用できていれば、今頃はもっと違う順位にいたかもしれない。タレントがそろうリバプールの前線で常時ピッチに立つのは難しいとしても、頼りになるサッカーIQの高いFWだ。

9位:ダルウィン・ヌニェス(背番号27/ウルグアイ代表)

生年月日:1999年6月24日
年俸:728万ポンド(約11.6億円)
22/23リーグ戦成績:29試合9得点3アシスト
 
 ウルグアイ代表のダルウィン・ヌニェスは、イングランド1年目でまずまずの結果を残している。

 ヌニェスは昨年夏にベンフィカから加入した。リバプールが投じた額は8000万ユーロ(約112億円)。カップ戦を含めてここまで15ゴールという数字は、移籍金から考えると物足りなさはあるかもしれない。

 それでも、プレミアリーグ1年目の23歳であることを考慮すれば、悪くはない結果だろう。プレミアリーグ第2節のクリスタル・パレス戦では相手に頭突きを見舞って一発退場。悲惨なスタートからよく盛り返したと捉えることもできる。

 ここまでのヌニェスは、やや波があるタイプに映っている。誰もが驚くようなスーパープレーを見せたかと思うと、簡単な1対1を外すこともしばしば。高いレベルの方で安定感が出てくれば、長くリバプールの攻撃を支えるFWになれるはずだ。

8位:ジョーダン・ヘンダーソン(背番号14/イングランド代表)

生年月日:1990年6月17日
年俸:728万ポンド(約11.6億円)
22/23リーグ戦成績:33試合0得点2アシスト
 
 ジョーダン・ヘンダーソンがリバプールで高い給料を受け取ることに異論があるファンはいないだろう。728万ポンド(約11.6億円)の年俸は当然と思えるほど、チームへの貢献度が高いベテランMFだ。

 ヘンダーソンは2011年にリバプールに加入すると、スティーブン・ジェラードが去ったあとは主将に就任。ピッチの中央で攻守のカギを握る仕事を全うしながら、キャプテンとしてチームをけん引している。

 今季もプレミアリーグで33試合に出場。うち22試合が先発で、まだまだ主力の一人だ。だが、リバプールは来季に向けて中盤補強の必要性があると再三伝えられているところでもある。

 ヘンダーソンはこの夏で33歳。主将がベンチスタートになるほどの新戦力を迎えることができたら、リバプールは再びプレミアリーグの優勝争いに加わっているかもしれない。

7位:アリソン(背番号1/ブラジル代表)

生年月日:1992年10月2日
年俸:780万ポンド(約12.5億円)
22/23リーグ戦成績:36試合42失点
 
 2018年にリバプールの一員になったアリソンは30歳を過ぎたが、まだまだ頼りになる守護神だ。

 ローマから2018年夏にやってきたアリソンは、それまで欠けていたリバプールのゴール前に安定をもたらしたGK。守備の力はもちろんのこと、リバプールの素早い攻撃でも力を発揮する技術も持ちあわせている。

 今季はここまでプレミアリーグとチャンピオンズリーグで全試合フルタイム出場と、まさに代役のいない守護神だ。例年に比べて今季はリバプールの守備が不安定で、アリソンにとっては忙しいシーズンになっているが、相手との1対1で何度もスーパーセーブを見せている。実際、今季リーグ戦のクリーンシートは14。今季のリバプールの守備を考えると、信じがたいものだ。

 守護神の活躍がなければ、リバプールは今頃もっと厳しい状況だったかもしれない。

6位:トレント・アレクサンダー=アーノルド(背番号66/イングランド代表)

生年月日:1998年10月7日
年俸:936万ポンド(約15億円)
22/23リーグ戦成績:35試合2得点8アシスト
 
 トレント・アレクサンダー=アーノルドは、今季の評価が難しい選手の一人だ。この高額年俸に値するパフォーマンスだったかと言われるとかなり厳しいところだが、新境地を開拓したのかもしれない。

 抜群のキック精度でリバプールの攻撃の武器となってきたアレクサンダー=アーノルド。今季はチームの守備がうまく機能せず、アレクサンダー=アーノルドのディフェンス面の弱さが前面に出たシーズンになった。

 それでもシーズン終盤になって、ユルゲン・クロップ監督はアレクサンダー=アーノルドを偽サイドバックとして起用。攻撃時に中盤に入ってボールさばきを任せるようになった。するとリバプールはプレミアリーグで7連勝。アレクサンダー=アーノルドはアーセナル戦から5試合で6アシストを記録し、自信を取り戻してきた様子だ。今月15日のレススター・シティ戦では、得意のセットプレーから見事なシュートも決めている。

 今季のアレクサンダー=アーノルドは、弱点ばかりに注目が集まった。だが、彼の周りには守りに徹することで活きる選手もいる。弱点を補って余りある長所があるだけに、来季はその強みを最大限に活かせるスタイルを確立したい。

5位:ファビーニョ(背番号3/ブラジル代表)

生年月日:1993年10月23日
年俸:936万ポンド(約15億円)
22/23リーグ戦成績:34試合0得点1アシスト
 
 リバプールの中盤の守備で大きな役割を担ってきたファビーニョは、今季のパフォーマンスが酷評されている一人だ。

 ファビーニョは2018年夏にモナコからリバプールに加入。中盤で抜群の存在感を見せてリバプールの守りを引き締めてきた。しかし、今季はその姿からは程遠く、いとも簡単に相手に主導権を握られている。

