スクリーンショット 2022-03-16 17.45.41

スポンサード リンク




 プレミアリーグで最も“決定力”のある選手は誰なのか?

 純粋なゴール数だけならば、得点ランキングを見ればいい。今シーズンここまで20ゴールを叩き出して得点ランキング首位を独走するリヴァプールのエジプト代表FWモハメド・サラーがNo.1という結論に至る。

 純粋なゴール数ではなく、チャンスの数以上に結果を残す決定力を知りたいのなら、ゴール数とゴール期待値(xG)を比べればいい。xGよりも多くのゴールを奪っている選手は決定力が高いことになる。そうなると“決定力1位”は、今シーズン9ゴールを決めて自身のゴール期待値3.95を5.05も上回っているマンチェスター・Cのベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネになる。

 だが“決定力”という言葉は曖昧なため、指標となるデータはほかにもあるだろう。プレミアリーグの「決定力査定」を行うためにいくつかのデータを探ってみると、リヴァプールに所属する日本代表FW南野拓実が2つのランキングで2位に入っているのだ。

■「1ゴールにかかる時間」

 まずは、出場時間に対する得点数である。今シーズン、南野はプレミアリーグで10試合に途中出場しているが、出場時間に換算すると計88分。1試合にも満たない出場時間となっている。それでいて11月のアーセナル戦と1月のブレントフォード戦でそれぞれ1ゴールを決めており、今シーズンここまで計2ゴール。そのため1ゴールにかかる時間は「44分」という驚異的な数字になっており、今シーズンのプレミアリーグで1分でも試合に出ている515選手の中で2位につけているのだ。

 その「1ゴールにかかる時間」のランキングでは、ゴール量産中のサラーも上位にランクインしている。今シーズンのサラーはプレミアリーグで26試合(28試合中)に出場し、そのうち21試合がフル出場。チーム3位となる2,227分に出場して20ゴールを叩き出している。そのため1ゴールにかかる時間は「111.4分」でリーグ4位の数字となる。

 同ランキングで3位に入ったのは、マンチェスター・Uのイングランド代表MFジェシー・リンガード。昨シーズンはウェストハムにローン移籍して復活を遂げた同選手だが、今シーズンはマンチェスター・Uでスタメン出場が1試合(途中出場12試合)のみ。ここまで計200分に出場して2ゴールのため「100分」に1ゴールとなっている。

 2位の南野を抑えて堂々の1位に輝いているのは、リヴァプールのチームメイト。“スーパーサブ”で知られるベルギー代表FWディヴォック・オリジだ。オリジは今シーズンここまで5試合に途中出場したのみで、出場時間はわずか71分。だが、その間に2ゴールを挙げており「35.5分」毎に1ゴールという驚異的な決定力を誇っている。こうしてみると「1ゴールにかかる時間」のランキングでは、リヴァプールのアタッカーが3人もトップ4に名を連ねている。

■「シュートが決まる確率」

 南野が2位につけているもう1つの決定力ランキングは「シュートが決まる確率」である。日本のエースは、今シーズンのプレミアリーグで3本しかシュートを打たずに2ゴールを奪っている。シュート数に対する得点数の割合を計算すると「66.7%」。これは今シーズンのプレミアリーグで一度でもシュートを放った390選手の中で2番目に高い確率だ。

 この「シュートが決まる確率」のランキングは、やはりシュート数が少ない選手が圧倒的に有利である。そのため今シーズンのプレミアリーグで最多112本のシュートを放っているサラーは「17.9%」で58位。得点ランキング2位タイにつけるリヴァプールのポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタも「18.8%」で57位となっている。上位には普段シュートチャンスの少ない選手が名を連ねており、トップ10にランクインしたアタッカーは南野だけだ。

 4位はウェストハムのイングランド人MFマーク・ノーブル。このベテランMFは“PK要員”のような使われ方で、今シーズンここまで放った2本のシュートはどちらもPK。そのうち1本は9月のマンチェスター・U戦で放っており、その時は終了間際に獲得したPKを蹴るためだけに投入されるもシュートを止められてしまった。そのため2本のPKで1ゴール。決定力は「50%」となっている。

 同じく4位に並んだのはアストン・ヴィラのイングランド人DFコートニー・ホース。同選手も今シーズンはシュート2本で1ゴールの「50%」。9月のマンチェスター・U戦で、88分にCKから強烈なヘディングシュートを叩き込んでいる。

 3位はチェルシーのイングランド人DFトレヴォ・チャロバー。今シーズン大ブレークのチャロバーは、センターバックながらここまで3ゴールの活躍。8月のクリスタル・パレスとの開幕戦でプレミアリーグデビューを飾ると、58分に強烈なミドルシュートを決めてチェルシーでの初ゴールをマークした。ここまでシュート5本で3ゴールを決めており、決定力は「60%」となっている。

 2位の南野を抑えて1位に君臨するのは“100%男”。1月の移籍市場でアトレティコ・マドリードからニューカッスルに加入したイングランド代表DFキーラン・トリッピアーである。トリッピアーは2月のエヴァートン戦で得意の直接FKを沈めると、続くアストン・ヴィラ戦でも決勝点となる直接FKを叩き込んだ。ここまでシュート2本で2ゴールの「100%」。しかも2本とも直接FKとう驚異的な数字を残している。

 しかしトリッピアーは、2本目のFKを決めたアストン・ヴィラ戦で足の甲を骨折。現在は戦列を離脱している。シーズン終盤には復帰できるかもしれないが、彼が試合に出てシュートを外さない限り、南野の1位浮上はない。

■今季プレミアリーグの「1ゴールにかかる時間」 *3月16日時点
1位 ディヴォック・オリジ(リヴァプール) 35.5分
2位 南野拓実(リヴァプール) 44分
3位 ジェシー・リンガード(マンチェスター・U) 100分
4位 モハメド・サラー(リヴァプール) 111.4分
5位 リヤド・マフレズ(マンチェスター・C) 120.7分

■今季プレミアリーグの「シュートが決まる確率」 *3月16日時点
1位 キーラン・トリッピアー(ニューカッスル) 100%
2位 南野拓実(リヴァプール) 66.7%
3位 トレヴォ・チャロバー(チェルシー) 60%
4位 コートニー・ホース(アストンヴィラ) 50%
4位 マーク・ノーブル(ウェストハム) 50%  他3名

(記事/Footmedia)

SOCCER KING










スポンサード リンク

ブログランキング にほんブログ村 サッカーブログへ