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プレミアリーグ第36節、リバプールvsトッテナムが7日にアンフィールドで行われ、1-1のドローに終わった。なお、リバプールのFW南野拓実はベンチ外となった。

現在、リーグ3連勝で2位のリバプール(勝ち点82)は、首位のマンチェスター・シティと1ポイント差の熾烈な優勝争いに身を置く。ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグのビジャレアル戦を3-2の逆転勝利で飾り、2戦合計5-2のスコアでファイナル進出を決めたクロップ率いるチームは、ここからしばらくプレミアリーグ、FAカップと国内の戦いに集中する。

そういった中、シーズン4冠を達成する上で最も困難なプレミアリーグ逆転優勝に向け、重要なトッテナムとのビッグマッチでは4日前のビジャレアル戦から先発2人を変更。ナビ・ケイタ、ジョタに代えてヘンダーソン、ルイス・ディアスを起用した。

一方、前節レスター・シティ相手に3-1の快勝を収め、3試合ぶりの白星を挙げた5位のトッテナム(勝ち点61)。ただ、4位のアーセナルがチェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、ウェストハムとの強豪3連戦で3連勝を飾ったことで2ポイント差は変わらず。

週明けのミッドウィークに延期分のノースロンドン・ダービーを控える中、自力でのCL出場権獲得のため勝ち点3必須の今節では2010-11シーズンの勝利以降、7敗3分けと圧倒的に分が悪い鬼門アンフィールドに乗り込んだ。コンテ監督はこのアウェイゲームに向け前節から先発1人を変更。ルーカス・モウラに代えてクルゼフスキをスタメン復帰させた。

立ち上がりから押し込む入りを見せたリバプールは、カウンタープレスからの波状攻撃、両チームを通じたファーストシュートとなるマネのミドルシュートなど、相手を圧倒しようとする気概を見せる。

対するトッテナムは自陣深くに押し込まれ、なかなか相手の強度の高いプレスをかい潜れない。それでも、7分にはホイビュルクのインターセプトからソン・フンミン、ケインの2トップを使ったロングカウンターで一気に相手陣内深くまで侵攻する狙いの形を見せた。

立ち上がりの攻防を経て試合はボールを保持して攻め手を窺うホームチームと、コンパクトな[5-4-1]の守備ブロックで相手の攻撃を受け止めカウンターを狙うアウェイチームという構図の下で上位らしい緊迫感のある攻防が続く。

ボールを保持できないトッテナムに加え、リバプールも遅攻の場面ではなかなか良い崩しを繰り出せないが、互いに局面での個人技、カウンターで相手守備を脅かす場面を作り出す。とりわけ、トッテナムはケインとソン・フンミンのホットライン、システムの噛み合わせ上浮きやすいウイングバックの攻撃参加からチャンスの糸口を見つけ始める。

前半終盤にかけては連動した守備からリズムを掴んだリバプールが攻勢を強める。39分にはアレクサンダー=アーノルドの左CKをゴール前でフリーとなったファン・ダイクがドンピシャのヘッドで合わすが、これは惜しくもクロスバーを叩く。さらに、相手陣内の深い位置で得たセットプレーの流れから波状攻撃に転じてルイス・ディアスのミドルシュートで相手GKロリスを脅かす場面を作り出す。

対するトッテナムも集中した守備で相手の攻撃を撥ね返し続け、42分にはケインとソン・フンミンを起点としたロングカウンターからペナルティアーク付近で一瞬浮いたホイビュルクが左ポスト直撃のミドルシュートで相手ゴールを脅かすなど、攻撃回数は相手に劣るものの、前がかるホームチームをけん制する効果的な攻めできっちり応戦した。

ゴールレスで折り返した試合は、互いに選手交代なしでスタート。前半同様に勢いを持った入りを見せるホームチームは、即時奪回の守備で相手に攻撃機会を与えず、ハーフコートゲームを展開していく。

一方、後半も我慢の戦いが続くトッテナムだが、愚直に当初からのゲームプランを遂行するコンテ率いるチームは後半序盤にその試みがついに結実。

56分、GKロリスからハーフウェイライン付近の左サイドのエメルソンに正確なフィードが通ると、エメルソンはややアバウトに逆サイドへ斜めのボールを展開。これを巧みに収めたケインがゴール前に走り込む韓国代表FWではなく、ボックス左でドフリーのセセニョンへのパスを選択すると、左ウイングバックが冷静に折り返したボールをゴール前のソン・フンミンがワンタッチで流し込み、2戦連発となる今季20点目とした。

相手の狙い通りの形の攻撃に屈して先手を奪われたリバプールはすぐさま反撃を開始。だが、前がかったところで相手のウイングバックに背後を取られてセセニョンのお膳立てからソン・フンミンにあわや追加点という決定機を許す。

クロップ監督は65分にロバートソン、ヘンダーソンを下げてツィミカス、ジョタを同時投入。この交代でジョタとマネを2トップに配した[4-4-2]にシステム変更。よりリスクを冒して同点、逆転を目指すことに。

この交代によって劇的に流れは変わることはなかったが、押し込む状況を継続するホームチームは個の仕掛けからゴールをこじ開ける。74分、ボックス手前左でチアゴから足元にボールを受けたルイス・ディアスが鋭いカットインから右足を振り抜くと、ブロックを試みたベンタンクールの足に当たって大きくコースが変わったボールがゴール左隅の完璧なコースに突き刺さった。

この同点ゴールで一気にアンフィールドのボルテージが上がった中、コンテ監督は疲労に加えて、1枚カードをもらっていたセセニョンを下げてダビンソン・サンチェスを投入。この交代でベン・デイビスを左ウイングバックに配置替え。さらに、85分にはクルゼフスキを下げてウィンクスを投入し、[3-5-2]の形に変更した。

その後、逆転優勝に向けて勝ち点1では足りないリバプールは中盤のフィルター役のファビーニョを削ってナビ・ケイタを投入し、あくまで勝ち点3を奪いに行く明確な姿勢を打ち出す。そして、アンフィールドの大歓声を後押しに攻勢を仕掛けてサラーを中心に再三のシュートを浴びせていく。

一方、虎視眈々と土壇場で勝ち切ったシティ戦の再現を狙うトッテナムは5分が加えられた後半アディショナルタイムの93分にビッグチャンス。右サイドのウィンクスのダイレクトクロスにゴール前で反応したホイビュルクがヘディングシュートではなく、右でフリーのケインへの折り返しを選択するが、これはボールがマイナスに入り過ぎてしまい、相手のクリアに阻まれる。

その後、リバプールは後半ラストプレーで左CKのチャンスを得たが、ツィミカスの左足アウトスウィングのクロスは手前でDFベン・デイビスに撥ね返されたところで試合はタイムアップ。

リバプールは勝ち点1を積み上げた結果、シティを得失点差で上回り暫定首位に浮上したが、今節シティが勝利した場合、3ポイント差に離される可能性もある痛恨の結果に。一方、鬼門アンフィールドで勝ち点1を拾ったトッテナムだが、こちらも翌日のアーセナルの結果次第で12日のノースロンドン・ダービーを4ポイント差で迎える厳しい結果となった。

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