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まずは今大会でも注目を集めた3人の名が挙がる

カタール大会では得点王に輝いたエムバペ。次回大会ではいかなる活躍を見せるだろうか。(C) Getty Images

 カタール・ワールドカップ(W杯)では、大会前から注目を集めていたスターやその候補が順当に活躍してみせたが、全くノーマークだった若手でブレイクを果たした選手も多く出現している。


 こうした、いわゆる「見つかった」選手たちが今後、4年間でどれだけの成長を遂げていくかを見守るのも大きな楽しみのひとつになるだろうが、次回大会の開催国のひとつであるアメリカの大手放送局『NBC』のスポーツサイトは、早くも「2026年W杯で注目すべき10人の選手」を選定した。

 この気の早い特集で最初に名前が挙がったのは、すでに4年前からスター選手となっていたフランスのキリアン・エムバペ。“神様”ペレに次ぐ若さで(19歳)でW杯優勝を経験した神童は、絶対的エースとして臨んだ今回、さらにプレーに凄みを増し、決勝でのハットトリックを含む8ゴールで大会得点王となり、また決勝での通算得点数で最多記録を樹立するなど、さらに勲章を増やした。

「決勝での敗北(記録上は引き分けだが)は、2026年に向けてエムバペにモチベーションを与えるだろう。彼は、エドゥアルド・カマビンガ、イブラヒマ・コナテ、ウィリアム・サリバ、ムサ・ディアビ、さらに今後加わるであろう若い選手とともに、再び大舞台に戻ってくる」(同メディア)

 2人目は王者アルゼンチンでブレイクしたエンソ・フェルナンデスだ。9月にA代表デビューを飾ったばかりの21歳は、グループステージ敗退の危機に晒された状況で臨んだメキシコ戦で、チームを勢いに乗せる追加点をゲット。中盤全体で印象的なプレーを見せ、ミスも少なく、攻守両面で存在感を発揮した彼は、「北中米での大会で『アルビセレステ』の中盤を率いることを目指している」(同メディア)。

 続く3人目は、クロアチアの最終ラインに君臨した20歳のヨシュコ・グバルディオル。「速く、機敏で、技術的に才能があり、空中戦にも強い左利きのCBは、サッカー界でも珍しい逸材である」と同メディアは称賛する。3位決定戦では身を乗り出してのヘッド弾で初ゴールを決めた“マスクマン”。メッシ相手には痛い目に遭ったものの、これも糧にし、4年後は「ヨシップ・シュタロとコンビを組むであろうCBは、“ヴァトレニ”(クロアチア代表の愛称)で注目の的になるだろう」(同メディア)。

「セレソンで明るい未来が待っている」と期待を寄せられる21歳のアタッカー
 4人目は、2大会連続で早期敗退を喫したドイツのユスファ・ムココ。ミロスラフ・クローゼ引退以降、適切な9番を見つけられずにいた同国にとって、待望の人材のひとりである。同メディアは、「ドイツが3度目の敗退を回避したいのであれば、このドルトムントの18歳にポジションを与えるのが得策である」と指摘。ジャマル・ムシアラ、フロリアン・ヴィルツ、カリム・アデイェミといった才能とともに、注目すべき攻撃選手であるという。

 5人目は開催国・米国の才能豊かな二世FWのジョバンニ・レイナは、ファイナルサードで活発に動き回る創造力豊かな選手で、同メディアは「クリスティアン・プリシッチ、ユヌス・ムサ、ジャンルカ・ブシオといった多彩な選手とともに、注目すべき存在だ」と指摘している。

 6人目に挙げられたポルトガルのラファエウ・レオンは、すでにミランでブレイクしており、ゆえに同メディアは「フェルナンド・サントス代表監督の最大の過ちのひとつは、この23歳のアタッカーに多くの時間を与えなかったことだ」と綴っている。長くクリスチアーノ・ロナウドが君臨してきた代表チームで、2026年はレオンこそが最も重い責任を背負うことになると見られる。

 7人目はブラジルのFWガブリエウ・マルチネッリ。「アーセナルのアタッカーは、クロアチア戦で出番を与えられれば、相手DFを打ち負かして混乱を引き起こしていた」と、同メディアはやはり指揮官(チッチ)の起用に苦言を呈するとともに、この21歳について「セレソンで明るい未来が待っている」と期待を寄せた。

 8人目以降はカタールW杯には出場しなかった選手で、その1人目はベルギーの18歳のMF、ロメオ・ラビアだ。「最盛期を過ぎた、“老いた退役軍人”に頼りすぎ、新たな才能を発揮する機会を妨げた」(同メディア)ことで、今大会で最も失望を与えた国のひとつである「赤い悪魔」の新たな希望は、運動量豊富でデュエルにも強く、攻撃力にも秀でており、ジェレミー・ドク、アマドゥ・オナナ、シャルル・デ・ケテラーレとともに覚えておくべき逸材だ。

次回のダークホースとして期待される国とは?
 9人目のイングランドのエミール・スミス・ロウも今大会で選考漏れ(怪我のため)となった選手だが、「このアーセナル所属の22歳による狭いスペースでのドリブル、創造性、シュート力は、決定力を欠いたフランス戦では大いに活きただろう」と同メディアは不在を悔やむとともに、ドイツがムシアラに対して行なっているような最適な起用の仕方を、イングランドもスミス・ロウに対して施すべきだと主張した。

 そして10人目は、ノルウェーのアーリング・ハーランドだ。マンチェスター・シティで今季、鮮烈なゴールショーを展開している驚異の22歳だが、決して強国と言えない彼の母国の代表チームは1998年フランス大会以来、W杯予選を勝ち上がれず、この神童が大舞台に立つのを阻んできた。しかし、次回は出場国が48に増加することで、この北欧の国にもチャンスの扉が開かれるだろう。

 クラブレベルでは、エムバペの最大のライバルであり、メッシ、ロナウドの次の世代を担う存在といわれる彼について、同メディアは「創造性溢れる中盤のスターであるマルティン・ウーデゴーとともにハーランドがW杯行きのチケットを手に入れれば、彼らはダークホースとして注目の存在となるだろう」として、最高峰の舞台での活躍に太鼓判を押している。

構成●THE DIGEST編集部 










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