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 J1の湘南ベルマーレが、珍しい写真をSNSに投稿した。その写真が持つ物語の背景もレアな一枚に、称賛の声が上がっている。


 サッカー選手の写真が掲載される場合は、顔が見えるように撮影される場合がほとんどだ。複数の選手が写っているならばいざ知らず、対象が1人の場合は当然表情が見えるものだが、今回湘南がツイッター公式アカウントで掲載した一枚は、背後からとらえたバックショットだった。それどころか、頭部さえもほとんど見えない。

 それこそが、この写真の狙うところだった。写っているのは、今季から湘南に加わったソン・ボムグン。25歳の韓国代表GKが、全身でリスペクトの精神をあらわにしているのだ。

 湘南は23日、名古屋グランパスとのJ1第9節に臨んだ。これまでリーグ戦で3度乗り込み全敗していた豊田スタジアムだけあって、今回も湘南にとっては苦しい展開だった。前半41分、ゴール前の混戦から押し込まれ、名古屋に先制を許していたのだ。

 ゴールを預かっていたソン・ボムグンにとっても、悔しい思いがあったに違いない。だが後半開始前、湘南の背番号1は思わぬ行動に出る。何と、自分が守るゴールの裏でホームチームを応援する名古屋ファンに向け、深々と頭を下げたのだ。

■「こういう選手ってめっちゃ良いよね」
 湘南の投稿によると、「後半が始まる前、ゴール前で対戦相手のサポーターの皆さんにも必ず一礼する」というソン・ボムグン。その背中に、称賛の声が飛び続ける。

「相手サポーターもリスペクトする姿勢が素晴らしい」
「これがスポーツマンシップ」
「気になっていましたが! いい人だね!」
「こういう選手ってめっちゃ良いよね。 思わず拍手を送りたくなる」
「北海道コンサドーレ札幌のク・ソンユン選手も同様です。韓国籍選手は、礼儀正しいですね」
「いいね ブローダーセンもやってて気持ちよかった」

 開幕戦から出場していたソン・ボムグンだが、連敗の後は2試合先発から外れた。それでも復帰してから、これで2試合連続で勝点1を手にすることになった。自身も異国で多くを学びつつ、これからも湘南とJリーグに多くのものをもたらしてくれるに違いない。

サッカー批評編集部



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