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デンマーク相手に敵地で0-1と敗戦

なでしこジャパンが敗戦【写真:Getty Images】

 なでしこジャパンは現地時間4月11日にデンマーク女子代表と敵地で国際親善試合を行い、0-1で敗戦した。これが7月にオーストラリアとニュージーランドで共催される女子ワールドカップ(W杯)のメンバー発表前では最後の試合だったが、不安を残す内容だった。


 昨年11月にイングランド女子代表と対戦した国際親善試合から3バックを導入している日本だが、この試合はスタートから自陣に押し込まれた。スタメン出場のFW岩渕真奈が「最初の入りはあまり良くなかった」と話せば、MF藤野あおばも「試合の立ち上がりで相手の勢いに圧倒された。チームの流れを引き寄せられなかった印象だった」とコメントしたように、デンマークのボールポゼッションが長くなった。

 3バックを採用するようになった日本は、自陣での守備になると5-4-1の陣形でブロックを組むことになるが、ボールを奪ったあとに相手に押し込まれた状態を回復できず、ビルドアップだけでなく前線の選手によるボールキープも難しくなり打開できなかった。立ち上がりから30分ほど相手ペースの時間が過ぎた後は少し自分たちがボールを持って全体を押し上げるタイミングもできたが、苦しい前半を0-0で終える形になった。

 後半は日本がボールを持つ時間が長くなり、ボランチの位置からMF長谷川唯が攻撃の崩しに参加する場面も増えた。一方で、カウンターで中盤を突破されてしまう場面も生まれるようになり迎えた後半33分、相手が日本の最終ライン背後に蹴り込んだボールで相手FWと並走したDF南萌華がGK山下杏也加へヘディングでバックパスを試みるものの、ポジションを前に移していた山下の横を抜けてしまったボールはオウンゴールに。これが決勝点となり敗戦となった。

 手痛いミスが試合結果に直結しただけに、主将のMF熊谷紗希は「自分たちにもチャンスはあったし、苦しい時間帯を守っていたなかで1本やられた。失点の形は同じ。これがW杯ならと考えたら、あの1本にこだわらないといけない」と険しい表情で話した。

 池田太監督は、4月7日にポルトガル女子代表と対戦して2-1で勝利したのと合わせた2試合の欧州遠征について、「ポルトガル戦からいろいろなトライをして、W杯に向けていろいろな選手の組み合わせにもトライできたのは良かった。もちろん結果を受け止めて、W杯に準備しないといけない」と話した。

 互いにペナルティーエリア内のゴール正面エリアでシュートを放つ決定機と呼べるような場面がほとんどない試合だった。押し込まれた状態を打開できなかった前半、ボールを持ちながら有効な崩しを見せられなかった後半と、展開こそ違えど約3か月後に迫る女子W杯を見据えると不安を残す内容だった。

FOOTBALL ZONE編集部



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