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ペップはどう動く

22-23シーズンのマンチェスター・シティは昨季からいくつかの変更点があるが、その一つが後方からのビルドアップである。両サイドバックがロドリの近くにポジションを取るダブル偽SBシステムを採用しており、ビルドアップを活性化させている。

このシステムの強みはインサイドハーフの位置にカイル・ウォーカーとジョアン・カンセロを立たせ相手のボランチに守備の的を作らせないことにある。[4-3-3]でビルドアップした場合、インサイドハーフのケビン・デ・ブライネやイルカイ・ギュンドアンがビルドアップ出口となるが、そのポジションをウォーカーとカンセロがすでに埋めており、インサイドハーフの選手はより高い位置でプレイすることができる。その一つがギュンドアンの飛び出し増加につながっており、早くもリーグ戦で2ゴールと結果が出ている。

しかしこのシステムはいくつか弱点があり、その一つがサイドを使ってのビルドアップの難しさだ。これはニューカッスル戦での右サイドで起きており、ウォーカーが外ではなく中にポジションを取るため、右センターバックのジョン・ストーンズはパスコースがなくバックパスするしかない状況に追い込まれていた。そうなるとビルドアップで相手のハイプレスをはがすことができなくなり、ニューカッスル戦の前半のようなボールを持てず攻撃を受け続ける時間となってしまう。

解決策としてはウォーカーが中に絞るだけでなくその場に応じてサイドにポジションを取る必要がある。ニューカッスル戦では何度かポジションをもとに戻しており、そうなればビルドアップも問題なく行われた。右ウイングのベルナルド・シウバの位置もチグハグであり、このシステムを採用するならSBの位置まで降りてくる必要があるのだが、まだ新システムに選手が適応しきれていない。

今後ペップはどこまで[2-3-5]のビルドアップを継続するのか分からないが、ニューカッスルのような狙いを持ったハイプレスができるチームに対しては悪手となるだろう。シティの天敵であるハイプレスに丸腰で挑んでいるようなものであり、次節のクリスタル・パレスは狙いを持ってハイプレスを行うことができる。昨季はリーグ戦で1分1敗と勝てておらず、ペップの判断に注目だ。

構成/ザ・ワールド編集部










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