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 現地時間3月5日に行なわれたプレミアリーグ第26節でブライトンはウェストハム4-0と大勝し、3試合ぶりの白星を掴んだ。


 攻撃陣が躍動するなかで、三笘薫も随所でその良さを発揮。巧みなボールコントロールによって先制PKを獲得したほか、先を読んでの的確な走り込みで3点目をゲットするなど、大活躍を披露してみせた。

 直近の数試合では“包囲網”を敷かれ、自慢の突破力が封じられてきた三笘だが、その鬱憤を晴らすかのような好パフォーマンスだった。

 三笘の躍動にブライトンのクラブ専門サイト『WE ARE THE BRIGHTON.COM』は、「最後までミトマに振り回され続けた相手マーカーのベン・ジョンソンが気の毒でならない。日本の“新幹線”は、アルビオンのPKを獲得し、また全力疾走して身体を懸命に伸ばしてのスライディングで3点目。ショーは止まらない」と称賛し、採点ではモイセス・カイセド(9.06)に次ぐ「8.67」を与えている。

 プレミアリーグ公式サイトでは、レジェンド・ストライカーのアラン・シアラーによる同節のチーム・オブ・ザ・ウィークに三笘は選出され、「信じられないほどの素晴らしい補強であることを彼は証明している。試合開始直後から、彼はウェストハムの午後を多難なものとした」との賛辞も頂戴した。
 
 また、元イングランド代表DFのマイカ・リチャーズは、英国公共放送『BBC』で、来月発表されるプロサッカー協会(PFA)の年間最優秀選手の最終候補に相応しい6選手を独自に選考し、マルティン・ウーデゴー、ブカヨ・サカ(以上アーセナル)、アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)、カゼミーロ、マーカス・ラッシュフォード(以上マンチェスター・ユナイテッド)とともに、三笘を推挙。「彼ほど、ペナルティーエリア内で多く仕掛けた選手は他にいない」と理由を語っている。

 このように、再びプレミアリーグの主役のひとりに返り咲いた日本人アタッカーは、サッカー界の枠だけに留まることなく、世界20か国・地域で刊行されているグローバル・メンズメディア『GQ』でも取り上げられ、「誰もがミトマについて語っている」と題した記事において、すっかり有名になった大学経由のキャリアとともに、「日本のウインガーがシーガルズの躍進を支えている」「ブライトンの成功の主な理由のひとつは、ミトマの輝かしいフォームにある」と、その功績を紹介した。

 また、「最初の数ヤードで恐るべき速さを誇り、現在プレミアリーグで最も恐れられているアタッカーのひとり」と評された三笘は、ウェストハム戦でのゴールで今季リーグでの得点は6に達し、マンU時代の香川真司、レスター時代の岡崎慎司に並んで日本人選手の同リーグ最多得点記録のトップに立った。

 これには所属先のブライトンも注目し、公式サイトで「カオルは残り15試合でスタメンを維持できれば、記録を破れると考えている」と伝え、これに関する三笘のコメントを掲載している。

「記録のことは知っています。できるだけ、数字を伸ばしたいですが、そう簡単にはいきません。チームは(ウェストハム戦で)良いプレーをし、それによって僕に得点のチャンスを与えてくれました。まずは、チームのためにプレーし、それから自分のゴールを目指します。毎試合良い結果を残してこそ、先発としてプレーし続けることができます」

 このように、各試合で全力を尽くすことを改めて誓った背番号22への期待は高まる一方だが、同時に対戦相手からの警戒度も上昇している。

 3月11日に行なわれるプレミアリーグ第27節で対峙するリーズの地元メディア『Leeds Live』は「ハビ・グラシア監督がブライトン戦に向けて準備をしなければならない4選手」という特集において、アレクシス・マク・アリステル、モイセス・カイセド、エバン・ファーガソンとともに三笘を、注意すべき選手に挙げて、以下のように寸評を綴っている。
 
「シーズン序盤の2か月をサブとして過ごした後、彼は瞬く間にプレミアリーグのトップシーンに君臨しており、今季、ブライトンがトップ4入りに挑戦できている主要因と見なすことができる。スタッツでは、プログレッシブ キャリー(70回)がリーグ8位、90分あたりのゴール・クリエーティング・アクション (0.65) が9位、枠内シュートの確率(60%) が5位、そしてゴール確率(0.30)では3位につけている」

 サッカー専門サイト『Football365』は、「先日、新たな契約を結んだものの、依然としてチェルシー、リバプール、マンUから関心を示されているカイセド以外に、夏の移籍市場で他クラブの注目を集める可能性があるのは、マク・アリステルとミトマである」と報じているが、この日本人選手が好パフォーマンスを維持し、新たな記録を樹立して注目度を高めることで、その去就もより慌ただしくなっていく。

構成●THE DIGEST編集部



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