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まともなストライカーがいないチェルシーは中位をふらついているプレミアリーグの直近10試合で6ゴールと躍動している三笘。(C)SOCCER DIGESTプレミアリーグに限ったことではないが、強力なストライカーを持つチームは、言わずもがな勝つ可能性は高くなる。優勝争いをしているマンチェスター・シティには、得点ランキング首位を独走するアーリング・ハーランドがいる。一方、まともなストライカーがいないチェルシーは、中位をふらついている。もちろん不調の理由は他にも多々あるが、最大の要因はそれだろう。いくら選手をかき集めても、最後に得点を決めるFWがいなければ意味がない。そう、ディディエ・ドログバのように。健闘しているブレントフォードとフルアムにも、アイバン・トニー、アレクサンダル・ミトロビッチというそれぞれ決定力の高いストライカーがいる。他方、多くのタレントを抱えながら、フィニッシャーが不在のクリスタル・パレスは、その両チームより順位は下だ。ただ、絶対的な点取り屋が不在でも躍進しているチームがある。それがブライトンだ。カオル・ミトマ(三笘薫)がその役割を果たしているからだ。カタール・ワールドカップ以降は、ストライカーのように得点を重ねている。週末のウェストハム戦でも、前半にブライトンの先制点となったPKを獲得――ゴールと同じ価値があった――し、後半には、チームの3点目を決めてみせた。一方、ウェストハムはダニー・イングスがチャンスをモノにできなかった。その差は明確だった。ブライトンはそれまで今季のチーム得点王だったレアンドロ・トロサールを冬にアーセナルに引き抜かれた。その穴を埋めて余りある活躍を見せている三笘がいなかったら……。ブライトンのサポーターはゾッとすることだろう。取材・文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
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