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争奪戦は激化

アタランタがリヴァプールの日本代表FW南野拓実の争奪戦へ加わったことについて、イタリア紙『トゥデイ』も強い関心を示している。

今夏プレミアリーグ勢のほか、モナコなども獲得に動いているとされる南野。そして先日からイタリアメディアを中心に、アタランタもその動向を追っていると報じられており、争奪戦は激化している。

そんな中『トゥデイ』は「アタランタが追うミナミノ…ライバルと年俸が障害か」との見出しをつけ、「デア(女神の意味でアタランタの愛称)はリヴァプールの日本人選手をターゲットに定めたが、交渉は簡単ではないだろう」とし、注目している。

今夏のベルガモの目玉となるかもしれない南野について、「アタランタのメルカートで最も魅力的な名前だ」と指摘。「今シーズンの出場はリーグ戦では11試合、チャンピオンズリーグでは3試合のみと出場機会が少なく、おそらくこの数字が(ユルゲン)クロップのチームからのミナミノの退団を後押しするかもしれない」と綴った。

また「主役としてのシーズンではなかったが、興味深い点は尽きない」と南野の魅力を分析。「ガスペリーニは日本人選手を加えることで、トップ下のポジションを豪華なメンバーで飾り立てるかもしれない」とトップ下での起用に見通しを示す一方、「非常にユーティリティ性のある選手」であることにも言及。「グルリャスコ出身の指揮官は、シーズン中にポジションを変更することで知られる」ことから、南野も複数の位置で起用される可能性があることも示唆した。

アタランタの獲得への障害は?
その一方で、「デアが彼をジンゴニア(アタランタの練習場)に連れてくるためには、多くのチームとの激しい争奪戦で勝ち抜かなければならない」ことを指摘。ライバルには、モナコのほか「金に糸目を付けないイングランド勢」が存在することを警戒しつつ、現時点で2000万ユーロ(約28億円)とされる移籍金は、過去にアタランタが獲得したジェレミー・ボガやフアン・ムッソと同程度であり、「高すぎるわけではない」との見解を示した。

さらにイタリア紙は、もう1つの懸念材料として南野の年俸を挙げている。「コストは移籍金だけではない。むしろ選手の年俸が取引にブレーキをかける可能性がある」と主張。リヴァプールにおける日本代表FWの年俸は270万ユーロ(約3.8億円)とされるが、「アタランタにおいて、それに近い金額の者は誰もいない」と述べた。このため「選手が減俸に応じるか、選手を放出する側の協力が必要だ。この2つのうちのいずれかが実現しなければ、ミナミノという夢は現実にならないだろう」と予想している。










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