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欧州遠征でデンマークに0-1で敗戦

なでしこジャパンがデンマーク女子に敗戦【写真:(C) JFA】

 なでしこジャパンは現地時間4月11日にデンマーク女子代表と敵地で国際親善試合を行い、0-1で敗戦した。これが7月にオーストラリアとニュージーランドで共催される女子ワールドカップ(W杯)のメンバー発表前では最後の試合だったこともあり、池田太監督や選手たちからは大舞台を見据えての言葉が残された。


 4月7日にポルトガル女子代表と対戦して2-1の勝利を収めてから中3日となった欧州遠征2試合目は、前半は押し込まれた状態の打開に手を焼き、後半はボールを持った状態で崩していく質の部分で苦しんだ。最終的に後半33分にデンマークが日本の背後に蹴り込んだボールからDF南萌華とGK山下杏也加の連係が乱れ、南のオウンゴールとなったものが決勝点になった。

 池田太監督は「今まで積み上げてきたことを共有できたのもそうだし、残りの期間を自分たちでどう成長していくか。これから私の仕事が始まると思っている。(W杯で)1試合、1試合しっかり戦い、上を目指して世界の舞台でなでしこのサッカーを見せたい」と話す。ポルトガル戦とメンバーを入れ替えたポジションもあり、今後は国内外の試合を視察しながら最終メンバーの選考を進めていくことになる。

 今季途中でイングランドのアーセナルからトットナムへと期限付き移籍したFW岩渕真奈は、女子W杯では2011年の優勝、15年の準優勝、19年のベスト16敗退を経験している。出場すれば4回目の大舞台へ向け「1戦、1戦、勝負にこだわる戦いの中で得点しないと勝てない。ちょっとした気の緩みでの失点は、勝負の世界で自分たちの力が足りないと感じた。W杯までもう一度気を引き締めてやりたい。4年に一度の最高の舞台だと思うので、ピッチに立てるように自分のできることやりたいし、チームとして成績を残せるようにやりたい」と、語った。

 また、岩渕同様に女子W杯に3回出場している主将のMF熊谷紗希は、「もっとコミュニケーションを取りながらチームとして詰めていくことが必要。1つ1つのチームとして合わせる部分と、個々の能力アップはまだまだ足りない。相手に勝ち切れないところがあるので、個々に成長してチームに貢献できるように、チームとして成長できるようにやりたい。W杯は優勝を目指していくところ。最大限の準備をしていきたい」と、厳しい表情で話した。

 現在の女子FIFAランキングで日本は11位。2大会連続で決勝進出を果たした当時と比較すれば、特に欧州で男子のサッカー大国と呼ばれるような国の強化と充実が著しく勢力図は大きく変化しているが、優勝経験メンバーの岩渕や熊谷の持つ経験もチームで生かしながら上位進出を狙いたいところ。昨秋から3バックの導入に踏み切った池田監督の最終メンバー選考から、約3か月後の大舞台までにチーム力をどこまで高められるかが注目される。

FOOTBALL ZONE編集部



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