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アンカーも悪くないが

日本代表がアジア最終予選で見つけた[4-3-3]のシステム。これがサムライブルーにハマり、森保ジャパンをワールドカップ・カタール大会の舞台に連れて行った。その中でも特に機能したのが中盤の3枚であり、アンカーの遠藤航、インサイドハーフの田中碧、守田英正は攻守に躍動している。カタールでは[4-3-3]を継続するのか、相手がスペイン代表やドイツ代表ということもあって変更するのかは分からないが、中盤はまず間違いなく彼らがピッチに立つだろう。
 
もし、[4-3-3]を継続するのであれば少し手を加えてみるのも面白い。それは遠藤の起用法だ。遠藤はシュツットガルトに所属しており、今季はチーム内で最も多い29試合に出場。その中で3ゴール2アシストと得点にも関与している。
 
そんな遠藤だが、シュツットガルトでのポジションは日本代表と同じくアンカーではなく、一つ前のインサイドハーフで起用されることが多い。ペッレグリーノ・マタラッツォ監督の意図を組むとすれば遠藤の推進力を生かすためにインサイドハーフで起用していると考えられる。
 
この縦への推進力は攻守両面で輝いており、攻撃面では推進力のあるドリブルで攻撃を前進させ、守備面では積極的にプレッシングを仕掛けてボールを奪う。このプレッシングが遠藤の大きな武器であり、ここまでのリーグ戦でのプレス数559回はチーム断トツトップ。2位のアタカン・カラソルの360回を大きく超えている。
 
このプレス能力を日本代表でも使うのであれば、遠藤はアンカーではなく、インサイドハーフで起用したい。守田はアンカーでのプレイ経験があり、彼らのポジションを入れ替えるのもありだ。
 
カタールで戦うスペイン代表にはゲームを作らせないために、前線からのプレスが有効と思われる。もちろん、セルヒオ・ブスケッツという優れたアンカーの存在もあってプレスを簡単に無効化される可能性もあるが、アイメリック・ラポルトやエリック・ガルシアと守備対応に難のあるセンターバックが多く、プレスでボールを引っかけることができれば、伊東純也や三笘薫のドリブラーが背後の広大なスペースを使うことができる。それをするには組織的なハイプレスが必要となるのだが、遠藤は適役ともいえる人材である。
 
中盤のフィルターとして守備力を買われ、アンカーで起用されていた遠藤。だが、クラブではインサイドハーフであり、彼の特長を考えれば一つ前のポジションで起用するのも悪くない選択肢だ。本大会までには6試合のテストゲームが予定されており、遠藤のインサイドハーフ起用にも期待だ。

構成/ザ・ワールド編集部










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