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サッカーにおける花形ポジション、それがトップ下である。チームの中心に位置し、攻撃を演出する姿はエースと呼ぶに相応しく、世界最高の称号であるバロンドール受賞者も多い。今回はトップ下として名を馳せた名選手5人について、フットボールチャンネル編集部が独自の方法で算出した能力値を紹介する。

最強の将軍、理想を全て手にした男

MF:ミシェル・プラティニ(ユベントス/フランス代表)
生年月日1955年6月21日(当時30歳)
85/86シーズンリーグ戦成績:30試合12得点
1986年W杯成績:6試合2得点1アシスト
フランス代表通算:72試合41得点
 
 1980年代にフランス代表のみならず世界最高クラスの選手として君臨したのがミシェル・プラティニだ。ユベントスで一時代を築き、83年から85年にかけてセリエA得点王とバロンドールを3年連続で獲得するなど黄金期を築いた。

 基本データはワールドカップ・メキシコ大会が開催された1986年のもの。

 最高評価となったのは「テクニック」。プラティニは178cm、74kgと恵まれた体格とは言えず身体能力が特別に秀でていたわけではなかったが、この圧倒的な技術によって世界最高峰の選手となった。

 さらに、プレーメイカーとしてだけではなく、アタッカーとしても優れた力を持っていた。「パス」や「ドリブル」の能力もさることながら、得点王を複数回獲得する成績を残すなど「攻撃力」は93とワールドクラスのストライカー並みの数値となっている。

衝撃の“ゼロ・トップ”、先駆者となった偉大な王子

FW:フランチェスコ・トッティ(ローマ/イタリア代表)
生年月日1976年9月27日(当時28歳)
05/06シーズンリーグ戦成績:24試合15得点9アシスト
2006年W杯成績:7試合1得点4アシスト
イタリア代表通算:58試合9得点
 
 ローマが生んだ偉大なる王子、フランチェスコ・トッティ。イタリアのみならず日本でも絶大な人気を誇るトップ下。現代のサッカーにも大きな影響を残した選手である。

 基本データは低い下馬評を覆して優勝した2006年ワールドカップ・ドイツ大会当時のもの。

 それまで攻撃的MFの最高峰だったが、センターFWに転向。すると、チャンスメイクからフィニッシュまで多くのタスクをこなす圧巻のパフォーマンスを披露。当時は“ゼロ・トップ”といわれ、現代のセンターFW像の先駆けとなった。

 能力値では、「ドリブル」から「テクニック」までの4項目で90以上という驚異的な評価となっている。圧倒的なプレービジョンに卓越したパス技術、さらに抜群の得点力を誇るなど攻撃面において比類なき存在となっていた。

ミラン史上最高のトップ下。衝撃のドリブル突破

FW:カカー(ACミラン/ブラジル代表)
生年月日1982年4月22日(当時25歳)
05/06シーズンリーグ戦成績:35試合14得点9アシスト
2006年W杯成績:5試合1得点1アシスト
ブラジル代表通算:92試合29得点
 
 ACミランの歴史の中で、最高のトップ下といえるのがカカーである。ブラジルのサンパウロから加入した21歳の青年は衝撃的なパフォーマンスを披露して、一気に世界最高の選手に駆け上がった。

 基本データはW杯・ドイツ大会が開催された2006年のもの。

 能力値を見ても、やはり凄い。「スピード」「ドリブル」「パス」「攻撃力」「テクニック」で90を超えた。中でも「スピード」と「ドリブル」は95という驚異的な数値となった。

 敵も味方も密集し、スペースなど存在しない中央ゴール前を圧倒的なスピードとテクニックのドリブルで突破する。誰もが衝撃を受けたそのプレーは今も多くのファンの瞼に焼き付いているだろう。

類を見ないモンスター。巧さと強さを備えた男

MF:リバウド(バルセロナ/ブラジル代表)
生年月日1972年4月19日(当時29歳)
01/02シーズンリーグ戦成績:20試合8得点4アシスト
2002年W杯成績:7試合5得点1アシスト
ブラジル代表通算:74試合35得点
 
 ブラジル代表の歴史の中で「トップ下の背番号10」といえば、この男を思い浮かべる人も多いだろう。日本で開催されたワールドカップで見せたインパクトはそれほどまでに大きかった。

 基本データは、そのワールドカップ・日韓大会が開催された2002年のもの。

 最高値は“左足の魔術師”とも称されるほど卓越した「テクニック」。さらに24得点14アシストを記録する「攻撃力」と「パス」に加えて、世界中のDFを置き去りにした「ドリブル」と「スピード」も高い数値を記録している。

 一言でいえば“ファンタジスタ”と呼ばれる選手だが、リバウドの真の凄さは「フィジカル」の強さでもある。186cmと大柄な体に鋼のような肉体でボールをキープする。この強さこそが、卓越した技術の効果を何倍にも膨れ上がらせていた。今ではフィジカルとテクニックを併せ持つことが珍しくなくなったが、この時代では類を見ない“モンスター”とも言える存在だった。

唯一無二。伝説多数…史上最高のサッカー選手

MF:ジネディーヌ・ジダン(レアル・マドリード/フランス代表)
生年月日1972年6月23日(当時33歳)
05/06シーズンリーグ戦成績:29試合9得点11アシスト
2006年W杯成績:6試合3得点2アシスト
フランス代表通算:108試合31得点
 
 史上最高のトップ下、サッカー選手として完璧な能力を持つのがジネディーヌ・ジダンだ。バレエにも例えられた鮮やかなステップでゲームを支配する姿は唯一無二であり、優れたボディバランスと卓越したボールコントロールで歴史に名を残した。

 基本データは、現役最後の大会として臨んだワールドカップ・ドイツ大会が開催された2006年のもの。

 最高評価となったのは「テクニック」であり、数値は99と最高値を記録した。また、代名詞ともいえる“ルーレット”で相手守備網を難なくかわす「ドリブル」、数多くのゴールを演出し、息をのむほどの精度を誇る「パス」は驚異的な評価となった。

 また、「フィジカル」が強く、守備時にはセントラルMFとしても機能する「守備力」を持ち、ピッチ全体を支配する「IQ」の高さとチームを変貌させる「メンタリティ」を持っていた。

 まさに完全無欠。現役最終戦となったドイツW杯決勝イタリア戦での頭突き事件も今となっては伝説の一つとなっている。



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