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 サッカー日本代表DFの長友佑都(FC東京)が、36歳にして出場した22年ワールドカップ(W杯)カタール大会までの4年間の道のりを赤裸々に語った。


 27日夜に放送されたタレント中居正広がMCを務めるTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」に出演。2時間に及ぶロングインタビューを収録した妻でタレント平愛梨の言葉とともに、夫婦で挑んだ舞台裏を丹念に思い起こした。

 最初の壁は「年齢の壁」だった。32歳で18年W杯ロシア大会を終え、「今度は家族を連れて、この夢の舞台に戻ってきたい」と誓った長友。だが、4年後は36歳となる。これまでW杯で試合に出場した日本代表最高齢は35歳だった。「もともとはネガティブ」という長友に対し、愛梨は「年齢はただの数字だから。年齢で片付けないで」。ハッと気づかされた長友は「それにとらわれないよう意識したら、一気に体が変わった。自分に限界をつくらない、脳の中から取り外すことで、一気に開花した。すべては脳のコントロール次第。それで体も変わってくる」と話した。

 長友に言わせれば「メンタルは技術」なのだという。元来、ネガティブ思考だというが、それをポジティブに変換できる、気持ちの切り替え方を得たという。

 日本代表で精彩を欠くプレーが続き「長友不要論」が出た時も、愛梨の言葉があったからこそ「批判をガソリンに」変えられたのだという。もともとイタリアの名門インテルミラノでプレーしていた時、現地メディアやサポーターから不要論が飛び出した。落ち込む長友に対し、「それってすごくない? この国の人たちが長友佑都という名前が知っているってことでしょ。注目されるのはいいことよ」。無邪気に喜ぶ姿に、思わず「えっ?」と顔を2度見したという。

 長友に言わせれば、愛梨は「天然のポジティブ・モンスター」で、自らは努力を重ねてつくり上げた「人工のメンタル・モンスター」だという。愛梨は14歳で芸能界にデビューしたが、その時にマネジャーから、誰からも相手にされないのが一番悲しいことだと教えられた。つまり、良くも悪くも関心を持たれるということは、プロとして生きていく上では大事な要素なのだと受け止めた。

 そうしてたどり着いたW杯初戦のドイツ戦。試合前の君が代斉唱で、整列した長友の姿に、愛梨はスタンドからとめどなく涙があふれ出たという。「だらけた姿をこの4年間見たことがない。すごく感動したし、うれしかった」。

 W杯後は現役続行か引退かで注目を浴びたが、そこにも妻の言葉が新たなモチベーションとなった。今年の元日、愛梨は「現役続行なのかどうかはっきりしてくれないと、私の夢がない状態なの。からっぽなの」と強く訴えた。日頃から「夫の夢は私の夢」と公言する妻。これに長友が「現役続行して、FC東京で優勝する」という目標を立てた。

 愛梨は長友について「本当は弱い人。自分の意思で(重圧を)はねのけている。自分自身を自分の意思で鍛えている。自分で強く見せなきゃ、こうやってきたから変えられないって」。まじめで物事に一生懸命な姿が番組を通じて浮き上がった。

 最後に、将来の目標を問われた長友は「光になりたい」と回答。その心は「努力して自分自身を磨いて光になれたら、大事な人や支えている人、ファンの方々にスポットライトを当てられる。その光を受けた人が周りの人を照らし、その光の連鎖が起これば、たくさんの日本人が輝き、それが世界をも照らすことになる」。

 「ブラボー!」の絶叫で話題をさらった男は、愛と優しさに満ちたトークでスタジオ中の耳目を集めた。










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