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リーグ10試合勝ちなし
フランクフルトのグラスナー監督 (C)Getty Images

長谷部誠や鎌田大地が所属するフランクフルトのオリヴァー・グラスナー監督はホッフェンハイム敗戦後の記者会見で怒り爆発。クラブのアクセル・ヘルマンCEO(最高経営責任者)はその発言に苦言を呈し、疑問符を投げ掛けた。

昨年にはヨーロッパリーグを制し、今季はクラブ史上初めてチャンピオンズリーグに出場したフランクフルト。前半戦は4位で折り返すも、後半戦に入ってからリーグ戦10試合勝ちなし(5分け5敗)と不振に陥ることに。そんな中、グラスナー監督は第25節ウニオン・ベルリン戦(0-2)後にはDF陣への痛烈な批判を口にし、第27節レヴァークーゼン戦(1-3)後にはメディアの質問に「自分を守るためにもう何も言わない」と返し、自ら会見を切り上げたことで話題を呼んだ。

6日に行われたホッフェンハイム戦(1-3)ではハーフタイム前にボールをピッチに蹴り込み、レッドカードを掲げられたグラスナー監督は会見でまたも感情をコントロールできず。記者が欧州カップ戦の出場権争いに追いつく機会を失ったことについて問おうとすると、グラスナー監督は言葉を遮りながら「チームが現状を理解してしないとか、プレーできてないとか、そういうことを聞くのはやめてくれ」と反応。さらに「39歳のハセベは今週3度目の90分フル出場だ。疲労困憊していて、尿に血が混じることもあるんだ。それで彼はどうするのか? またプレーするんだよ!」と声を荒げ、「(選手に)コミットメントやキャラクターがないといった批判はもうやめよう。このチームは2年目にして2回目の決勝を戦っているんだ」と怒りをあらわにしていた。

そして、クラブ首脳陣は同監督のそんな言動に戸惑いを覚えているようだ。『ビルト』で「彼が当然ながら競技面での結果に落胆していることは感じ取られるだろう。だが、その落胆を記者にぶつける行為はまったく理解できない。これに関してオリヴァー・グラスナーが謝ったとも聞いている」と明かしつつ、「まずかったし、適切ではなかっただろう」と強調。また、長谷部についての発言に関しては「公の場でするようなものではない」と苦言を呈した。

一方で、ヘルマンCEOはクラブと2024年までの契約を締結しているグラスナー監督との今後についても言及。「今の形には将来性があるのかという問いについて考えなければならない。この問いに関して、今後数日間、数週間様子を見ることになるだろう」と認めると、「オリヴァー・グラスナーがどのような立場をとるかにたくさんがかかっている。クラブとして我々が始めたディベートではない。これは我々からの(延長)オファーが受け入れてもらえなかったことにより起きたものだ」とも語り、契約延長交渉の破談を示唆している。

鎌田が今季限りでの退団が決定し、DFエヴァン・ヌディカのフリーでの移籍が濃厚と見られるフランクフルトはFWランダル・コロ・ムアニやMFイェスパー・リンドストロム、ジブリル・ソウなど複数の主力選手が去就不透明の状況。リーグに限っては11位フィニッシュの昨シーズンに続き、後半戦はまたも大失速に陥っているチームだが、首脳陣は監督交代に踏み切る可能性もあるかもしれない。



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