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【FIFAクラブワールドカップ 決勝 チェルシーvsパルメイラス 2022年2月12日(日本時間25:30キックオフ)】
 前回大会で初戦敗退という屈辱を味わってしまったパルメイラスと、2012年にコリンチャンスに敗れてタイトルを獲得できなかったチェルシー。南米と欧州の激突という伝統的なスタイルになった決勝戦は、どちらが勝ってもクラブワールドカップ初制覇というものになった。

 チェルシーは、攻撃時に3バックの左で先発したアントニオ・リュディガーが最終ラインに留まるという慎重な姿勢で試合に入った。

 中央のチアゴ・シウバがボールを持ち、リュディガー、アンドレアス・クリステンセンとフラットな3バックとしてビルドアップを試みるものの、2ボランチのヌゴロ・カンテ、マテオ・コバチッチへのパスコースを消され、さらに両サイドのカラム・バドソン=オドイとセサル・アスピリクエタはマンツーマンで対応され、と出しどころが見つからない。

 最前線のロメル・ルカクに当てたところからカンテらが高い位置でボールに絡んで状況を打開しようとする場面もあったものの、崩しきれない。

 いつもであればすぐさま修正を見せるトーマス・トゥヘル監督だが、普段戦わない相手との決勝戦ということでリスクマネジメントを最優先とし大きくは動かず。

■トゥヘル監督の後半の修正が見事にハマる
 コバチッチが最終ラインに加わり4バックのようになることはあったものの、それによってリュディガーが左サイドで高い位置をとるようになるわけではなく、パルメイラスが試合の流れをコントロールした状態が続き、前半はスコアレスのまま終わった。

 後半になっても4バックへの変更のような大きな変化は見せなかったトゥヘル監督だが、唯一といっていい修正が見事にハマる。

 コバチッチが左に開いてプレーするようになったことでパルメイラスがそこに食いつくとバドソン=オドイが浮くようになり、左サイドの深い位置まで進めるようになった。

 すると、55分にはそこからのクロスをルカクが決めて先制に成功。2人のディフェンダーがついていたにもかかわらず、強さでポジションをキープして仕留めてみせた。

 スコアが動いたことでパルメイラスは受け身からのカウンターだけでなく主体的に動かなくてはならなくなり、これによってチェルシーが試合をコントロールするようになるかと思われたが、62分にシウバがクロスに対してハンドを犯しPKを献上。

■延長戦で停滞した試合
 76分、チェルシーがゴールを生んだハドソン=オドイとルカクを、パルメイラスがマンマークとカウンターで走り回った前線のホニとハファエウ・ヴェイガをそれぞれ下げる。互いに選手交代で勢いを抑え、再びリスクマネジメント最優先の膠着状態で延長戦に突入することになった。

 延長戦になるとチェルシーは4バックに変更したものの、サイドバックのオーバーラップで数的優位を作るわけではなく、守備的な4バックとして試合が進んでいく。

 パルメイラスは6バックで守るようになり、ルカクと交代したティモ・ヴェルナーがスピードを活かせるスペースを与えず、延長戦からコバチッチに代わって登場したハキム・ツィエクが前を向いて高精度の左足を使える状況にもさせず、と試合を停滞させた。

サッカー批評編集部










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