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◆明治安田生命J1リーグ 第8節 神戸 0―1 C大阪(10日・ノエビアスタジアム神戸)

 神戸はホームでC大阪に0―1で敗れ3連敗。8日に就任したロティーナ新監督の初陣を飾ることはできず、開幕からリーグ戦10試合未勝利(4分け6敗)とクラブワースト記録をさらに更新した。

 今季2度目の「監督交代ブースト」でも流れを変えることはできなかったが、光明は見いだせたように思う。主将の元スペイン代表MFイニエスタと日本代表FW大迫勇也によるホットラインだ。

 C大阪時代は4―4―2を基本布陣としていたロティーナ監督だが、この日のフォーメーションは4―3―3。右FWに左サイドバックが本職の初瀬亮、左FWに汰木康也を配置した。両ウィングがタッチラインに張り、C大阪の両サイドバックが2人への警戒を強めることでDF間の距離が空き、そこに生まれたスペースをインサイドハーフに入ったイニエスタと元日本代表MF山口蛍が巧みに突いた。特にイニエスタは大迫とのワンツーなどで何度もペナルティーエリア内に侵入。前半6分に放った背番号8のシュートもエースとの連携から生まれたものだった。

 元同代表FW武藤嘉紀が3月に負傷離脱して以降、攻撃面において大迫が孤立してしまう場面が何度かあった。個の力で打開できる局面もあるが、チームとして攻撃の形が思うように作り出せていなかったなかで、C大阪戦では「こうやって攻めよう」という意図を感じさせた。2人の連携に3人目の選手が絡んだり、ゴール前にもっと多くの選手が入る動きが必要にはなるが、わずか2日間の準備で臨んだ一戦でも手応えはつかんだのではないだろうか。

 J1に引き分けが導入された1999年以降、開幕10戦未勝利は06年広島、08年千葉、11年福岡、ともに21年の仙台、横浜FCに続き6クラブ目。ただ広島と千葉は残留を決めており、データ上でもまだまだ巻き返しは可能だ。次節のリーグ戦は5月8日のアウェーG大阪戦。タイで集中開催されるアジア・チャンピオンズリーグ1次リーグを経て、どこまでチーム力を上げられるか期待したい。(種村 亮)

報知新聞社










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