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 2023年1月のマーケットが動いている。各クラブがシーズン前半戦に起きた問題を解決するために新しい力を探す時期だ。好機とみれば、ビッグネーム獲得に動く場合もある。今回は名門レアル・マドリードが冬に獲得した選手のうち、うまくいかなかった補強を厳選して紹介する。(在籍期間や成績は『transfermarkt』参照)

FW:クラース・ヤン・フンテラール

生年月日:1983年8月12日
在籍期間:2009年1月~2009年8月
レアル・マドリード通算成績:20試合8得点0アシスト

 オランダ人のクラース・ヤン・フンテラールはレアル・マドリードでスターになるはずだったが、期待外れに終わった。わずか半年の所属でクラブを去ることになっている。

 フンテラールは2009年1月にアヤックスからレアル・マドリードに移籍。2007/08シーズンのエールディビジでは34試合で33ゴールを挙げ、大きな期待を集める選手だった。だが、スタートダッシュに失敗。1月のうちは先発で使ってもらえず、すぐに退団希望の噂が浮上。メガクラブの洗礼を浴びると、2月から3月にかけてゴールを重ねたものの、完全な信頼を得ることはできなかった。

 2009年夏にレアル・マドリードがクリスティアーノ・ロナウドやカリム・ベンゼマを獲得し、フンテラールを手放したことからも、クラブの評価がうかがえる。

 その後、ミランでの失敗も経験したフンテラールは、シャルケで復活した。ゴール前の得点感覚は確かなものを持っていたが、レアル・マドリードでは必要としていた自信が与えられなかったのかもしれない。

MF:ジュリアン・フォベール

生年月日:1983年8月1日
在籍期間:2009年1月~2009年6月
レアル・マドリード通算成績:2試合0得点0アシスト
 
 フランス人のサイドアタッカーであるジュリアン・フォベールも、レアル・マドリードがなぜ獲得したのか分からない補強の一人に挙げられる。レアル・マドリードでのプレー時間はわずか54分間だ。

 2009年1月、フォベールはウェスト・ハムからレアル・マドリードへ移籍。もともとボルドーで活躍したあとウェスト・ハムでプレーしていたが、レアル・マドリードにたどり着いたタイミングはすでにピークは過ぎていたという見方もできる。

 実際、レアル・マドリードでは2試合に途中出場しただけ。ピッチでの貢献はほとんどなかった。それでもフォベールは、練習参加を忘れたり、試合中にベンチで寝ているようなところを撮られるなど、話題には事欠かなかった。

 結局半年でウェスト・ハムに戻ったフォベール。レンタルでの加入だったため、財政面で大きな痛手にならなかったことは救いと言えそうだ。 

FW:アントニオ・カッサーノ

生年月日:1982年7月12日
在籍期間:2006年1月~2007年8月
レアル・マドリード通算成績:29試合4得点3アシスト
 
 イタリアの悪童、アントニオ・カッサーノも、冬の移籍市場でレアル・マドリードに加入した選手だ。

 カッサーノはローマで活躍したあとで2006年にレアル・マドリードに加入した。しかし、加入時から体重の管理ができずに苦戦。得意のファンタジーは見せられないまま、ラ・リーガ1シーズン目は1ゴール1アシストに終わった。

 1996年夏にファビオ・カペッロ監督がやってくると課題の体重についてはコントロールされたが、指揮官を侮辱したとして問題になり、それ以降はほとんどピッチに立つことはなかった。

 底知れない才能を持ったカッサーノだが、行く先々で問題を起こしたのは周知の事実。レアル・マドリードほど多くのスター選手を抱えるクラブが、カッサーノという爆弾を抱えるリスクをおかす必要があったのかは疑問が残るところだ。 

MF:ルーカス・シウヴァ

生年月日:1993年2月16日
在籍期間:2015年1月~2015年8月, 2016年6月〜2017年1月
レアル・マドリード通算成績:9試合0得点0アシスト
 
 2015年冬にブラジルのクルゼイロからやってきたルーカス・シウヴァは、スペインでほとんどインパクトを残せずに去った。

 ブラジルの世代別代表を経験してレアル・マドリードにたどり着いたルーカス・シウヴァは守備的MF。当時はサミ・ケディラの後釜として期待された。加入当初は起用されたものの、レギュラー奪取には至らず、同年夏にマルセイユへのレンタルが決まる。

 1年後に復帰したルーカス・シウヴァは、次にスポルティングCPで経験を積むことになったが、メディカルチェックで心臓疾患の疑いが指摘されて破談に。結局レアル・マドリードに残ることになったが、出番はほとんどなかった。

 2017年1月に古巣のクルゼイロへレンタルされたルーカス・シウヴァは、2019年夏にレアル・マドリードとの契約を解除。在籍年数はそれなりに長かったが、ファンの前に立つ機会はほとんどなかった。
 
MF:トーマス・グラヴェセン

生年月日:1983年8月1日
在籍期間:2005年1月~2006年8月
レアル・マドリード通算成績:49試合1得点0アシスト
 
 元デンマーク代表のトーマス・グラヴェセンは、レアル・マドリードで過ごした1年半で好印象を残せなかった選手だ。

 エバートンでの活躍を受けて2005年1月にレアル・マドリードに加入したグラヴェセン。スタートは順調で、加入後4試合目には移籍後初ゴールも記録した。

 しかし、ジネディーヌ・ジダン、デイビッド・ベッカム、ルイス・フィーゴという中盤の中にグラヴェセンというのはどう見ても違和感があった。中盤の守備的な役割を全て担ってもらうための補強だったはずだが、荷が重すぎた感は否めない。

 2006年には、練習中にチームメートのロビーニョに対して危険なタックルを仕掛けたことが大きな問題となり、その後放出された。

 レアル・マドリードは2003年夏にクロード・マケレレが去った。その役割をグラヴェセンに期待したが、少し酷だったかもしれない。 










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