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◆国際親善試合 ポルトガル女子1―2なでしこジャパン(7日、ポルトガル・ギマラインス)

 なでしこジャパン(FIFAランク11位)は、敵地でポルトガル(同21位)を逆転で下した。前半26分に先制されたが、同34分にMF長谷川唯が2戦連発となる代表通算16得点目のゴールで同点。後半8分にFW田中美南が勝ち越し点を決め、終盤には3バックから4バックに変更して逃げ切った。今回の欧州遠征2連戦は、7月開幕の女子W杯メンバー発表前で最後の実戦。11日にはデンマーク女子代表と同国オーデンセで対戦する。

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 なでしこが格下相手に敵地で地力の差を見せた。池田太監督は「気温が34度くらいと暑い中で、少し前半寝てしまったけれども、しっかり逆転して勝利で終えられた。そういったところは評価したい」と選手たちをたたえた。

 序盤はプレーオフからW杯切符をつかんだ相手の勢いに押された。前半26分、相手最終ラインへのプレッシャーがやや甘くロングボールを入れられたのを起点に、縦に運ばれて失点。ボランチで先発し、1ゴール1アシストの長谷川は「全体的にボールは持てていたけど、怖さが無く、ボールを回してるだけになった。その中でああいう失点をしてしまうと、本当にゲームが苦しくなる」と振り返った。

 それでも逆転まで持ち込めたのは、本大会に向けた自信になる。前半34分、長谷川が同点ゴール。前線に顔を出し、左からのクロスに合わせた。「しっかり中に入って詰めて、ゴールを決められたので良かった」と喜んだ。

 同点に追いつき、なでしこが完全に主導権を握り、後半8分、相手ボールを奪ってからスピード感ある攻撃で逆転した。長谷川が浮き球のロングパスを縦に送った。するとFW田中が相手DFの裏に抜け出し右足でトラップ。GKとの間合いをはかり、左足でふわりと浮かせたシュートでゴールを奪った。

 田中は2月の米国遠征では直前のコンディション不良の影響もありメンバー外だった。昨年11月以来の代表復帰戦で、結果を出したかった。決勝ゴールの1分前には決定機を逃していた。「(長谷川)唯はいいボール蹴ってくれるんで、いいボールからトラップも決まって落ち着いて見ることができたんで良かった」とV弾でアピールした。

 なでしこは女子サッカーでは少数派の3バックを昨秋から採用している。この日、最終ラインの裏を取られる場面もあったが、個人の強さで守り切る場面も増えた。後半31分には選手交代で4バックに切り替え。池田太監督は「相手の前線3枚に対して4枚で守備をする。というのが狙い」とシステム変更の理由を説明。W杯を想定した逃げ切りのオプションも試せたのは今遠征の大きなプラス材料だ。

 11日のデンマーク戦が、6月に予定されているメンバー発表前最後の実戦となる。今遠征にはW杯登録メンバーより2人多い25人が帯同している。指揮官は「W杯と同じように移動して、またゲームの準備をするサイクルの中でしっかりと分析しながら、また選手たちの新しいトライ、そして結果も求めていきたい」と次戦の狙いを定めていた。

報知新聞社



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