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 11月23日、サッカー日本代表がカタールワールドカップの初戦を迎える。相手はドイツ代表。優勝を狙う強敵であるとはいえ、日本は負けるわけにはいかない。まずはこの3戦を勝ち上がってさらにその先の新しい景色を見るために、この4年間で積み上げてきたのだ。


 ドイツ代表がこの試合で最終ラインを何枚にしてくるかは分かりにくいが、4バックにしろ3バックにしろ、日本代表は「4-2-3-1」をベースにするはずだ。11月17日にドイツ代表がオマーン代表と戦って苦しめられたように、あるいは、欧州ネーションズリーグでそうした場面があったように、5バック気味の3バックを用いる可能性もあるが、森保ジャパンのベースである「4-2-3-1」で予想していきたい。

 まずGKはシュミット・ダニエルだ。直近のカナダ代表戦で先発を務め、さらに、ここまで多くの試合で守護神として日本のゴールを守り続けてきた権田修一がいるが、コンディションなどを考えると、森保監督がここで決断を下す可能性は低くない。

 シュミットは9月のドイツ遠征・アメリカ戦で途中出場にもかかわらず安定して守り見せたほか、エクアドル戦ではスコアレスで迎えたPKを見事にセーブ。日本代表に勢いをもたらした。権田がGKに入る可能性も十分にあるが、ここは攻めの予想をしたい。

■吉田麻也の相方は
 最終ラインは、左が長友佑都、右が酒井宏樹を予想する。左サイドバックでは伊藤洋輝という考えもあり、仮に伊藤が入る場合、選手交代をせずに3バックに移行できるというメリットがある。 実際、カナダ戦では試合終盤に吉田麻也、伊藤洋輝、谷口彰悟の3バックを構築。結果こそ失敗したものの、守備堅めを経験していた。

 一方で、それ以上に考慮すると思われるのが初戦という特別なプレッシャーがかかる試合ということ。ここで、4大会連続で出場することとなる長友の経験がとても生きるはずだ。

 W杯最終予選の大一番となった今年3月のオーストラリア代表戦(シドニー)で、当時、世論から厳しい言葉を投げかけられることもあった中で、その経験を買って長友を先発とし、プレッシャーと豪雨がない交ぜになったピッチで勝利を勝ち取ったように、ここも長友を予想する。

 最終ラインで難しいのはCB2枚か。1人は吉田麻也で確定だが、もう1人は板倉滉と冨安健洋のどちらかコンディションの良い方を使うだろう。冨安は現地時間21日の取材対応で、順調な回復であることを明かしたが、現時点でより先発に近いのはカナダ戦でもスタートから出場した板倉と思われる。UAEでの試合で負傷の影響を感じさせないプレーを見せており、さらに、ブンデスリーガでドイツ代表の選手と対峙しているメリットもある。

■ボランチが最大の争点
 中盤5人で最も予想しやすいのは攻撃的な3人だ。9月のアメリカ代表戦と同じ3人が並ぶと見られ、左に久保建英、中央に鎌田大地、右に伊東純也が第一候補となる。三笘薫という日本代表の“武器”もいるが、相馬勇紀とともに途中交代で流れを引き寄せる重要な役割が与えられるはずだ。

 難しいのはボランチの2人がどのような組み合わせになるかだ。純粋な候補は、柴崎岳、遠藤航、守田英正、田中碧の4人。ここに、鎌田大地や板倉滉が加わる可能性もあるが、基本的には先述した中から選ばれるはずだ。

 その行方を決めるのは、遠藤と守田の不動のコンビのコンディションということになり、2人のうち、遠藤は先発に名を連ねそうだ。11月8日のブンデスリーガ・ヘルタ戦で相手選手と接触した際に脳震とうと診断されており、カタール入りするも全体練習への合流が遅れるなどしていたが、21日の取材対応で「初戦には間に合うぐらいの状態になっている」「出るのであれば全然90分やるつもりでいます」と意欲を示していた。

 気になる遠藤の相方だが、守田はまだ難しいか。21日の練習で初めて全体練習に参加。冒頭15分では、ランニングやボール回しに参加したものの、離脱期間が長く2戦目以降の起用となるはずだ。その中で、田中と柴崎の両方の可能性がある。遠藤とのコンビネーションを考えれば、東京五輪でも一緒にプレーした田中に分があるだろうし、インテンシティという意味でもこの24歳が優位に立つ。

 一方で、パス一発でチャンスを作ることに可能性をかけるのであれば、柴崎ということになる。カナダ戦でもいくつもチャンスを作っており、ドイツの最終ラインをけん制するという意味でも、そのパスをちらつかせる必要がある。森保監督は、カナダ戦でも90分間プレーさせた柴崎を選ぶだろうか。

■最前線は前田が第一候補
 最前線の第一候補は前田大然だ。アメリカ戦で見せたようなプレスを仕掛けるうえで、そのスピードとスプリント回数は欠かすことができない。また、少ないチャンスをモノにするうで、縦へのスピードを生かすこともできる。

 上田綺世はエクアドルやカナダ戦で、屈強な相手にも負けず前線で起点を作ることができた。仮に、そうした戦い方を選択するのであれば上田という可能性もあるが、それはドイツ戦ではないだろう。

 日本代表は11月23日午後10時にドイツ代表と対戦する。ハリファ国際スタジアムを舞台に、日本代表が世界を驚かせる。

サッカー批評編集部 










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