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◇コラム「大塚浩雄のC級蹴球講座」

 この宇佐美なら日本代表に欲しい―そう思わせるに十分な迫力満点のドリブル突破、そしてシュートだった。

 18日に行われたJ1第1節の柏―G大阪戦(三協フロンテア柏)、1点をリードされたG大阪は後半4分、ゴール正面でダワンのパスを受けた宇佐美貴史(30)は細かいタッチで相手DF2人の間を強引にドリブル突破。さらに2人のDFが寄せきる前にスライディングしながら左足を振り抜いた。

 シュートはGK佐々木が必死に伸ばした左足を弾き、ゴールの中にゆっくりと転がり込む。「(得点は)いいもんだなあ。欲をいえばネットを揺らしたかった」と宇佐美。昨年3月6日の川崎戦でアキレス腱(けん)断裂の大けがを負い、その影響で昨季はリーグ戦出場7試合で無得点。2021年11月27日の川崎戦以来1年3カ月ぶりのゴールだ。

 今季、長く遠藤保仁が着けていた背番号「7」を背負い、主将を務める。「今季、誰が一番、重いものを多く背負っているかといえば、それは僕。その中で結果を出し、プレッシャーを打ち破っていくことは快感。だからこそ主将を引き受けたし、背番号7も背負った」と覚悟のほどを口にした。

 左のインサイドハーフだが、前線からボランチまで幅広く動く。「やることは多いが、楽しさとやりがいしか感じていない」という宇佐美だが、前半は引き気味のポジションでボールをさばく場面が多かった。しかし前半42分に先制され、後半は立ち上がりからゴールを意識した。「どうやってフィニッシュにもっていくか。ゴール前で怖くないと…。それがテーマ」。今季のG大阪での役割は明確だ。その言葉どおり、後半は中盤だけでなく、ゴール前で見違えるように輝いた。

 華麗なドリブル突破を武器に高校2年でG大阪のトップチームに昇格し、宮市、柴崎らとともに「プラチナ世代」と呼ばれた宇佐美も30歳になった。2度、ドイツ・ブンデスリーガに挑戦し、4クラブでプレーしたが、確固たる実績は残せなかった。そして2019年、G大阪に2度目の復帰。大けがを乗り越えて主将としてチームを支える立場となった。その最初の試合で全盛時をほうふつとさせるパワフルなドリブル突破からゴールという結果を残した。

 W杯ロシア大会に出場したものの、2019年3月26日のボリビア戦出場を最後に、日本代表からは遠ざかっている。ゴールに向かう迫力こそ森保ジャパンに求められているも。柏戦で見せたドリブル突破をコンスタントに発揮できれば、日本代表復帰のチャンスも十分にあるのではないか。まだ30歳。今季のJリーグを見る楽しみがまた一つ増えた。

 ◆大塚浩雄 東京中日スポーツ編集委員。ドーハの悲劇、94年W杯米国大会、98年W杯フランス大会を現地取材。その後はデスクワークをこなしながら日本代表を追い続け、ついには原稿のネタ作りのため?指導者C級ライセンス取得。40数年前、高校サッカー選手権ベスト16(1回戦突破)

中日スポーツ

https://news.yahoo.co.jp/articles/a31103dc3d4c380369455b9dbe71cafe5a1d2ea0


















































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