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2018年からベトナムの育成環境強化に従事

およそ18年ぶりのA代表監督就任となるか。トルシエ氏の動向が注視される。(C)AFLO

 フィリップ・トルシエ氏のベトナム代表監督就任が目前に迫っているようだ。ベトナムの主要メディアが一斉に報じている。


 現地1月31日、『Vn Express』紙は「ベトナム・サッカー連盟(VFF)はトルシエと契約する決定を下した。2月になればすぐにでも発表されるだろう。報酬は前任者を大幅に上回り、ベトナム代表監督として史上最高額になる」と伝えた。

 前任者とはほかでもない、過去5年半に渡ってベトナムのA代表とU-23代表を率いた韓国出身のパク・ハンソ氏だ。この1月31日をもって契約満了となったが、カタール・ワールドカップのアジア最終予選に初めてチームを導くなど同国サッカーの発展に尽力し、「ベトナム・サッカーの父」とも崇められる。惜しまれながらの勇退となった。一方で、2021年に行なわれたワールドカップ・アジア最終予選の最中に、元日本代表MF松井大輔から「めちゃくちゃ日本が嫌いですからね」と過去のエピソードを明かされ、反響を呼んだ人物でもある。

 かつて日本代表監督として辣腕を振るったトルシエ氏は、もはや説明の必要はないだろう。2002年の日韓ワールドカップ後はマルセイユ(フランス)や深圳紅鑽(中国)、モロッコ代表などで指揮を執り、2018年からは拠点をベトナムに移して、主に同国サッカー界の育成環境強化に努めてきた。2019年からはU-19ベトナム代表監督を兼務している。

 パク・ハンソ氏との契約を延長しないと決めたVFFは、昨年11月からトルシエ氏と折衝を重ねてきたという。『Bong Da』紙は「パク・ハンソの年俸は60万ドル(約7800万円)だったが、U-19代表を率いるトルシエ氏のそれは150万ドル(約2億円)。今回の代表監督就任で200万ドル(約2億6000万円)を超えるはずだ」とレポート。報酬はVFFを支援するスポンサー企業から支払われる契約だと報じている。

『Vn Express』紙によると契約期間は2年で、1年の延長オプション付き。いずれにせよ前任者と同様、U-23代表監督との兼務になるのは既定路線だ。

 もし早々に“トルシエ・ベトナム”が誕生すれば、カタールで3月に開催されるU-23の国際大会「ドーハカップ」が初陣となる。そしてその先では五輪予選やアジアカップ、2026年ワールドカップ予選などで、日本代表の前に立ちはだかるのか。大きな注目を集めそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部


















































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