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【専門家の目|栗原勇蔵】サイドに個人突破できる選手がいる分、鎌田は中央で生きる

 森保一監督率いる日本代表は9月23日、ドイツ・デュッセルドルフでの国際親善試合でアメリカ代表(FIFAランキング14位)と対戦し、2-0で勝利した。先制ゴールを挙げるなど、トップ下で躍動したMF鎌田大地(フランクフルト)について、元日本代表DF栗原勇蔵氏も称賛している。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)


   ◇   ◇   ◇

 森保監督はカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の途中からメインシステムとしていた4-3-3ではなく、4-2-3-1を採用。ダブルボランチにはMF遠藤航(シュツットガルト)とMF守田英正(スポルティング)、2列目にはMF伊東純也(スタッド・ランス)、鎌田、MF久保建英(レアル・ソシエダ)、1トップにはFW前田大然(セルティック)が入った。

 序盤からスピードのある前田を中心とした連動したプレスで優勢に試合を進めた日本は、前半25分にカウンターからトップ下に入った鎌田が先制ゴール。試合終盤には途中出場したMF三笘薫(ブライトン)がサイドを崩して個人技でダメ押しゴールを奪い、2-0でアメリカを下した。

 後半41分までプレーした鎌田は先制ゴールのシーン以外にも、前半13分にボール奪取した久保からのスルーパスに反応してペナルティーエリア内で相手GKとマット・ターナーと1対1になり、同23分にも伊東のスルーパスに反応してチャンスを迎えた。後半にもゴール前に顔を出し、アメリカの守備陣を脅かすなど、この試合で最も輝きを放った選手の1人だった。

 元日本代表DF栗原氏は、「サイドの伊東、三笘、久保、堂安(律)はみんな1人で突破できる。極端に言えば、コンビネーションをしなくてもいいので、鎌田は中央に1人でいれます。アメリカ戦はすべてにおいてスムーズで、(ボールを)取ってチャンスになった時に鎌田がひょこっと出てきてゴール前で触る形が多かったですね。鎌田は裏に出るタイミングが上手いし、相手との駆け引きやポジション取りも良かったです。トップ下だと、鎌田は自分の好きなようにできるし、存在感を出せると改めて感じました」

 現在の森保ジャパンは右サイドの伊東が軸だが、中央で鎌田が存在感を発揮してくるとなれば、チームにとっては大きなオプションとなりそうだ。



[プロフィール]
栗原勇蔵(くりはら・ゆうぞう)/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。

FOOTBALL ZONE編集部










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