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 来季の去就が決定しないまま、所有元クラブでのレアル・マドリーで新シーズンに向けてトレーニングを開始した久保建英。「白い巨人」の一員として練習やミニゲームでは、切れ味鋭いプレーも披露しているようだ。

 これを見たファンからは称賛の声が寄せられ、マドリー復帰の期待もかけられているが、現実的にはEU圏外枠に空きがないという登録上の問題が21歳の日本人選手には立ちはだかる。

 マドリードのスポーツ紙『AS』は、スペインでは国籍取得の申請がすでに30万件もなされているのに対し、同国法務省はわずか30人程度の職員が処理にあたっており、捌けるのは1年で5000~6000件ほど。そこにコロナ禍が追い打ちをかけ、作業はさらに遅くなってしまっていると、説明している。

 もっとも、注目されるヴィニシウス・ジュニオールの申請が通ったとしても、空いた1枠が久保に回ってくるとは限らない。マドリー専門サイト『Defensa Central』は「クボはカルロ・アンチェロッティ監督の好きなタイプの選手」と断言し、また複数メディアは久保へのマドリーの評価の高さを再三強調しているものの、さらなるチーム強化を望むマドリーは、この枠を即戦力のビッグネーム獲得に使うと予想する声は少なくない。

 そんな状況下では、レンタルの継続がマドリーにとって唯一の選択肢であると言えるが、完全移籍での獲得を望んでいるというレアル・ソシエダとは交渉が進まないまま、このバスクのクラブはブライス・メンデス(←セルタ)、モハメド=アリ・チョ(←アンジェ)らアタッカーの加入を発表。一方、クラブ代表を務める“怪物”ロナウド自らフロレンティーノ・ペレス会長に貸し出しを求めたバジャドリーは、久保側が拒否しているという。

 他にもオサスナ、そしてマジョルカが新天地候補として名乗りを上げているといわれるが、キャリアの前進のためにも、欧州カップ戦でのプレーを重視しているという久保側の希望に合うクラブといえば、前述のソシエダのみ。それもすでに補強は終了と思われていたが、同クラブのホキン・アペリバイ会長は、さらに1、2人の補強を続けると明言した(バスク地方の日刊紙『EL DIARIO VASCO』より)。

 同会長は「攻撃選手の補強とは限らない」と釘を刺しているものの、同じくバスクの新聞『noticias de Gipuzkoa』は「アペリバイ会長が言及したのは、クボとの契約である可能性がある」と指摘。他にも、冬の移籍市場でパリ・サンジェルマンからレンタルで加入していたMFラフィーニャやトッテナムのFWブライアン・ヒルもターゲットになっていると、『AS』などは報じている。

 また、『noticias de Gipuzkoa』は、「ソシエダはラフィーニャには固執していない」とも強調。ヒルについては、トッテナムを指揮するアントニオ・コンテ監督の構想に入っているため、獲得は難しいと『AS』紙が指摘。ゆえに、久保が「最もソシエダの求める条件に適合する」と断定し、『noticias de Gipuzkoa』も「クボはまだ、ソシエダのプランに含まれている」と記した。

 各クラブが新シーズンに向けて本格的な調整に入る前には、所属クラブを決めたいところだが、果たして久保とマドリーは互いにベストな結論を下せるのか。

構成●THE DIGEST編集部










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