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<Nikkan eye 担当記者がサッカーを掘り下げる>

J1王者・川崎フロンターレは、またもアジアの壁を越えられなかった。「ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)制覇」を目標に掲げた今大会は、1次リーグを6戦3勝1敗2分でグループ2位。他グループの成績で予選敗退となった。主将のDF谷口彰悟(30)は「いろんな所を含めて甘かったと思う。ゲームの状況や判断、1対1、個人のバトルも含め、個人、チームとしても、もっともっと上げないと勝てない」と、個の重要性を説いた。

個人で、打開された。初戦4月15日の蔚山戦(1-1)の前半21分。相手のDFラインから、最前線へのロングボール。谷口は元浦和FWレオナルドとの1対1で、競り合いに負け、最後はドリブルで振り切られ、先制点を献上した。同27日の再戦(2-3)は、1-2の後半2分。裏へ抜けだしたFWカザイシュヴィリに、2回のキックフェイントに翻弄(ほんろう)され、ダメ押しの得点を許した。「自分が防げていれば、問題なかったシーンもあった。見つめ直していかないといけない」と険しい表情で、振り返った。

今季のJでも、個の力で崩される場面が見受けられる。2月23日の横浜戦(2-4)。クロスからの3発は、サイドでの局面で負けたところから。FW仲川には、ペナルティーエリア外の左からゴール右上へスーパーゴールを許した。4月2日のC大阪戦(1-4)は、0-2の前半36分。相手陣地からハーフウエーライン付近へのボール。DF谷口が、C大阪のFW山田に振り切られ、独走から追加点を与えた。

組織力の高さは言うまでもない。長所のパスサッカー、切り替えの速さなど、いわゆる「川崎らしさ」はは着実に成長している。“組織的に崩された”場面はアジア、国内でも、ほぼない。「個」に苦戦した時にどうするかが、今後の課題。鬼木監督も「自分自身がもっと、もっと力を付けないと、チームにも力を発揮させられない」と個人にフォーカスした。

今日7日はJリーグ第12節・アウェー清水戦。組織だけでなく、個でも圧倒し、まずはクラブ史上初のJリーグ3連覇を目指す。【栗田尚樹】










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