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浦和が埼スタリニューアル初戦で勝利

札幌戦でゴールを決めた興梠慎三【写真:Getty Images】

 浦和レッズが北海道コンサドーレ札幌をホームに迎え撃った4月15日のJ1リーグ第8節のゲームは、浦和が4-1で勝利した。


 浦和の本拠地埼玉スタジアムは、当初予定では2021年末から改修工事の予定だったが、昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選での使用を臨んだ日本サッカー協会の要望もあって工事が1年延期。昨年末から芝生の全面張替えを伴う改修となった。その工事を終えての初戦がこのゲームになった。

 札幌は2012年から17年途中まで浦和を率いたミハイロ・ペトロヴィッチ監督の指揮下で、ボールを持てば攻撃的に、相手ボール時にはオールコートのマンツーマンでつく戦術でプレー。一方の浦和は多くの選手がポジションを入れ替わりながらプレーすることで相手を混乱させにかかった。

 それが形に表れたのは前半35分、敵陣に広く空いたスペースにドリブルで仕掛けた浦和FW興梠慎三を札幌DF中村桐耶が倒した場面が、ゴール正面かつカバーの誰もいない場所でのファウルとなり決定機の阻止で中村が退場に。札幌は残り時間を10人で戦う状況になった。

 両者無得点でハーフタイムを迎えた試合は、浦和が攻撃の時間を長くした。しかし、なかなかゴール前に入り込めない時間が長くなり、浦和のマチェイ・スコルジャ監督は後半19分にMF小泉佳穂に代えてFWホセ・カンテを投入し興梠との2トップにしてゴール前への圧力を増した。

 そして、試合を動かしたのは浦和の守備の要だった。後半23分、DFアレクサンダー・ショルツが前向きに相手のパスをインターセプトすると、右サイドのMF関根貴大にボールを預けるとゴール前へ突進。そこに関根からのリターンパスが届くと、左足ワンタッチで流し込んで先制点を奪った。直後には興梠の背後から抜け出した関根の追加点が決まったかに思われた場面もあったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックで興梠がオフサイドと判定されゴールは取り消された。

 しかし、ここで試合は再び混乱。後半30分にカンテが相手GKク・ソンユンに詰めたプレーが、足の裏から踏みつけるファウルに。当初はイエローカードが提示されたがVARの進言でオンフィールドレビューが行われてカンテは退場処分に。両チームが10人になった。そして後半33分には、ペナルティーエリア内で興梠が放ったシュートを札幌MF青木亮太がブロックしたプレーは、VARからハンドの反則があったと進言。再びオンフィールドレビューが行われるとPKの判定になり、これを興梠が蹴り込んで2-0とした。

 後半43分に札幌はゴール前の混戦からMF菅大輝がゴールして2-1と詰め寄るが、浦和はアディショナルタイムに途中出場のMFダヴィド・モーベルグが抜け出すと、ラストパスが札幌のオウンゴールを誘発して追加点。さらにDFマリウス・ホイブラーテンがセットプレーからヘディングで得点し、後半のVAR介入が続いて落ち着かない時間帯はあったものの、浦和が埼スタリニューアル初戦を4-1の勝利で飾って勝ち点を16に伸ばした。

FOOTBALL ZONE編集部



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