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DF吉田麻也がゲームキャプテンでフル出場(Getty Images)

[3.11 ブンデスリーガ第24節 シャルケ 2-2 ドルトムント]

 ブンデスリーガは11日、第24節で、DF吉田麻也とMF上月壮一郎所属のシャルケとドルトムントによるレビア・ダービーが行われた。リーグ史上100回目を数えた伝統の一戦に吉田はゲームキャプテンとしてフル出場。失点シーンでは対応の難しさを強いられたが、チームは2度追いついて2-2のドローに持ち込み、逆転での1部残留に向けて上位のライバルから貴重な勝ち点1をもぎ取った。


 先手を取ったのはアウェーのドルトムントだった。前半38分、中盤を攻め上がったMFラファエル・ゲレイロが小さくボールを出し、そこにDFニコ・シュロッターベックが顔を出すと、ミドルレンジから左足一閃。対面には吉田が立っていたがブロックし切れず、ドライブ回転のかかったボールがゴール右隅に突き刺さった。

 それでも後半5分、シャルケが同点に追いついた。MFジュード・ベリンガムからMFアレックス・クラールがボールを奪い、MFトム・クラウスがつなぐと、FWロドリゴ・サラサールが持ち運んで右サイドにパス。これを受けたFWミヒャエル・フレイが右をえぐってグラウンダークロスを送り、ファーサイドでFWマリウス・ビュルターが押し込んだ。

 ところが後半15分、ドルトムントはベリンガムが自陣左サイドで相手を引きつけ、中央のMFエムレ・ジャンに渡すと、左ハーフスペースを走ったゲレイロにスルーパス。ここも吉田が対応していたが、ゲレイロの左足シュートがゴール右上隅に突き刺さり、再びドルトムントが1点リードとした。

 しかし、シャルケはここで諦めなかった。後半34分、右サイドを攻め上がった途中出場FWケナン・カラマンのクロスは左サイドに流れたが、これを拾ったビュルターが体勢を立て直し、クロスボールを配球。やや高く上がって合わせづらいクロスになったが、中央に飛び込んでいたカラマンが力強く首を振るヘディングシュートを突き刺し、再び同点に追いついた。

 その後は両チームともに攻勢を仕掛け、シャルケはMFエデル・バランタ、ドルトムントはシュロッターベックやFWマフムード・ダフードにシュートチャンスが訪れるも、両守備陣が身体を張って防ぐ。とくに吉田は前半に対応し切れなかったシュロッターベックのシュートを見事にブロックした。そのまま試合はタイムアップ。降格圏17位のシャルケが2位のドルトムントから意地の勝ち点1を奪った。

 シャルケはこれで7試合負けなし。前節までの連勝こそ2で止まったが、プレーオフ圏の16位シュツットガルトと勝ち点で並び(得失点差は-12)、残留圏15位のヘルタ・ベルリンとも勝ち点差1に詰めており、逆転残留に大きな望みが出てきた。



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