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<FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会:クロアチア2-1モロッコ>◇3位決定戦◇17日◇ハリファ国際競技場


 今大会最大のサプライズだったモロッコは、最後は4位に終わった。

 終了の笛が鳴った後、試合中の判定に不満を持った一部選手が主審に食ってかかる場面もあったが、それもこの3位決定戦にすべてをかけていたからこそ。すべてを出し切ったアトラスのライオンは多くのファンに夢を与えて大会を去った。

 開始7分で先制を許したが、2分後に追いついた。右サイドからのジエシュ(チェルシー)のFKが相手に当たって跳ね上がったところをダリ(ブレスト)が頭で押し込んで同点とした。

 モロッコは前半終了間際に相手の勝ち越しを許したが後半も攻め続けた。ジエシュと右サイドバック・ハキミ(パリ・サンジェルマン)のコンビネーションやFWネシリ(セビリア)のシュートなどで相手を脅かし、終了間際にも左クロスからネシリがヘディングシュートを放った。だが、わずかにゴール上に外れ、再度追いつくことはできなかった。

 試合前、レグラギ監督は「良い終わり方をしたい。3位と4位では明らかに違う」と話していた。望んでいた結果は得られなかったが、今大会でモロッコが才能の宝庫だということを世界にアピールした。抜群のボール奪取能力を誇るアムラバト(フィオレンティナ)は冬の移籍市場でビッグクラブ注目の的になるだろう。

 テクニカルなドリブルと抜群のキープ力を発揮したウナヒ(アンジェ)はクラブ会長が「イタリア、スペイン、イングランド、フランスと、多くのクラブからアプローチされている。我々の希望は良い移籍契約を結んだ上で、今季終了までは彼をウチにキープすることだ」と明言している。W杯終了後もモロッコの選手たちの動向には注目が集まりそうだ。










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