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 悲願の世界制覇を達成した直後、ピッチ上で“偉才”は吠えた。アルゼンチン代表FWのリオネル・メッシだ。

 現地時間12月18日、アルゼンチン代表はカタール・ワールドカップ(W杯)の決勝でフランス代表と対戦して3-3で迎えたPK戦の末に4-2で勝利。1986年のメキシコ大会以来3度目の戴冠を果たした。

 35歳で自身5度目のW杯を迎えたメッシは、この大一番に向けて「次の大会までは何年もある。それまでできるとは思わない。これが本当に最後だ」と代表引退を明言。世界制覇に向けた並々ならぬ意欲を示していた。

 何よりも欲したタイトルは自らの手で手繰り寄せた。23分にアンヘル・ディ・マリアが獲得したPKを危なげなくゲットして先制点をもたらすと、延長前半109分には勝ち越しとなるゴラッソをねじ込む。そしてPK戦でもアルゼンチンの1番手として冷静に決め、流れを引き寄せた。

 長く伝統のエースナンバーである10番を背負い、主将としてもチームを支えてきた。その重責から最高の形で解放されたメッシは、感慨深げに自身の心境を語る。試合後にアルゼンチンのスポーツ専門局『Tyc Sports』のフラッシュインタビューで「クレイジーだ。本当に苦しんできたけど、ようやく手に入れた。本当にこれが欲しかったんだ」と“本音”を吐露。そして、こう続けた。
 
「誰もが幼い頃に抱いた夢だったと思うし、僕も人生でずっと欲しかったタイトルだった。見てくれ、本当に美しいだろう? 今日は神様が与えてくれるって分かっていたし、そういう予感もあったんだ」

「これ以上望むものはないよ。全部手に入ったことに感謝したい。こうして自分のキャリアのほとんどを終えることができたのは、感慨深いものがあるね。この先に、何を期待すればいいんだろう。コパ・アメリカ、ワールドカップで優勝出来た」

 2005年の代表デビューから常に英雄ディエゴ・マラドーナと比較されてきた。そのなかで自らが「最後」と位置付けた大会で世界一に輝いたメッシ。しかし、優勝を経て考えが改まったようで、「僕はサッカーが大好きで、このチームとこのグループで本当に楽しみながらやっている。だから世界チャンピオンとして何試合かは生き続けてみたい」と興奮気味に語った。

 ようやく世界制覇を果たしたメッシ。アルゼンチン代表としての勇姿はまだしばらく見られそうだ。

構成●THE DIGEST編集部










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