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 カタールW杯で初の8強入りまであと一歩に迫った日本代表の森保一監督らが7日、成田空港着の航空機で帰国。約700人のファンと、約200人の報道陣が出迎えた。


 11月9日にDF長友やGK権田らJリーグ組6選手のカタール出発を見送ったファン、報道陣は総勢30人ちょっと。絵に描いたような「手のひら返し」だが、ファンの「ブラボー!」という掛け声に生真面目な指揮官は「応援! ありがとうございました!」と声を張り上げて応えた。

 ひと休みする間もなく森保監督と主将のDF吉田は、成田市内のホテルに移動してJFA(日本サッカー協会)の田嶋会長、技術委員会の反町委員長と帰国記者会見に臨むと、注目を集めている「ポスト森保問題」について、報道陣からシニカルな質問が飛んだ。

■「反町監督が…」とポロリ

 グループリーグ(GL)敗退に終わった2006年ドイツ大会後の帰国記者会見で当時の川淵JFA会長が「オシムが……」と次期監督の名前を問わず語りで漏らして「自分自身の責任問題をウヤムヤにした」(JFA関係者)ことがあった。

 その一件を引き合いに出しながら「今日はポロリはありますか?」という質問に、田嶋会長は「代表監督は技術委員会での議論の後、会長と委員長ほか数名で話し合ってからJFA理事会に諮ります」と冷静にコメント。

 続けて「ここで(誰かの名前が)出ることはありません」と話したが、最後に「反町<監督>がしっかりと考えて進めていってくれると思います」とポロリ。「次期監督は反町さんで決まり!?」と報道陣を色めき立たせた。

「単なる田嶋会長の言い間違いだろうが、監督の続投について田嶋会長は慎重な姿勢を崩さないというか、ドイツとスペイン撃破の快進撃に対しても冷淡過ぎるというか、何とも煮え切らない態度なのです」と話すのは某サッカー関係者だ。

本人は「続けたい」即答も…「今のやり方で戦っても先はない」の物足りなさ

 森保監督はGL終了時点で続投の意思を固めたともっぱら。実際、7日の会見後、出演したテレビ朝日系「報道ステーション」で「続投のオファーが届いたら引き受けますか」と聞かれて「続けたい」と即答している。

 同番組内で森保監督は

「正式な(続投要請の)話はいただいてない」ともコメント。森保監督の胸の内を田嶋会長が知らないはずもなく、ベスト8入りは果たせなかったとはいえ、ここまで日本サッカーを盛り上げてくれた功労者に続投要請を出そうとしない理由はどこにあるのか?

「相手に8割方ボールを支配されて守って守ってカウンターではベスト16進出が関の山──という意見が技術委員会に多いことが一つ。日本代表がベスト8以上に進むには、やはり百戦錬磨の外国人監督の知見が必要というわけです。代表選手の大多数が欧州組となり、たとえばドイツの鎌田がクロアチア戦の後に『今のやり方で戦っても先はない』とコメントしていたが、同じドイツ組の堂安、英プレミアの冨安やスペインの久保たちは、所属クラブの監督が駆使する最先端のサッカー戦術に触れている。

 カウンターだけの森保監督に対して物足りなさを覚えても仕方ない。久保も前半で交代させられたスペイン戦後、『守備的にいくのはチーム戦術なので仕方ないですが、前からいけばもっといいプレーができた』と際どい発言で不満を隠そうとしなかった。そうした部分を田嶋会長が懸念していることもある」(サッカー専門誌記者)

 ピッチ外でも「森保監督外し」の要因がある。

「今でこそ森保ジャパンフィーバーが続いているが、W杯が18日に閉幕して年の瀬を迎えるころには、地味で真面目な森保監督では飽きられてしまう。何人もの有力外国人指導者の名前が次期監督候補としてメディアで騒がれ、来年3月ぐらいに新外国人監督が就任して<新生日本がカタールで開催されるアジア杯に参戦してアジア王者を目指す>という流れになれば『今のサッカー人気を維持できるのではないか』というのが田嶋会長の見立てなのです。

 一部のスポーツ新聞が<ドイツ代表のレーウ前監督が有力候補>と報じたが、これはドイツサッカー信奉者である田嶋会長の肝いりといわれ、W杯を現地取材していた日本人記者が、複数のドイツ人記者から『(次期監督は)レーウで決まりなんだって』と話しかけられている」(前出の記者)

 ポスト森保問題は拙速に決められない──。










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