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 カタールW杯に向けた国内組の最終選考の場――。そんな位置付けのEAFF E-1サッカー選手権2022だが、「A代表経由・五輪行き」を目標に掲げる21歳以下の選手たちにとっては、代表キャリアのファーストステップの場となる。森保一監督はすでにU-21日本代表世代の招集を明言しているが、U-21日本代表を率いる大岩剛監督も、6月のAFCU23アジアカップ ウズべキスタン2022終了後に「もう森保さんに推薦しました。推薦というのは変ですけど、いいプレーをしていましたよ、と伝えました」と語っている。

 もっとも、U23アジアカップで活躍したからといって、E-1選手権のメンバーに選ばれるほどA代表は甘くない。森保監督は「J1のチームで活躍していること」を選考ポイントに挙げているからだ。ここで紹介するのは、その条件に見合う5人のヤングガンズ。このE-1選手権を足がかりに、代表キャリアを切り開いていってほしい。

文=飯尾篤史
写真=Getty Images

DF 西尾隆矢

生年月日:2001年5月16日(21歳)
身長・体重:180cm・77kg
出身地:大阪府
所属クラブ:セレッソ大阪

U23アジアカップはコンディション不良のため招集辞退となったが、この世代のディフェンスリーダーだ。C大阪ではプロ2年目の昨季、センターバックのレギュラーに抜擢され、急成長を遂げた。「吹っ飛ばされるのが何よりも嫌い」というタフガイで、身長は180cmとセンターバックとしては大柄ではないが、胸板の厚さが象徴するように鍛え抜かれた肉体を持ち、対人プレーや空中戦で相手のFWを封じ込める。目下、ビルドアップ力の向上に取り込んでおり、とりわけ左足でのキック精度をテーマに掲げている。U23アジアカップで国際経験を積めなかっただけに、E-1選手権でぜひともデビューさせておきたい逸材だ。

DF 大畑歩夢

生年月日:2001年4月27日(21歳)
身長・体重:168cm・65kg
出身地:福岡県
所属クラブ:浦和レッズ

U23アジアカップには選出されていないが、それは負傷していたため。本来ならU-21日本代表の左サイドバックのファーストチョイスだったに違いない。その魅力は攻守両面で貢献できる総合力の高さ。左足のキック精度は高く、粘り強い守備で相手の突破を食い止める。おまけに大外を駆け上がることも、インサイドで組み立てに参加することも、ハーフスペースを攻略することも、3バックの左を務めることも可能という有能ぶりだ。浦和を率いるリカルド・ロドリゲス監督が重用する現代的なサイドバックは、E-1選手権でもきっと貴重な戦力となるはずだ。

MF 藤田譲瑠チマ

生年月日:2002年2月16日(20歳)
身長・体重:174cm・74kg
出身地:東京都
所属クラブ:横浜F・マリノス

U-21日本代表の頼れるキャプテン。チームが苦しいときに声を出せるリーダーで、U-21日本代表の練習や試合では彼の甲高い声が響き渡る。だが、ここで推薦するのは、リーダーシップだけが理由ではない。ディフェンスラインからのビルドアップを助ける適切な立ち位置、球際での強さに加え、相手とボールの間に体を入れて奪い取る技術、前線に付けるパスのタイミングにサッカーIQの高さを感じさせる。所属する横浜FMはターンオーバーを採用しているため、常時出場しているわけではないが、J1で揉まれてグングン伸びている。“ポスト遠藤航”として推したいボランチだ。

MF 鈴木唯人

生年月日:2001年10月25日(20歳)
身長・体重:175cm・70kg
出身地:神奈川県
所属クラブ:清水エスパルス

日本の未来を担うアタッカーだ。市立船橋高から清水に加入した20年にいきなり30試合に出場して周囲の度肝を抜くと、昨季は完全に攻撃の軸へと成長した。6月のU23アジアカップでも日本の攻撃を牽引。圧巻だったのは準々決勝の韓国戦だ。前半に直接FKを叩き込むと、後半には右からのクロスを巧みにコントロールして左足でねじ込んだ。こうした正確なフィニッシュワークに加え、力強いドリブル突破、敵の急所を突くスルーパスも併せ持ち、2列目(トップ下)も2.5列目(インサイドハーフ)もこなす姿は、まさに“日本のデ・ブライネ”。今夏の欧州行きが噂されるが、もし可能ならライバル国のA代表相手にどれだけやれるのか見てみたい。

FW 細谷真大

生年月日:2001年9月7日(20歳)
身長・体重:177cm・69kg
出身地:茨城県
所属クラブ:柏レイソル

要求の厳しいネルシーニョ監督が前線の軸に指名していることからも、この男の能力の高さが分かるだろう。ドリブルで持ち込んだり、ワンタッチで合わせたり、シュートパターンが豊富で、裏抜けやポストプレーもこなすオールラウンドなストライカー。U23アジアカップでは、こぼれ球に体ごと飛び込む泥臭さも見せて2ゴールをマークした。おまけにプレッシングやプレスバックの意識も高い。目標とするのはイングランド代表のハリー・ケイン。「彼のように総合力が高く、ゴール前で落ち着いてプレーできるストライカーになりたい」。実績十分の大迫勇也の未招集が決まり、上田綺世がヨーロッパに旅立った今、E-1選手権はこの若きストライカーを試す絶好の機会だ。

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