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JFAがレフェリーブリーフィングを開催し今季の判定を総括

JFAがレフェリーブリーフィングを開催(写真はイメージです)【写真:高橋 学】

 日本サッカー協会(JFA)は11月14日にオンラインでメディアへ向けレフェリーブリーフィングを開催。扇谷健司審判委員長と東城穣Jリーグ審判デベロプメントシニアマネジャーが、13日の試合までの主な事象について説明した。今季の総括として「競技者の安全を守る」という項目で振り返りがあり、提示されたカードの枚数データも公開された。


 東城氏は今季の大きなテーマの1つに「競技者の安全を守ること」があったと説明。プレー中の危険な接触プレーについては「時系列で整理するとアプローチ、ポイント・オブ・コンタクト(接触した瞬間の状況)、結果と見ていく」とした。

 具体的な事例としては10月8日のJ1第32節、ヴィッセル神戸とサンフレッチェ広島の試合で広島のDF今津佑太が退場処分になったものと、10月9日のJ2第40節、モンテディオ山形と水戸ホーリーホックの試合で水戸のDF大崎航詩が退場処分になった場面が取り上げられ、いずれも判定は正しかったとした。

 こうした危険な接触プレーにより「著しく不正なプレー」と分類されるレッドカードは、J1が8枚で前年比1枚増加だが、J2では7枚で前年の1枚から大幅な増加になった。また、退場処分には至らないものの「ラフプレー」として提示されたイエローカードは、J1が303枚で前年から5枚の増加、J2が415枚で前年から45枚増加した。昨季は新型コロナウイルスの影響で今季を含む例年と試合数に違いがあったが、1節あたりの平均提示枚数ではいずれも前年比で増加という結果だった。

 特にJ2ではレッドカードに値する危険な接触プレーが大きく増加しているデータでもあり、東城氏は「サッカーは選手があってこそ。相手選手に対しての安全にも配慮してほしい」とコメント。そして、「インテンシティーが高まり球際の激しいプレーの増加があるかもしれない。適切に対応していきたい」と話した。

 また、レッドカードの要因としてもう1つ代表的な「決定的な得点機会の阻止」では、前年比でJ2が6枚から7枚でわずかな増加なのに対し、J1では10枚から18枚と2倍近くの大幅増になっている。

 東城氏は要因として「J1に導入されているビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が、映像を確実にチェックして主審にオンフィールドレビューを勧めたこともあるのではないか」としたが、一方で「最終ラインの高さ、DFとGKの間で裏を狙ってくる攻撃が増えればそういうことも起こり得る」と、全体的な戦術の変化の影響もポイントに挙げた。

 いずれにしても、今季のJ1とJ2では接触プレーによるカードが増加したことが明らかになっている。プレー強度を示すインテンシティーというワードを強調するチームも増えてきているが、危険なプレーとの境界線でカードを提示する判断を下さざるを得ないプレーも増加したことが数字に示されていた。

FOOTBALL ZONE編集部










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