スクリーンショット 2022-06-29 11.52.46

スポンサード リンク




 3シーズン目のレンタルプレーヤーとしてのキャリアを終え、来季の去就がまだ定まっていない久保建英に対し、現在はレアル・ソシエダが彼に強い関心を抱いていることが報じられ、これが成立するかどうかが多くの注目を集めている。

 イマノル・アルグアシル監督の下、攻撃的なサッカーで近年は安定してラ・リーガで好成績を挙げ、欧州カップ戦(ヨーロッパリーグ)の常連ともなっている「ラ・レアル」は、ポルトゥ、アドナン・ヤヌザイらが退団したことでウイングを欲していることもあり、自身の力を存分に活かせるチームで、多くのコンペティションでプレー経験を積みたい21歳の日本人選手にとっては、まさに最適な環境だとも言われる。

 しかし、彼の所有元クラブであるレアル・マドリーは、久保に対して未来の主力選手としての見方を捨てておらず、完全移籍での獲得を目論むソシエダに対してもあくまでも1年間のレンタルを望んでいると言われ、クラブ専門サイト『Defensa Central』は先日、「ソシエダの申し出は拒絶された」と報じたが、その後も買い戻しオプションを契約に含むという提案もなされながら、両者の交渉は続いているようだ。

 ソシエダの地元であるバスクの日刊紙『EL DIARIO VASCO』は「来季、マドリーのユニホームを着る可能性がほとんどない久保に対し、ソシエダは2年前のマルティン・ウーデゴー(レンタルで活躍するも買い取りは叶わず)の再現は望んでおらず、異なる契約を試みている」と報じている。

 また、カタルーニャのデジタル新聞『El Nacional.cat』は「レンタル先で十分に力を示せず、またEU圏外枠からも外れている久保は、技術的な資質については文句なしだが、あまりに一貫性がなく、フィジカル面でも改善の余地が多い。そんな元バルセロナ(下部組織)出身の選手に対し、ソシエダは真剣に関心を持ち、彼の獲得を優先事項としている。日本人選手の完全移籍と、かつてのウーデゴーのような適応ぶりが、彼らの望みだ」と綴った。

 さらに、久保が2シーズンを過ごしたマジョルカの地元メディア『Majorca Daily Bulletin』は「21歳の日本人は、駆け出しのキャリアを軌道に戻す必要がある。ネイマールと似て、チームプレーヤーではなく、ひとりで全てをやろうとするように見える選手は、マドリーの意向で欧州カップに出場できるチームに行くことになる」と伝え、「ソシエダ行きに近づいており、来季、ソン・モワ(マジョルカの本拠地)で久保と会うことはない」と断定している。
 
 そして総合サイト『GOL DIGITAL』は、過去2度にわたって久保の獲得を試みたソシエダが、今回はレンタルではなく完全移籍での獲得を望み、高額な移籍金を要求するであろうマドリーに対しては、23歳のスペイン代表MFマルティン・スビメンディ、下部チーム所属ながらトップチームでのプレー経験もある19歳のU-21スペイン代表FWジョン・カリカブルという、マドリーやその宿敵であるバルセロナも関心を示している有望株について、交渉の優先権を与えると報じた。

 同メディアは、この条件はマドリーにとっても有益なものであると指摘し、また両クラブがこれまでのアシエル・イジャラメンディ、アルバロ・オドリオソラら、双方向の移籍によって好関係を築いていることも紹介。そして、何より久保自身がソシエダでのプレーに興味を持っており、またマドリーも彼が成長し続けることを望んでいることを強調したが、交渉については「始まったばかりであり、どのような結末を迎えるかはまだ分からない」として記事を締めている。

構成●THE DIGEST編集部 










スポンサード リンク

ブログランキング にほんブログ村 サッカーブログへ