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「0-0で引き分けでも勝利に値するくらいの価値はある」

[J1第9節]川崎1-1浦和/4月23日/等々力陸上競技場

 浦和レッズは4月23日、アウェーで開催されたJ1第9節の川崎フロンターレ戦で1-1のドロー決着。48分に脇坂泰斗のボレーシュートで先制されたが、81分にブライアン・リンセンの同点弾で追いついた。


 終盤のゴールで勝点1を得た一戦で、興梠慎三は1トップでスタメン出場。得点には絡めなかったが、持ち前の高い技術力で相手の守備陣を脅かし続けて、80分までプレーした。

 そのなかで、68分に“あわやPK”という場面もあった。関根貴大がペナルティエリア内に縦パスを入れたが、川崎のDF高井幸大が触ってボールがこぼれる。これに興梠が反応したが、高井の右足が左足ふくらはぎに入る形になり、転倒。その後、川崎がクリアでピンチを脱した。

 プレーの直後に、VARが介入して確認が行なわれた。リプレー映像では、高井が興梠を“蹴った”ように見えたが、確認の末、PK無しの判定となった。

 試合後に取材に応じた興梠は、「分からない、(映像を)まだ見ていないけど」としつつ、レフェリーには「蹴られているけど」と伝えたと明かした。一方で、PK無しの判定に、理解を示した。
 
「難しいところ。相手が蹴ろうとしたところに、自分の足が先に入ったという感じだったので。自分のファウルにもなるし、PKにもなるし。審判によって、変わってくるのかなと思っていた」

 そのうえで、「蹴られているのは蹴られているので、PKになってもおかしくないのかなとは思った」と、冷静に振り返った。

 次戦は、2017年以来のアジア制覇がかかるACL決勝の第1レグ、アル・ヒラル(サウジアラビア)との一戦となる。敵地でのゲームで、ACL日本人最多得点保持者でもある興梠は、シビアな見立てをする。

「Jリーグとはまた違う。アウェーはハーフコートゲームの展開になると思って試合に臨む。そのなかでも、1、2本くらいはチャンスがあると思うので、しっかり決められれば、第2戦につながるのかなと思う。勝って帰ってくるのが一番良いけど、そんなに簡単な相手ではない。0-0で引き分けでも勝利に値するくらいの価値はあるのかなと思う」

 そして、昨年は自身が北海道コンサドーレ札幌に期限付き移籍だったために、ここまでのACLの戦いには参加していない点に言及。「去年までいた、例えば(キャスパー・)ユンカーや(江坂)任とか、予選を戦ってきた選手の分まで背負って」と意気込んだ。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)



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