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 サッカーの醍醐味の1つが究極の個人技“ドリブル”だろう。

 ブライトンに所属する日本代表のMF三笘薫(25歳)の活躍により、いつになく注目を集めているのが単独で局面を打開するドリブルだ。三笘は鋭い仕掛けで左サイドを切り崩して一人でチャンスを作ってしまう。ブライトンでは直近9試合の公式戦で5ゴール1アシストという圧倒的な数字を残している。

 欧州サッカー界で有数のドリブラーとなりつつある三笘だが、今季の序盤戦は出場機会が限られたため、シーズンを通じてみると欧州屈指のドリブラーたちの数字には敵わない。それでは、欧州5大リーグで最も「自身や味方のシュートにつながるドリブル」を披露している選手は誰なのか? いずれ三笘が常連になるであろうランキングをデータ会社『Opta』が発表しているので紹介しよう(データは2月22日時点)。

■6位以下

 仲良く10位タイで並んだのは、パリ・サンジェルマンの前線の豪華なコンビ。昨年のワールドカップ決勝で世界中を熱狂の渦に巻き込んだアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(35歳)とフランス代表FWキリアン・エンバペ(24歳)だ。それぞれ「34回」でトップ10入りを果たした。

 その二人を抑えて「35回」で7位タイに入ったのが3選手。マンチェスター・U所属のイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォード(25歳)、レヴァークーゼン所属のフランス代表FWムサ・ディアビ(23歳)、そしてアスレティック・ビルバオ所属のスペイン代表FWニコ・ウィリアムズ(20歳)だ。中でもラッシュフォードは昨シーズンの不振が嘘のように、今季はエリック・テン・ハフ監督の下で自慢の快足を飛ばして積極的に仕掛けており、プレミアリーグ3位タイの14ゴールを叩き出している。さらに今月26日に開かれたカラバオ・カップ決勝でもゴールに繋がるシュートを放ち、マンチェスター・Uに栄冠をもたらした。

■5位タイ

ウスマン・デンベレ(25歳。バルセロナ所属/フランス代表) 36回
リュドヴィク・ブラス(25歳。ナント所属/元フランスU-20代表) 36回

 5位タイに入ったのは、1997年生まれの同世代のフランス人ドリブラー2名だ。まずはバルセロナに所属するウスマン・デンベレである。昨年のワールドカップでも全7試合に出場したデンベレは生粋のドリブラー。バルセロナでは不振に陥った時期もあるが、シャビ監督の下で復活を遂げて昨シーズンはラ・リーガのアシスト王(13アシスト)に輝いた。今シーズンもここまで5ゴール5アシスト。今ランキングでは、ドリブルで自らシュートしたのが21回、味方のシュートを生み出したのが15回の「計36回」で5位タイに入った。データサイト『FBREF』でもボール運びのスタッツでは常にラ・リーガの上位にランクインしており、欧州を代表する“ボールキャリアー”の地位を確立している。

 同じく5位に並んだのはナントで背番号10を背負うリュドヴィク・ブラスだ。ウィングやトップ下など複数のポジションをこなすテクニシャンは、2019年から所属するナントでは過去2シーズンはどちらも2桁ゴール。昨シーズンはフランスカップ決勝でもPKから決勝ゴールを奪い、同クラブの22年ぶりの優勝に貢献。今シーズンは、リーグ・アンでドリブルシュートが27回など、シュートにつながるドリブルが「計36回」でトップ5に入っている。

■4位

ブカヨ・サカ(21歳。アーセナル所属/イングランド代表) 38回

 4位に入ったのはイングランド屈指のチャンスメーカー、ブカヨ・サカだ。アーセナルの生え抜きタレントは、右サイドに張って得意の左足で圧倒的なキープ力を見せつけると、そこからバランスを崩すことなく縦にも中にも切れ込んでいく。昨年のワールドカップでは4試合で3ゴールを奪ってイングランドのベスト8に貢献した。

 今季プレミアリーグでは、ここまで9ゴール8アシスト。すでにシーズン自己ベストのアシスト数を更新しているほか、ゴール数も昨季の11点に迫っている。ドリブルに関しては今季プレミアリーグで「10ヤード(9m)以上、敵ゴール方向にボールを運んだ回数」で断トツの1位を記録。今回のランキングでも自身シュート18回、味方のシュート20回で「計38回」もシュートに絡むドリブルを披露してトップ4に入った。19年ぶりのプレミアリーグ制覇を目指す首位アーセナルにとって必要不可欠な選手となっている。

■3位

アルマン・ロリアンテ(24歳。サッスオーロ所属/元フランスU-21代表) 42回

 トップ10に5名もランクインしたフランス人の中で最上位となったのが、3位に入ったアルマン・ロリアンテだ。今季からサッスオーロで活躍するウィンガーは、左サイドから得意の右足で積極的に仕掛けてチャンスを演出。加入1年目ながらセリエAで「敵ゴール方向に運んだ回数」では堂々のリーグ1位を記録している。今回のランキングでチームメイトのシュートを生み出すドリブル回数は1位の22回。さらに自ら20本のドリブルシュートを放っており「計42回」で3位に入った。

 サッスオーロに加入する直前の昨年8月には、ロリアンで豪快で直接FKを決めるなど、右足のキック技術に絶対の自信を持っている。そのため敵DFを抜き切ることなく、半歩でもスペースを生み出せば右足を振り抜いてゴールネットを揺らしてしまう。さらなる飛躍が楽しみなアタッカーだ。

■2位

ラファエル・レオン(23歳。ミラン所属/ポルトガル代表) 46回

 2位にはすでに欧州屈指のドリブラーとして名を馳せるポルトガル代表FWラファエル・レオンがランクイン。昨年のワールドカップでは一度も先発起用されなかったが、それでも左サイドを疾走して得意の右足でファーサイドへ2本のゴールを決めて見せた。

 テクニックだけでなく188センチメートルの恵まれた体躯を活かしたパワフルな突破も魅力のアタッカーは、今季セリエAでここまで8ゴール6アシストと結果を残している。今回のランキングでは、自らシュートを放ったドリブル回数が欧州5大リーグで1位となる32回。チームメイトのシュートチャンスも加えると「計46回」で2位に輝いた。

■1位

ヴィニシウス・ジュニオール(22歳。レアル・マドリード所属/ブラジル代表) 49回

 栄えある1位に輝いたのは、今や世界最高プレーヤーの一人に挙げられるブラジルの若き宝石、ヴィニシウス・ジュニオールだ。すっかりレアル・マドリードのエースに定着したヴィニシウスは、昨シーズンも様々なドリブルデータで欧州5大リーグの上位にランクイン。例えば「敵ゴール方向へのドリブル回数」「敵ボックス内へのドリブル侵入回数」などは欧州1位の数字を叩き出していた。

 当然、今シーズンも同部門で1位を維持しているほか、データサイト『FBREF』によると「ドリブルで敵を抜いた回数」でも欧州5大リーグで最多を記録している。昨シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)では決勝でゴールを決めてレアル・マドリードを14度目の欧州制覇に導いており、今季もヨーロッパの頂を目指して躍動。リヴァプールとのCLベスト16の第1戦では2ゴール1アシストと大活躍して敵地での5-2の勝利に貢献した。

 今回のランキングでも、自身のシュート(30回)と味方のシュート(19回)につながるドリブルが「計49回」で堂々の1位に君臨。まだ22歳のヴィニシウスは、これから長きにわたり“世界最高ドリブラー”の称号をほしいままにするはずだ。

 

(記事/Footmedia)

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