 年齢からくる衰えという意見もあるが、まだ29歳。コンディションが良くない時期もあったが、やはりチーム全体の守備が機能しなくなった部分もある。前からの守備で相手のミスを誘発して、そこにセンスよく顔を出すのがファビーニョの本来の売りだったが、良い形でボールを持った相手との勝負ではその特長が出にくかった。

 それでも、シーズン終盤に入ってトレント・アレクサンダー=アーノルドがビルドアップを担うようになると、守備に専念することでその能力が改めて評価され始めている。今夏放出の噂もあるが、はたして……。

4位:ロベルト・フィルミーノ(背番号9/ブラジル代表)

生年月日:1991年10月2日
年俸:936万ポンド(約15億円)
22/23リーグ戦成績:23試合9得点4アシスト
 
 ブラジル人のロベルト・フィルミーノは、もう少しでリバプールから離れることになる。これまでの貢献に疑いはないFWだ。

 フィルミーノは2015年にホッフェンハイムからリバプールへ移籍。モハメド・サラー、サディオ・マネとともに強力な3トップを形成し、プレミアリーグ優勝やチャンピオンズリーグ制覇に貢献。一つの時代を築いた。

 その活躍により、2018年に契約を更新。現行の年俸936万ポンド(約15億円)という条件になった。その契約がまもなく満了を迎える。クラブは契約延長を打診していたようだが、フィルミーノはレギュラーとして出場できるクラブを探しているようで、今夏の別れを決断したと伝えられているところだ。

 コーディ・ガクポら若い力が存在感を見せ始めているリバプール。フィルミーノは物語の終わりを感じているのかもしれない。

3位:チアゴ・アルカンタラ(背番号6/元スペイン代表)

生年月日:1991年4月11日
年俸:1040万ポンド(約16.6億円)
22/23リーグ戦成績:18試合0得点0アシスト
 
 チアゴ・アルカンタラは、一流選手がそろうリバプールでもトップレベルのテクニックがある。だが、今季リーグ戦18試合出場でゴールもアシストもゼロでは、1040万ポンド(約16.6億円)の年俸の価値があるとは言えないだろう。

 チアゴ最大の問題は稼働率の低さ。ピッチに立てば抜群の技術を見せて活躍するが、どうしてもケガでシーズンフル稼働はできない。今季のリバプールはケガ人が続出したこともあって、チアゴは定期的にプレーする必要性が生じると、やはり負傷での離脱を余儀なくされた。その結果、今季もシーズンを通してプレーできず。現在も負傷離脱中で、今季中に戻る予定はない。

 リバプールとチアゴの契約は2024年まで。能力の高さに疑いはないものの、計算しにくい戦力にこの年俸は厳しいかもしれない。中盤の補強がうまく進めば、32歳のチアゴは今夏の移籍で放出対象になっても不思議ではないだろう。

2位:フィルジル・ファン・ダイク(背番号4/オランダ代表)

生年月日:1991年7月8日
年俸:1144万ポンド(約18.3億円)
22/23リーグ戦成績:31試合3得点1アシスト
 
 かつて世界最強のセンターバックと評価されていたフィルジル・ファン・ダイクは、今季のパフォーマンスが低評価を受けている。

 圧倒的な対人能力と精度の高いフィードでリバプールを後方から支えてきたオランダ代表DFは、今季完全にその姿を失った。かつての強さを考えると、2021年に交わしたこの契約は高すぎるようにもみえる。

 それでも、今季のリバプールは守備全体が機能していなかったことが多い。中盤のフィルター役だったファビーニョがあっさり相手に侵入を許し、ファン・ダイクが複数人を相手に守る状況も多かった。さらに言えば、前線の守備がハマらないことで、相手がリバプールの中盤をたやすく攻略した。

 この夏に32歳となるファン・ダイク。もう衰えてしまったのか、それとも再び輝くのか。今後のパフォーマンスが注目される選手の一人だ。

1位:モハメド・サラー(背番号11/エジプト代表)

生年月日:1992年6月15日
年俸:1820万ポンド(約29.1億円)
22/23リーグ戦成績:36試合19得点10アシスト
 
 リバプールでダントツの給料を受け取っているのがモハメド・サラーだ。年俸は1820万ポンド(約29.1億円)で、2番目に多いフィルジル・ファン・ダイクに10億円以上の差を付けている。

 これまでの活躍を考えると、その評価は至極当然だ。プレミアリーグで3度得点王になり、プレミアリーグ優勝やチャンピオンズリーグ制覇の主役になってきた。そのパフォーマンスを受けて2022年に交わしたのが現行契約である。

 今季のサラーは、パフォーマンスレベルが落ちたという評価だ。もうすぐ31歳のサラーは、確かにかつてのキレが失われている印象もある。1対1の決定機を外すことも多かった。それでも、ゴールもアシストもチーム最多で、リバプールがサラーを中心につくられたチームであることは明らかだ。

 世代交代の波が押し寄せているリバプール。サラーはいつまでチームの中心で在り続けるだろうか。



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